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【待てない男女#6】“愛”ってめんどくさい

「結婚したら一丁上がり」。そんな恋愛結婚レースに巻き込まれ、「早く結婚しなくちゃ」と焦りだす女性たち……。

でもそもそも、なぜ結婚する必要があるの?

そんな疑問から、もとくらで「TSUGI」やものづくりにまつわる記事を書いてくれている、中條美咲さんと編集部・立花で、現代を生きる男女の生態を暴く「待てない男女」という連載を始めます。

「待てない男女」第一章(勝手に第二章をやることに決めました)最終回の今回は、“愛”ってめんどくさい、その理由を考えます。

第一回:【待てない男女】そもそもみんな恋愛したい?結婚したい?【プロローグ】
第二回:【待てない男女#2】結婚する必要ってありますか?
第三回:【待てない男女#3】もっとも大切にすべき“パートナー”とは
第四回:【待てない男女#4】自分を好きになれる男、好きになれない女
第五回:【待てない男女#5】風タイプ、土タイプ、あなたはどっち?

中條 風の人としての葛藤は、ありますよ(笑)。ただ、どこの場所で暮らしていくかということよりも、誰とともにある暮らし・日々であるかが大事かなと思います。

立花 たしかに。

中條 各地域を訪ねる中でさまざまな人と出会い、それぞれの生き方、暮らし方を目の当たりにするたびに大きく揺さぶられます。はじめは動揺し、都会ではできない暮らしが、その町や村だったらできるかもしれない……などと自分の人生を重ねて考えたりもしました。

立花 うんうん。

中條 でも今は、揺さぶられる感情も含めて、一旦全部を受け止めようと思っているんです。その上で、目の前の人たちと関わっていこうという姿勢に変化しつつあります。

たぶん私自身がそうした場所で根を張ることと、今のようにいろいろな場所を行き来する中で、自分の居場所に軸足を置いて、受け取ったものについて考えを深めたり、形を模索して関わる人たちへ還元していく方法を探ったりすることは、そもそも違う営みなのだと感じるようになりました。

立花 ああ、なんか「留まれない」ということは風体質の悪いことなのかと思っていた節があるんですが、そうじゃないのかもですね。

中條 そうですね。私はその場所には「留まれない」。だけど何度も足を運び、そこで知り合った人たちと継続的に関係を育んでいくことはできる。

具体的に言うと、今年は特に福島県奥会津地域や会津若松に何度も通いましたが、回を重ねるごとに、そこで生きる人たちの暮らしが他人事ではなくなっていくんです。私が住んでいる所は福島からは遠いので自分の日常と切り離されているようだけれど、そこに顔の見える彼らがいることで、物理的な距離を越えて親身に感じられる。

そこで私はたくさんの愛情を受け取ります。その分、私ももっと愛情を注いでお返ししたい!と素直に思うようになりました。受け取るばかりじゃいられずに、注いでもらった分お返ししないと、と。

立花 ふんふん。

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