【クレイジーJAPAN】科学とオカルトは、カードの表と裏
旅と文学と映画と美術について書くブロガー・ライターのチェコ好きさんの連載【クレイジーJAPAN】。占い師・mikataさんに「占い」についてお話をうかがってきました。本日は、取材を通してチェコ好きさんが占いについて考えたことを掲載します。
「占いなんて、雑誌やネットだろうと対面だろうと、所詮はバーナム効果でしょ?」
……と、少なからず挑戦的な態度でmikataさんのもとを訪れてしまった我々(というか私)。対面前に私・小山内さん・くいしんさんの深夜枠の記事を読んでくれていたmikataさんは、実は戦々恐々としていたそうです(笑)。その節はどうもすみませんでした……。
科学とオカルトの境界線はあるのか
さて、はたして占いはバーナム効果で、占い師はコールドリーディングを使った誘導をしているだけなのか。mikataさんのお話を聞き、その後も少し時間をかけて考えてみた結果、もちろんそういう部分が「ない」とは言えないと思います。好奇心がない人なんていないので、「好奇心旺盛」と言われたら「そう!」と思うし、繊細ではなく寂しがり屋でない人もあんまりいないので、「繊細で寂しがり屋」と言われたら「そうそう!」と思うでしょう(ま、私は繊細でも寂しがり屋でもないですけど)。特に、実際にその人自身を見たわけではない雑誌やネットの占いは、9割バーナム効果だと私は未だに思っています。
だけど、mikataさんとお話をして、占いを「当たるor当たらない」「科学or非科学」のような二項対立で考えることもまた、できないのだと学びました。今となってはオカルト、もしくは「鋼の……?」としか考えられない錬金術も、中世までは立派な科学だったし、錬金術があったからこそ発展した技術だってあります。オカルト雑誌『月刊ムー』と科学雑誌『ニュートン』が意外と仲良しだったりするように、オカルトと科学、スピリチュアルと現実って、そんなにすっぱり分けられるものでもないんだと思います。
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