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【立花の日記】「コレが好き!」という気持ちにも、いろんな“好き”がある
こんばんは、立花です。
少し前ですが、もとくらで、くいしんさんが「サウナをつくる」という特集で記事を書いていました。
・人生で一番欲しいもの。それは自然と一体化するプライベートサウナ【サウナをつくる】
・妄想サウナ!「サウナイキタイ」チームの考えるカスタマイズ可能なプライベートサウナってどんなもの?【サウナをつくる】
サウナ、流行ってますね。一昨年くらいからでしょうか。
わたしも「そんなに流行っているならば」と何度か入ってみましたが、「うむむ、これは流行るの分かるな」と思いました。
なんというか、一種の座禅というか、瞑想のようなものなのかな、と。
個人的に一番「いい」と思ったのはスマホなどのデバイスと一切断絶されるところでした。
どうしたって触っちゃうし、見ちゃうし、気になっちゃうインターネットの世界。
どこでもWi-Fiが繋がるようになって便利になってゆく一方、一切合切電波が遮断された空間というのは、だんだんレアになっているな、という印象です。
もはや電波が遮断された空間はちょっとしたサンクチュアリ(聖域)でして、そこに身を置くことで、完全に閉じた──いや、無限に広がった世界を感じることができたのです(おそらくこの感覚を、サウナーの方々は「ととのう」と仰る)。
で。
わたしが暮らす北海道下川町では毎年7月の第一土曜&日曜に「森ジャム」というイベントを実施しているのですが、そのプログラムの一環でテントサウナを実施することにしました。
フィンランドのSAVOTTA社という会社が作っているテントサウナを、個人で購入してみました。
やっと参加受付を始められた……!ということで、もし気になる方は是非シェアなどしていただけるととてもうれしい気持ちです。何卒。
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何かを新しく始めるとき、大事にしたいのは「誰かが良いと言ったから」とか「誰かに頼まれたから」より「自分がどう思うか」「自分が腹落ちしているかどうか」という感覚です。
もっというと「選択する対象物を愛しているか」という感覚が、もっとも大事で、もっとも優先したいことでした。
それは今でも変わっていません。
でも、「サウナを誰よりも愛しているか?」と聞かれても、今のわたしは毎日サウナに行っているわけではないし、胸を張って「はい」とは言えません。「見習いです」と答えるレベルのサウナ愛です。
だから、本来「選択する対象物を愛しているか」という線引きに照らせば、「テントサウナはやらない」という選択肢を選んでいたと思います。
それでも今回、テントサウナの購入と開催に至ったのは「対象物を取り巻く文脈に対する愛」があったからでした。
どういうことかというと
「サウナが好き!」
「テントサウナ最高!」
という愛とは少し違う「好き」という気持ちが芽生えたのです。
わたしの中では
「サウナが持つフィンランド発祥の生活文化」
「テントサウナで提供できる最強のデジタルデトックス」
「想像以上にたくさんいた、下川町在住のサウナーたちの存在」
この3つが、大きく影響してわたしの中で「テントサウナ、やろ」という選択をするに至りました。
「選択する対象物を愛しているか」という自問自答を繰り返して、わたしの中では「テントサウナそのもののの魅力」はもちろん、それらに付随する「テントサウナというものが生まれるに至ったフィンランド人の異様なほどのサウナへの愛」とか「サウナに必須の素材(白樺など)が下川では簡単に手に入る、フィンランドとの環境の類似性」にとても心惹かれたのです。
ちょっと回りくどい話になってしまいましたが、「コレが好き!」という気持ちにも、いろんな“好き”があっていいんだ、と個人的にとても気が楽になりました。
「テントサウナをやるなら、誰よりもサウナを愛していなければならないのでは」と勝手に思い込んでいたらからです。
でも、そうじゃなくてもいいんだな、と。
「選択する対象物を愛している」という事実も大事だけれど、「どう愛しているのか」「どの視点で好きなのか」というのは、もっと多様でいいんだな、と気づいた、ここ数週間なのでした。
おまけ
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