R-1グランプリの1回戦に通過しなかった

タイトルの通りですが。
感情がまだ暖かくて記憶が新鮮なうちに書き留めておく。

2024/11/13に大阪でR-1グランプリに行って審査を受けに行きました。
タイトルの通りにダメだったんですが。
本当はその時間だけ行ってすぐに帰ろうかと思ったんですが、なんとなく最初から見に行った方が良い気がしたので、最初から見に行きました。そして最後まで。

1回戦はかなりカオスって聞いていたんですが、大阪という土地柄のせいかアマチュアの方でも、意味不明なネタをするという人はそこまでいなかったです。多分お笑いの基礎力が高いんだろうなというの見えました。面白さは別として基礎的な喋りも上手いというか。
ただこのネタは放送になったらやるのはキツイだろうというのはありましたが。。。

で、見てる最中になんとなくコレは自分が通るのは難しいだろうというのは感じました。ひょっとしたら見てる最中に笑いながら涙を流していたかもしれないです。面白い人が出てくる度に悲しくなってきちゃって。。。地方から都会に学生というか。ほんの少し勉強ができてるつもりが実は全くできていなかったというか。
自分のネタは綺麗にまとまってはいるんですが、多分それだけというか。ネタが弱いというより、キャラが死んでいるというか。それをひしひしと感じました。全然面白く無いなと。

自分の行ってるNSCが大阪、東京ではないのでなかなか舞台を見る機会が少ないんですよ。そして芸人さんも少なく演者の方もほぼ一緒なので。
やはり他の人の色々なパターンのネタを見る機会が圧倒的に少なくて。そりゃテレビではネタも見てますが。ただテレビに流れるネタは本当に完成してるというか、正しくてスキが無いですよ。大谷翔平とかイチローのバッティングフォームをみて参考になるものを探すような感じなんかな?野球はやったこと無いですが。

あと文字通り舞台の空気感と圧倒的に違うんですよね。そりゃ全く見てないわけじゃないですが。今回は色々な人が出てくるので色々な使い方をしてるなと感心しました。特にピン芸だと、みんな工夫してます。もちろん自分もちょっとは工夫してるとは思っていますが。
例えばSEを使った音の出し方一つにしても、大きい会場に小さい音を響かせるとすごく静寂感を出せるし、靴の音の響き方も、歩き方の違いとか。

今回が舞台でやるのが初だったので、舞台の使い方ってのはもっと上手くやらなきゃいけないなとは感じました。舞台も初見で、やる事自体も初めてなのでマジで難しかった。もちろんネタ見せでやってますが、いつも事務所の一角みたいな所でやってるので具合が違うです。そりゃ普段やってる所と差があれば難しいのは当たり前ですが。

めちゃくちゃビビったのはまだ1回戦に出てる人なのにめちゃくちゃ面白い人がいるって事なんですよ。R-1グランプリの1回戦は去年の準々決勝まで行ってたら免除されるシード権があります。ということは『この人達でも去年準々決勝に行ってない?!』って事なんですよね。もちろんスケジュールによって出れなかったのはあるんでしょうが。
自分が思っている以上にR-1グランプリってのはかなりレベルの高い大会なんだろう。。。本当に今までネタの表面しか見てなかった自分が恥ずかしいというか。。。

しかし反省の多い日でした。と同時に悲しくも嬉しいような気持ちもありました。
もう少しで40歳になりますが、自分の年齢的に普通に仕事してたら勝ち負けがあるような大きく挑戦する事ってほとんど無いんですよ。というか全く無いです。
挑戦するって言っても仕事関連で技術を身につけようとか、資格を取ろうとか、まあ普通な仕事の感じというか。それが逸れたとしても他の方法でカバーをできるような方法を用意して、できなくても大丈夫なようにしているので。そりゃ仕事だったら別の方法も予め考えていないと進まなくなるので、そりゃそうなるんですが。
このR-1とM-1の予選って、その当日に生のもの見せてそれを直接審査してもらうので、『面白い』か『面白くない』かの2択なんですよ?だから点数で評価するとか、無いんですよ。少なくても1回戦では。だから諦めがつけやすいというか、その割り切った感じが良くも悪くもあるというか。資格試験で70点合格で69点取れてたと分かってたら、次はやるかやらないか決めれるけど、全く数字が見えなかったらいろんな意味でも諦めがつけやすいというか。

全然気持ちも文章もまとまらないけど、この勝負をしてる感じが悲しいし嬉しいしという感覚です。昔は受験や就職活動でこんな気持ちを体験してたけど、40歳寸前でこんな気持ちを体験できると思ってなかったので、不思議な感じでした。

色々書きたいことあるけど、そんな日があった。
悪くない1日だった。


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