【#Real Voice 2022】 「2年目」 2年・泉颯
基幹理工学部2年の泉颯です。今年も昨シーズンの出来事や自分の心境、思っていることを書いていきたいと思います。誰かと被る部分もあるかもしれないですが、そこは大目に見て最後まで読んでいただけたら幸いです。
昨シーズンのスタートはどんなにポジティブにとらえても決して良い始まり方ではなかった。
まず、始動日に怒られた。なんで怒られたのか正直今でもよくわからない。
シーズンが始まり、みんなで頑張ろうというときに自分たちの学年でミスが連発。次ミスをしたらやばいと言われ、何度もミーティングを開き、毎日ミスをしないように神経を研ぎ澄ましながら生活していた。
結局その1週間後くらいに自分たちの学年でミスが起こってしまい、そのあといろいろあった。
このようなことがあって、自分たちの学年の団結力は少し強くなったと思うが、そういうことを考えても昨シーズンのスタートは最悪だった。
そんなシーズンの始まりから1、2か月がたち、大学の授業や関東リーグ、Iリーグ、FC(社会人)リーグが始まった。
私の昨シーズン最初の公式戦はIリーグの立正大学戦だった。結果は0-2で敗北。1年生の頃はFCだったので大学生との公式戦は久しぶりだった。良い試合をしていた分、負けて悔しかったが、まだこの時の私は楽しくサッカーをできていた。
翌週、Aチームで怪我人が出たこともあり、Aチームに上がることができた。Aチームは今までやってきたレベルとは違い、技術やプレーの強度が高かった。カテゴリーが1つ上がり、試合に出られる機会はなかったが、高いモチベーションでやれていた。プロに内定している人や全国大会で優勝している人、世代別代表に選ばれている人と一緒にプレーできるのは、とても刺激的だった。
しかし、日がたつにつれて私のモチベーションはだんだんと無くなっていった。
どれだけ良い環境でプレーしていても、やはり試合に出られないのは面白くなかった。
夏には完全に熱は冷め、日々の練習や対外試合はただの作業となっていた。ただグラウンドに行き、練習をして、友達としゃべって帰る。そんな生活を送っていた。
そんなある日、10年以上サッカーをやってきて初めての思いが生まれた。
「下のカテゴリーで試合に出たい」
こんな思いは初めてだった。
高校時代も試合に出られないことは多々あったが、下のカテゴリーに行きたいなんて思ったことはなかった。今考えると、サッカー選手としてはあるまじき考えだったと思う。でもあの時は本気でそう思っていた。
モチベーションがない中、時間だけが過ぎていき、気づいたらあと1か月でシーズンが終わるというところまで来ていた。関東リーグもあと2試合、早稲田の状況は崖っぷちで次負けたら降格という状況だった。
そんな中、思いもしなかったことが起こった。
私はいつも通り練習をして、いつも通り試合を観戦しに行くのだなと思いながら過ごしていた。
そんな時、関東リーグの週のゲバ(紅白戦)の1プレーをきっかけになんとスタメンに選ばれた。
なんでこのタイミングで、この負けたら終わりという状況でと疑問に思ったが、半年ぶりの公式戦ということもあり、試合に出られることはとても嬉しかった。
関東リーグ当日、特に緊張や不安はなかった。ただチームのため、自分を応援してくれる同期や先輩、チームメイトのために頑張ろうと思った。
結果は0-2で敗北し、降格が決まった。
初めて出場した関東リーグ、自分の力の無さや準備不足を痛感させられる試合になった。
常に高い意識で練習をしてきた人たちを相手に、特にモチベーションもなく、ただ作業で練習をしてきた私が何もできないのは当然の結果だった。
降格が決まった次の週の関東リーグ最終節、私はベンチには入ったが、試合に出ることはできなかった。
結果は1-4で敗北、最初の試合も最後の試合も負けて私の昨シーズンは幕を閉じた。
決して満足のいくシーズンではなかったが、良くも悪くもたくさんのことを経験したシーズンだった。
今私たちはもう新シーズンが始まっている。正直、新シーズンのスタートも今のところあまり良いとは言えないが、昨シーズン学んだことを活かして立て直していきたいと思う。
昨シーズンは2試合しか出られず、やる気がなくなる時も多くあった。新シーズンも試合に出られない時、うまくいかない時は必ずあると思うが、常に高いモチベーションで取り組み、いつ来るかわからないチャンスを掴めるようにしっかりやっていきたい。
必ず1年で関東1部リーグに戻る。
この強い意志を持って新シーズンに取り組んでいきたい。
大学サッカー人生もあと2年。あっという間に折り返し地点まで来た。
この先の2年はこれまでの2年よりも良いものにできるように、そして悔いのないようにやっていこう。
感想文みたいにはなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。