【#Real Voice 2023】 「初志貫徹」 1年・西凜誓
“自分、自分達を信じて挑戦し続ける”
たとえどれだけ結果につながらなかったとしても
こんにちは。今回、部員ブログを担当させて頂く、社会科学部1年西凜誓です。
拙い文章になってしまうかもしれませんが、最後まで読んでいただけると幸いです。
私は小学校3年生から高校3年生までの10年間、名古屋グランパスのアカデミーでプレーしてきました。
良い経験、悪い経験、楽しかった経験、苦しかった経験、すべてあげたらきりがありません。
突然ですが、昨年シーズン最後の試合を終えた後、記者の方とお話をさせていただく機会がありました。
「今シーズンを振り返ってみてどうですか?」
「今シーズンがユースで過ごした3年間で最も密度の濃い充実したシーズンになりました。」
私はこのように答えました。
なぜそのように思えたのか?
そのように思えた昨シーズンはどのようなシーズンだったのか?
今回はその昨シーズン中心に振り返りながら自身の心境や素直な思い、その経験から得たものを自分の言葉で綴っていきたいと思います。
昨年私はチームで主将を務めることになりました。
自分がチームを引っ張っていかなければならないという責任感が強くあったことが記憶に残っています。
チームでシーズンを迎えるにあたり目指すプレースタイルとして「all time all court action press soccer」を掲げました。
初めて聞く人は「なんだそれは?」と思うでしょう。
私自身も初めて聞いた時はそのように思いました。
簡単に説明すると“90分間常にゴールに向かい続け、ボールを自分たちから奪いにいき続けるサッカーをする”ということです。
「そんなことできたら良いけど無理でしょ(笑)」
「本当にできるようになるの?」
そんな思いを抱えたまま、常識を超えた無謀に近いような挑戦と共にシーズンは始まっていったのです。
リーグ戦が開幕し、始めの数試合くらいは目指していたサッカーとは程遠かったものの試合に勝つことができていました。
しかしその後待っていたのはつらく苦しい日々でした。
リーグ戦では5月の初めに勝利して以降9月までの約4ヶ月間(中断期間含む)試合に勝つことができず暫定ではありましたが降格圏まで順位が落ちました。
クラブユース選手権では予選リーグを1位で突破したものの決勝トーナメント1回戦で敗退しました。
勝てない。うまくいかない日々が続いていました。
主将でありながらチームを勝たせられないことへの焦り
自分たちが目指すスタイルとは程遠い現実
そしてなによりホームゲームはもちろん、どんなに遠いアウェーゲームでも応援に駆けつけてくれていたサポーターさんに対し勝利を届けられないことが本当に申し訳なく思っていました。
どうしたら結果に結びつくのか
このままのサッカーで本当に大丈夫なのか
どうしたらこのサッカーで試合に勝てるのか
うまくいかない現実から目を背けたくなることが何度もありました。
チームでの活動中はもちろん学校でも自宅でも夢にも出てくるくらい考え、日々葛藤し続けました。
ただどんなにうまくいかなくても絶対に1度決めたことは曲げたくなかったし、逃げたくもありませんでした。
頑張ってもなかなか結果にうまく結びつかない日々を過ごしていたある日、1つの言葉に出会いました。
「3カ月後の自分を想像し、その姿を見据えて今日も努力を積み重ねる。」
私はこの言葉が心に刺さりました。
「結果なんてすぐ簡単に出る訳ないよな。結果が出ないから諦めるのではなくて、信じて努力を貫かないといけないな。」
この言葉がもう一度自分を奮い立たせました。
また誕生日の日にスピーチをするという行事があったチームでこの言葉をもとにチームメイトや監督、コーチの全員に対し自身の覚悟や思いを伝えたのも今となってはいい思い出です。
すぐに結果が出ないのは当たり前、でもいつか必ずこの努力は実を結ぶと自分に言い聞かせ、自分がやってきたことを信じ抜いて、自分自身が、そしてチームがレベルアップできるよう挑戦し続けました。
そして迎えた9月10日 アウェー ジュビロ磐田戦
先制点を許しましたが自分達が目標に掲げた「all time all court action press soccer」を体現し4対1で勝利を収め、4カ月に及んだ長いトンネルをついに抜け出しました。
間違いなく自分たちが継続してきたもの、努力が試合にそのまま出ました。
シーズン終盤にかけ、自分たちらしい戦いぶりをして目標にしていた逆転優勝こそ叶いませんでしたが、自分達の成長を自負できた、そんなシーズンになりました。
いつ結果が実を結ぶかは分からない。それが3カ月後かもしれなければ半年後かもしれないし、1年以上結果が出ないこともあるかもしれない。
ただどんなにうまくいかなくても、信じて貫いて努力して、挑戦し続ければ必ず実を結ぶ時が来る。
それを身をもって感じることができたシーズンでした。
「充実したシーズンになった。」と思えた理由は1つではないと思います。
ただ確実に言えることとして、多くの挑戦・失敗が自分を強くし、成長させてくれたということです。
早くもア式にきて半年が経ちました。
では今現在、経験を活かし日々の練習から失敗を恐れず挑戦することはできているのか?
未来を見据え、継続して努力を積み重ねられているのか?
この半年は、選手としてはもちろん、1人の人間としても見習わなければならない多くの先輩方に恵まれたア式という環境で活動できていることが本当に楽しいし、驚かされることの毎日です。
また自分の周りを見れば既に関東で活躍している同期がいたり、プロ内定を勝ち取りプロの舞台で活躍している元チームメイトだった後輩もいます。
その姿はいつも自分の心の火を燃やし続けてくれます。
絶対に負けたくありません。
自分も誰かに刺激を与えられるようなプレーをできるように努力し続けます。
最後に
日々支え続けてくれる家族、どんなときもそばにいてくれる友人、大学に来てからもなおSNSなどを通じて応援してくれるサポーターのみなさんなど私に関わってくれているすべての方々に対してできる感謝は、自分のいい結果を報告することだと思います。
“4年後必ずプロサッカー選手になる”
この言葉を有言実行にすることを誓います。