【#Real Voice 2024】 「ありたい姿」 新4年・北村磨央
今回の部員ブログを担当します。
毎年恒例のように「今年書くことないな」と言いながらも結局いい文章を書き上げるみんなを見ると早稲田にいるんだなって改めて実感する。
まとまりのない文章ですが、読んでいただけると幸いです。
大学3年生の1年間をざっくり振り返ってみる。
ちょうど1年前の今頃は長期オフが明けて新シーズンがスタートし、自分としてもかなり気合が入っていた中、Aチームに初めて上がり嬉しさとサッカーの楽しさを感じる一方、サッカーの難しさ、自分の力のなさを痛感した。
それからはIリーグが自分の主戦場となり、悔しさを抱えながらもIリーグで全国に出ることを目標にしてシーズンを駆け巡った。
ポジション変更がありながらも、多くの試合に出場し、いい経験ができた。
しかし、結果として全国には届かなかった。悔しかった。
来シーズンに向けたミーティングを重ねる。新人監督を務めることになる。
チームとしては11月16日最終節、東伏見の地で関東リーグ1部昇格を逃す。
あの時の東伏見を覆い尽くすなんとも言えない雰囲気、涙する4年生の姿は忘れ難いものだった。
そしてその後、新チームとしての活動が始まり、12月中はかなり厳しいトレーニングを重ねた。
そんな1年間を振り返って、今度はどのような1年間を最後送りたいかを考える。
それが今回の題名にもある「ありたい姿」。
成し遂げたいこととも言えるかもしれない。
このありたい姿にはチーム、個人としての2つの軸がある。
まずは、個人として。
自分にとっての目標はア式に入ってから変わることなく、関東リーグ、早慶戦。この2つに出場して、勝利に貢献すること。
そして、もう一つ、
新人監督としての役割を1年間全うすること。
ざっくり、新人監督の役割を説明すると1年生の指導、教育。ア式がどういう組織か、どういう基準が必要かを理解してもらい、部員として共に同じ方向に向かうこと。
もちろん、役割はこれだけではない。ただ、新入生に向き合い続けること。これが一番大きな役割だと思っている。
正直、この新人監督になることなんて想像もしたことがなかった。
入部当初、「なんだこの役職は」と感じたものが、先輩の姿を見ていく中で次第に尊敬に変わり、こんな人になりたいとまで思うようになった。
どんな時でも1年生に、そしてチームに向き合い続ける人たち。
苦しくても常に前向きなエネルギーを出し続ける人たち。
なんでそんなことができるんだろうって思ったことが何度あっただろうか。
新人監督の組織の中での重要性、彼らのもつ人間性を学年が上がるにつれ、より深く理解するようになった。
だからこそ余計、到底自分に務まるものではないと思った。
そんな思いをずっと抱えたまま、新チームに向けて、それぞれの役職を決めるためにミーティングを重ねる中で
自分に任せたいと言ってくれる同期がいた。
ただ、当初そういったことを言ってもらえたことへの嬉しさは少なからずあったが、どうしてもやることを決断することができなかった。
理由は単純で、責任から逃れるため。
自分には無理だと思い続け、もはや言い聞かせていた。
1年、2年、3年のときの新人監督を思い浮かべてやっぱり自分には重すぎるものだと思った。
そんな情けない自分とは反対に
同期のみんなのそれぞれ覚悟を決めていく姿を見た。
そして、この同期と成し遂げたいこと、
自身のありたい姿、
4年生としてどうあるべきかを考えた結果、
このままじゃだめだと思った。
佐久間(新4年・佐久間真寛)の言葉を借りるなら、自分の全てを「捧げる」ことを決意した。
新人監督として、4年生として、これまでの先輩がしてきたように示し続ける存在でありたい。誰かがやってきたやり方ではなく、自分のやり方で。
チームとしてどうありたいか。
先日、ア式蹴球部100周年記念祝賀会に参加させていただいた。
多くのOB・OGの方々、日本のサッカー界を作り上げてきた方々も参列されていた。
ア式の100年の伝統と歴史の重さやこの歴史を紡いできてくださった先輩方の偉大さを改めて実感することができた。
そういった方々のお話の中でア式がいるべき場所は2部ではないと強く認識させられた。
ア式のあるべき姿は確かに1部で日本一。
ただ、あるべき姿や過去の栄光のプレッシャーを感じることはあっても、
今いる自分たちがどうあるかが重要なのだと思う。
そのために、今年掲げた「凡事徹底」「こだわる」に部員一人一人が当事者意識を持って取り組むことが必要だと考える。
それを可能にするのも自分たち4年生。4年としてこれらを掲げた以上、先頭に立って示し続けなければならない。
それぞれがカテゴリーに所属し、そのカテゴリーの目標はあるかもしれないが、これから入ってくる新入生も含めて部員全員が目線をそろえて、同じ方向に進んでいく状態を作っていきたい。
今年必ず、2部優勝、日本一を達成するためにも自分ができることを最大限行い、
ア式のために、仲間のために尽くす。
こうやって文章にした以上、覚悟を持って1年間やり切ろうと思います。
最後に、
この1年が終わった時に最高の同期と笑って終わる。
これが私の大学生活最後の「ありたい姿」。
次回のブログは今シーズン同じく新人監督の増田健昇(横浜FCユース)です。
天皇杯予選では突如見せた得点力でチームを勝利に導いてくれました!
ただ、その後のゴールパフォーマンスはちょっと嫌だったかも。
みんなにいじられる健昇がどんな熱い想いを持っているのか。
みなさんお楽しみに!
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