【#Real Voice】 「彼の存在」 1年・ヒル袈依廉
こんにちは。「半端ない」で有名な鹿児島城西高校出身のヒル袈依廉です。
軽く自己紹介をすると、日本とオーストラリアのハーフであり、鹿児島生まれ鹿児島育ち、生粋の薩摩隼人です。
今回は、僕が個人的にライバル視している1人の選手をこのブログに綴りたいと思います。
1ヶ月ほど前に閉幕した東京五輪。
皆さんはどの競技のどの選手が一番印象に残っていますか。
今大会は東京開催ということもあり、さまざまなドラマや名場面が生まれたかと思います。
その中でも間違いなく日本を熱くしたであろう、サッカーU-24日本代表。
グループリーグ初戦から圧倒的な存在感を発揮して見事全勝し、決勝トーナメント進出。3位決定戦で敗れ、惜しくもメダル獲得を逃したものの、間違いなくコロナ禍で苦しんでいる世の中に活力を与えたであろう。
そのサッカーU-24日本代表。彼らの中で僕らと同年代、19歳のGKが1人選出されていた。浦和でも少しずつ頭角を現し、リーグでも数試合戦っている鈴木彩艶(ザイオン)。
彼は間違いなく僕らの世代のナンバーワンGKだ。
ただでさえ、僕らの年代のGKというのは僕を含め、海外にルーツを持っていながら高身長の選手が多いのが事実。その中で常に年上の世代別代表に飛び級で参加していた彼を、僕は中学時から知っており、日々目標としている存在だった。
そんな中、高校1年時に日本代表候補の合宿に初招集がかかり初めて彼とプレーする機会があった。今までは外から見ていた彼を目の前にした時から、終始圧倒された。
それはストレッチ、身体のケアなどのサッカーに対する意欲やピッチ外の準備、あと片付けなどを誰よりも早く、率先して行っていた部分。そのリーダーシップ性。何より性格がものすごく良い。
偉そうに言っているつもりはないが、本当に彼の立ち振る舞いには心の底から驚いた。
そんな彼、U-24の代表活動にはバックアップメンバーとしての参加予定だったが、急遽毎試合メンバーの変更が可能になったため、正式に東京五輪のサッカーU-24日本代表として選出されたのだ。
そのニュースを目にした時は思わず仰天したが、後に、数年前の彼の行動が頭をよぎった。彼は選ばれて当然の選手。彼のような存在が、周りから愛されて注目されるのだろうと確信したのだ。
彼の選出というのは、僕にとってものすごく刺激になったと同時に、改めて負けていられないという気持ちが芽生えた。
現在、戦っているステージは違うが、いずれまた同じピッチでプレーできるように。もちろん僕自身も次のパリ五輪出場を目指している。そのためにも今、当たり前のようにサッカーができていることに感謝して、これまで以上に自分を研究し、自分を追求していく。
諦めません。「彼」に勝つまでは。
◇ヒル袈依廉(ひるかいれん)◇
学年:1年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:鹿児島城西高校
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