昭和村で気づいた求められることの喜び【小山内の日記】
「次はいつ来る? それまでこの籠は完成させないで残しておくよ」
昭和村でホウキづくり、籠づくりをする佐々木良作さんにそう言われたのは、もう2ヶ月も前のこと。良作さんと私(小山内)は、取材で初めてお会いしただけの関係でした。けれども東京に帰ってきてからこの2ヶ月間、私は何度も、彼の言葉を思い出してしまいます。
良作さんには、昭和村に昔から根づいてきた手仕事である、ホウキづくりや籠づくりについて、タクロコマ編集長が取材をしました。
参照:【福島県大沼郡昭和村】村の暮らしに寄り添う「冬のてしごと」 佐々木良作さんのホウキづくり
「手仕事が楽しく感じられるようになったのは、ここ10年くらいだなあ。思うようにできねえこともあるけど、喜んでくれるひとたちがいるから、綺麗な仕事をしたい」
そんな気持ちで暮らしの道具づくりに日々向き合う良作さんから、たった数十分の間ですが、私も籠づくりを教えてもらいました。
やっとひとりで間違わずに木材を編めるようになった頃には、すっかり良作さん宅をお暇しなければならない時間に。
思わず名残惜しさを見せてしまった私に良作さんがかけてくれたのが、
「次はいつ来る? それまでこの籠は完成させないで残しておくよ」
という言葉。
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