【#Real Voice 2022】 「ア式蹴球部2回目の挑戦」 1年・森山絢太
このブログを読む人は少なからずア式蹴球部について知っているのではないだろうか?
ア式蹴球部にいる選手たちはみんなサッカーのエリートなのか、文武両道しているのだろうかなど様々なイメージを持っていると思います。
ア式蹴球部には高校時代に日本代表だった人、各大会で優秀な成績を残した人、無名だった人など様々なバックグラウンドを持つ人々がいます。
その一部として「こんな人間もいるんや」程度でこのブログを読んでいただけると幸いです。
初めまして、私は現在大学2年生、ア式蹴球部1年生、実年齢大学3年生の代、21歳の森山絢太です。
なんかややこしい自己紹介やなぁと思った方しかいないと思います。(どれだけ聞かれ説明したことか…)
私は去年、ア式蹴球部の門を叩いていました。
時間は去年に遡る・・・
私は一昨年の浪人期間を経て、念願の私立最高峰早稲田大学に入学するも、目標であったア式蹴球部には入部できなかった。
ア式蹴球部は誰でも入れるわけではなく、ランテスト、そして仮入部の期間を経て晴れて正式に入部となる。
私はランテストには合格したが、2ヶ月間の仮入部の末、念願のア式蹴球部に入部することは叶わなかった。
挫折した。
入部できると思っていた。
そんな自分が甘かった。
私が浪人の際、息をするように勉強をし、早稲田大学を目指したのはア式蹴球部に入るためだった。
ア式蹴球部は関東の大学の中でも上位にいるチームで、
「そんなチームで自分の力を試したい。」
「無名だった自分でもやれることを証明したい。」
「プロになりたい。」
「ア式蹴球部でサッカーしたい。」
そう思っていたからこそ浪人期間も死ぬ気で頑張れた。
そんな中でのア式蹴球部に不合格。
これからというところで道が閉ざされた。
仮入部最終日から2ヶ月ほど、ほぼ何の気力も起きなかった。「入部を認められない」と去年の新人監督のもときくん(令和4年卒・浦田幹)から言い渡されたあの日のことを思い出し、悔しくて毎日のように眠れなかった。
何もない日々を過ごす自分に嫌気がさし、流石に何かしなければならないと思っていたそんな時、玉井さん(早稲田大学ア式蹴球部コーチ)からご飯に誘ってもらい、今後についての話を聞いてくれた。
「来年も再チャレンジしてア式蹴球部に入部する」
そう決めた。
再チャレンジするそれまでの間、体を動かすために、玉井さんの紹介でエリース東京(以下エリース)というチームに入りました。
そうです。私の同期、りんちゃん(1年・松尾倫太郎)と同じチームです。
エリースは当時東京都社会人サッカーリーグ1部に所属しており、ア式蹴球部以上に多種多様なバックグラウンド、考え方、価値観を持った人々に出会いました。サッカーのレベルが高く、元プロも数人いたため他にはそうない環境でサッカーをすることができました。関東リーグ昇格も経験させてもらいました。私の状況を深く理解し快く受け入れてくれ、そして自分たちのことを送り出していただき、応援もしてくれています。とても感謝しています。エリース関係者のみなさんありがとうございました。
この空白で密度の濃い大学1年目を過ごし、私はア式蹴球部に落ちてよかったなと思います。
これは皮肉でもなんでもありません。
ア式蹴球部で去年、仮入部として2ヶ月間過ごし、ピッチ内、ピッチ外での行動の大切さ、組織内での存在意義、熱量、覚悟の重要性を認識させられました。そして、エリースに入って、ア式蹴球部では得られない価値観、考え方を広げることができました。他のア式蹴球部の人とはまた違った経験をさせてもらいました。
私はア式蹴球部への挑戦2回目にしてようやく入部を認められた。(大体ア式蹴球部に入部を認めてもらえないと、また次の年に挑戦しに戻ってくる人はいないらしい。割とメンタルお化けなのか俺。)私が早稲田大学に来た1番の目的を達成できた。やっとスタートラインに立てた。ア式蹴球部はサッカーだけでなく人としてという基盤の部分にも向き合っている。もう後2年という短い期間だが、人としても、1人のサッカー選手としても成長できる期間にしたい。そして「プロになりたい」という目標のために日々頑張っていきたい。
最後に
「人生には必要なことしか起こらない」というように、私がア式蹴球部に入部を認めてもらえなかったあの時も、自分に足りなかったものがあるからなのだと思うし、それを教えてもらえた大学1年の年でした。
ア式蹴球部2回目の挑戦は自分の周りにいる人々のおかげです。全力で後押ししてくれた家族、玉井さん、エリースのみなさん、去年入部できなかった俺を暖かく迎えてくれた現2年生、いつも気にかけてくれていた元同寮の広大(3年・戸部広大)、まさやくん(令和4年卒・小林将也)の支えがあって、今こうしてサッカーができています。ありがとう。
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