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狼様をお借りする

御眷属拝借

先日、三峯神社様で御神札をお取替えしていただきました。正式にはご眷属拝借と言います。

僕故郷である埼玉県秩父市、三峯神社の風習の一つであり三峯神社の信仰の中心的な物と言っても過言ではありません。

三峯神社。御犬様。そして御眷属拝借。日々参拝をさせて頂き沢山のお話を聞き多くの書籍を読んできましたが未だに適切な言語化が見当たりません。しかしこれらは心の捉え方でもあるかと思いますので、簡単に日記的に記したいと思います!


三つ鳥居と紅葉

分かりやすく表現してしまえば三峯様から狼の御神札をお借りし、毎年御神札をお取替えいただくという事なのですがその歴史背景や意味は奥深いものがあります。でも我々山に住む人々、今では全国の人々の祈りの象徴であるという事は時代が流れても変わらない事だと思うのです。

その祈りはお山から町へ、そして江戸へ全国へと広がって行きました。ご参拝された事のある方はお気づきかと思うのですが、東京からの奉納物が境内にたくさん存在します。

そこにはお山、川、木、時代が複雑に結びついていて大変面白いのですがまたこれは今後noteでも深掘りをしてみたいと思っております。


境内のお犬様は全て崇敬者からの奉納

毎年僕も我が家の狼様をお取替えをして頂くのですが、今年は母や親族と一緒に参拝する機会に恵まれました。一人での昇殿参拝とはまた気持ちも違ってきます。

狼に会いに行って、本を読んで、沢山の人々に出会ってと自分の人生の中心は狼です。御眷属様をお取替えいただくという事は言わば自分の心のピットインでもあります。外に外に向いている気持ちを一度原点に戻す機会でもあります。

自分の故郷でもあり、心の故郷でもあるなとつくづく感じますね。


御仮屋神社遠宮のお犬様

三峯神社を知る為には神社を先ず知る事と思い、数年前に神社検定を勉強し弐級を持っています。勿論沢山の知識を得ましたが、そうした視線で三峯様の境内を見渡すとある事が見えてきます。

至る所溢れんばかりの「奉納」の文字です。長い長い三峯様の歴史の中で、どれだけの人々が狼様を通して祈って来たのだろうかと考えると胸が熱くなります。

持論にはなりますが、作法や知識は勿論大切ですが一番は心であると思います。

この令和の時代に絵に描いたような精神論で自分も歳を取ったなと書いていて思うわけですが…w


神田市場講奉納の御犬様

境内ではゆったりとした時間が流れているのであれこれと考えを巡らすに良い機会です。御犬様を学んで動物としての日本狼を学んで、では海外にいる狼はどうなのかと調べてみるとその状況は変わらないという事に気が付きます。

ここで感じた事や学んだ事をもとにしながらどう狼について考えて行けるか、動物園の狼達を前にすると色々と思います。

しかしながら自分が大事にしたいのは「これはこれ。それはそれ。」です。つらつらと考えを書かせて頂きましたが、それを一旦忘れて動物園の子達や世界の狼達について学ばなければと思いますし、でも自分の根底では深く深くつながっている。点と点を線で結ぶ大切さはあらゆるジャンルで言われますが、僕にとっては結ぶ線のONとOFFが出来る考えでいたいなとつくづく思います。

動物園の子達に会いに行く日は純粋に目の前の狼達との瞬間を大事にしたいなと思うのです。

僕にとっては園の狼達は大事な大事な存在ですし、沢山の学びを与えてくれます。大きな意味であの子達も僕の神さまなんだと思います。


御本殿と紅葉

毎年11月初旬に三峯神社の紅葉はピークを迎えます。是非また来年の秋、紅葉の三峯神社にご参拝くださいね!売店のわらじかつやくるみ蕎麦も絶品ですよ!!

それでは本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
また狼の前でお会いしましょう!



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