50歳からのBlenderからのクリスタっ! (その3.5) CLIP STUDIOにオリジナル3Dモデルを取り込むときのFBXファイル
CLIP STUDIO MODELERにフェイスパーツとして取り込むため、Blenderで行うFBX化の手順
①ボディパーツ
ヘッドのない状態でFBXファイルとして書き出し。ボーンは仕込んでおいたほうが楽だけど、CLIP STUDIO MODELERでも埋め込むことは可能。
今回のモデルはカバンを架けているので、カバンがない状態とある状態を取り込むため、2つのFBXファイルを用意。
ボーンはMixamoを使って埋め込み。ダウンロードしたFBXファイルはそのままCLIP STUDIO MODELERに取り込める。
②faceitでフェイスリグを組む
1)faceitをインストール+有効化したら、[N]キーを押してサイドバーを表示させます。
2)Workspace[Setup]でオブジェクトをfaceitに登録します。
フェイスパーツの分割は前回記事を参考。
※なお、この例では口が開いてますが、閉じた状態で作っておくことをおすすめします。
コレクションを選択(複数選択可)してから、[+Register Face Objects]をクリック(タップ)します。
「Register(Vertex Groups)」の対応
Face Main:ヘッドパーツ全体
Eyeballs:右目と左目
Cornea,Iris,Spots,Highlights:瞳やハイライトなど、目の中心パーツ
Eyelashes,Eyeshells,Tearlines:まつげ、アイラインなど、目の周辺パーツ
Teeth,Gum:上の歯と下の歯(および歯茎)
Tongue:舌
Rigid,No Deform:変形させたくないもの
※Face MainとEyeballsは必須オブジェクトです。
まつげやまゆげはRegistしないほうが、良い結果が得られるみたいです。
3)フェイスリグ・ランドマークガイドの設定。
[Generate Landmarks]をクリック(タップ)!
ガイドが表示されるので、まずは「あご」の部分を合わせます。
次に「額」と「頬」の大きさをアバウトに合わせると、ガイド調整モードに入ります。
ポイントを動かして、目や鼻、口の一を調整します。
概ね下図のような感じに。
次に[Project Landmarks]をクリック(タップ)。
自動で曲面に沿うようガイドが変形します。(下図参照)
ポイントがずれていますので、正面のときと同様に位置を調整します。
ガイドの「点(ポイント)」の位置にアーマチュアのROOTがポイントされますので、それを意識して調整していきます。(下図参照)
ガイドの修正がOKになったら、
[Generate Faceit Rig]をクリック(タップ)。
フェイスリグが作られます。
4)バインド
フェイスリグが作られたら、バインドします。
5)Workspace[Animate]に切り替えます。
[Load Faceit Expressions]をクリック(タップ)。
[ARKit]を選びます。
下図のようにポーズデータが読み込まれます。
試しに選んでみると、オブジェクトが変形します。
※うまく動かない場合…
下図はまぶたのウェイトがうまく反映されなかった例です。
この場合、ウェイトペイントモードで編集します。
③表情を作る
1)ポーズモードに入り、リグを動かして表情を作ります。
2)表情をオブジェクトに反映させます。
ヘッドパーツのコレクションをすべて選んで、モデファイヤーを適用。
すべて表示にしていないと[Apply All]は使えません。
適用されると下図のような状態になります。
④FBXファイルとして書き出す
[ファイル]→[エクスポート]→[FBX]を選択。
※現時点ではFBX 7.4 BINARY 形式でMODELERに読み込めます。
設定は特に触らずに保存します。
④FBXファイルのチェックおよびMODELER用に変換
1)MODELERインポート用にZ軸とX軸に合わせたアーマチュアを用意。
(ひょっとしたらZ軸だけで良いかもしれませんが未検証です。)
このファイルに先程書き出したFBXファイルを読み込みます。
このとき、エラーが出ないか確認します。
2)faceitのリグは必要ないので削除します。
書き出すときに削除しておいても良いのですが、こうして読み込み直したときに表情が崩れていたことがあったので、残しておいてこの段階で削除したほうが良いかもしれません。
3)オブジェクトを一体化します
オブジェクトを選んで[Control + J]で一体化します。
4)バインドします
オブジェクトを選んだあとに、アーマチュアを選び、[Control + P]→[空のグループで]を選択。
5)ウェイトペイント
ヘッドオブジェクトを選んで、ウェイトペイントモードに入ります。
すべて[1]にして塗りつぶします。
6)FBXファイルエクスポート
上書きしても良いし、別名で保存しても構いません。
Blenderでの作業は以上です。
7)髪の毛も同様に処理します。
⑤CLIP STUDIO MODELERにインポート
CLIP STUDIO MODELERでのセットアップは下記リンクから。
その他、MODELERの使い方は下記を参照。
クリップスタジオの使い方はガイド本をどうぞ。
キンドル版
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