【クレイジーJAPAN】人間観察力を身につけるにはどうすればいい?夜の世界で働く女性に聞いてみた
旅と文学と映画と美術について書くブロガー・ライターのチェコ好きさんの連載「クレイジーJAPAN」。クレイジーな日本の話をしています。
前回の連載では、占い師さんに取材をしたチェコ好きさん。
物書きでありながら、自分の人間観察力に自信がないことがコンプレックスなチェコ好きさんは、占い師さんから「人間観察力、コミュニケーションのコツ」をちょっとでも盗みたいと思ったんだそう。
今回も同じテーマで、多様な背景を持った人たちと関わる「夜のお仕事」をする女性、アキさんに取材しました。
これまでスナック、キャバクラ、今は風俗で働くアキさんに、「どうしたらチェコ好きはナンバーワンキャバ嬢になれますか?」というテーマでお話を聞いています。
聞き手/チェコ好き
構成/小山内彩希
街によって色が異なるキャバクラ界
チェコ 突然ですが、私、去年の終わりあたりから自分のコミュ障具合を気にしていまして……。
アキ そうなんですね。私も今のような夜のお仕事を始める前まで、対人関係にあまり自信がありませんでした。
チェコ アキさんが夜のお仕事を始められたのは、どういう経緯だったのですか?
アキ 私は、スナック、キャバ(キャバクラ)を経て、今は風俗というキャリアなんですけど。まず最初、夜の世界に足を踏み入れたのは単純に生活が厳しくてお金が欲しかったからです。
当時していた仕事は、それだけだと金銭的に生活が厳しくて。私に仕事を振ってくれるクリエイターのスケジュールに合わせて動く仕事だったから、生活リズムも不規則。
チェコ 副業するにもなかなか条件が合わなそうですね。
アキ 不規則な生活のままできる副業なんて、夜の仕事しか思いつかなかったからキャバに応募しました。いきなり風俗に行くのは、ためらったので。でもそういえば、一番最初の夜のお仕事はキャバじゃなくて、スナックでした。
スナックはすぐに辞めちゃったんですけど、その理由がスナックのママが酒乱でスタッフの女の子に灰皿を投げつけることがしょっちゅうだったんです。私はそれが精神的に怖くなって、スナックは2ヶ月ほどで辞めました。
チェコ キャバはどのくらい働かれていたのですか?
アキ キャバは1年くらいでしょうか。最初は溝の口、そのあとは渋谷、それから新橋で働きました。
チェコ 転々とされたんですね。
アキ キャバって、街によって雰囲気が全然ちがうんですよ。私は3店舗経験しましたけど、キャストの女の子も来るお客さんも、本当に街によって色が様々なのが面白いです。
キャバ嬢は自分の合う場所に落ち着いていく
チェコ 具体的に、街によってどんなふうに雰囲気が違うのか知りたいです。
アキ 私の働いていた溝の口と渋谷で比べると、溝の口にはひとりで来るお客さんが多くて、渋谷は団体が多かった印象があります。
渋谷は、やっぱり遊ぶ街だから女の子とドンチャンしたいひとたちが来るし、それに比べて溝の口はベッドタウンだから仕事から帰ってきてひとりで飲みたいひとがしっぽり飲みに来る。
チェコ キャストの女の子の雰囲気もちがうというのは、どうちがうのでしょう?
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