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【#Real Voice 2023】 「君と時を紡ぐために」 3年・中山夏妃
81分の8
この確率はあなたにとって高いですか?低いですか?
最終節に早稲田が1部への昇格を繋ぎ止めることのできた可能性
0にならなかったことは最高の部分で、10%に満たない数値にしてしまったのは今シーズンの結果であり向き合うべき現実
同時刻に行われていた他3ゲームの結果が思惑通りにならなければ希望が繋がらない
という状況だった
自分たちが勝たなければ何も始まらない
勝つことは絶対条件
少し厳しい時間帯もあったけど勝利という形で終えた4年生とのリーグ戦最終節
終わってみるとリーグ戦の最終順位は5位。
最終節の試合中にたった2分だけ、私たちが昇格プレーオフ出場権を得る3位になった瞬間がありました。
あの一時は今シーズンの中でも1番の高揚感を感じ、こんな感情が尊くて離れないで欲しいと強く思いました。
ですが、やはり他力です。
望んだ通りにはならなかったのです。
喜びを手放す時、あの歓喜を来年こそは自分たちのものにしたいと強く思いました。
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はじめに
マネージャーとして過ごす日々
君がメンバーに入った
今季初スタメン
突然の怪我
調子良くないな
なんてことを全員分感じて、毎日感情を常に大きく揺さぶられている。
意外と私は他人と自分との境界線が薄いタイプみたいで、行動より特に思考の部分で不用意なほど当事者意識的なのが強い。
昨年までは部員ブログを読んでいると、そう考えていたのかと少し驚くことが多かったけど、今年は共感や理解を感じることが多い。
ア式という少し特殊な環境での3年間の月日が私に変化をもたらしているようで、みんなに近づけたような気がしてちょっと嬉しくなりました。
仮入部当初、選手に圧倒されていて、距離感が分からなくて
彼らはサッカーができる同じ歳の普通の少年だから大丈夫という声をかけられたりしていました。
自分としてはそこがすごすぎでやっぱりすごいって今でも思ってます。
90分間で作り出す
感情を揺さぶるあの瞬間を生み出すのはピッチで輝く選手にしかできないことで、
チームを支えるマネージャーと言いながらも、私がみんなから活力をもらって支えられていると感じることが非常に多くてみんなからもらったありがとうは私が本当は言わなければいけないと思います。
いつもありがとう。
そういえば
マネージャーはゴールを決めることと守ること以外は全てできる
と書いている人の文章をこの前読んだ。
このような言葉はスタッフも頑張れば力になれると言っているのだろうが、逆に読めば悪い影響も与えてしまいかねないということである。
今シーズン、気のせいかもしれないしそうではないかもしれないが
ほんの少しのこと、そこに関わる全員の行動が試合の結果に繋がっていると感じた。
他のカテゴリーの勝利やチームとして良い練習が積み上げることができている週は勝てるし
人と人との不和や、チームの運営上での不備、直前の準備不足
他の誰も気づいていないようなことでも
ちょっとした部員1人1人の行動が結果に反映されているような気がして
偶然かもしれないし
証拠はと言われれば残っていないかもしれないけれど
全ては繋がっていると確信してしまった。
準備、運営、試合、全てがつながっている。
だからこそ全員が本当に心の底から勝利を追求したいと思い、行動できるチームを創りあげたいな、そうなってほしいなと思います。
そして私は、強く、逞しく、チームに貢献できるマネージャーになります。
共に最高の景色を見たい。
君のために頑張りたい。
そんな人達と出会えた自分は幸せなのかもしれない。
終着点
6月23日
アミノバイタルカップ初戦 vs山梨学院大学
2-1 勝利
朝、祖母が息をしていないと祖父からの電話
試合日、チーム付きとして帯同する自分
両親とは試合が終わる時間まで連絡を取らないと約束して、試合に臨んだ。
最後の時が迫っているとは知っていた。
アディショナルタイム、PKで勝ち越し初戦突破
試合前、試合中、絶対に自分の中にあるマイナスな感情は表に出さないと決めていた。
試合後、バスの中で寝ていると祖母が最期だから会いにきてと登場して涙が止まらなくなった。
誰にも気づかれてないことを願って泣いていた。
祖父母の家に向かった。
家から5分もしない距離に住んでいてかなり近い存在との別れ
人生で初めての経験に心が追いつかなくなる感覚を覚えた。
そこから始まったアミノ杯の過密日程5連戦、そして早慶戦
人生で1番深い哀しみと、1部相手に勝ち進む高揚感、全国大会への出場権獲得、大舞台早慶戦
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ア式にいると時の密度が高すぎて、他のことと時空がずれるような
ア式に使う時間の割合が高くて、外を見てみるとタイムスリップしたかのように時が進んでいる。
そんな熱中できる環境があるのはありがたいこと。
残り1年間。一緒にいれるのはあとたった1年間。
1年前から今日
今シーズンは本当に試合が沢山あって、試合運営に関わる身としては良い忙しさに満たされていました。
去年の部員ブログで書いたこの部分を振り返る
現在の自分にとっての100を200に出来るように全力で日々を送ろうかなというのが1番今の結論に近いです。
私の「曖昧さ」はどっちつかずだからではなくて
どちらにも跨がっているから、どちらにも存在しているから
自分は架け橋になる
今年はその何かと何かの間に私が存在しただけだから
来年はどっちにもあっちにもこっちにもしっかりと地に足をつけて歩み続けて私が架け橋となれば仮入部期間に発したビジョン達成へ近づくのでは
大学生活は何よりもどこよりも一生懸命頑張ろうということ
今シーズンは3年間で1番日々の活動に捧げていたと思う。
実際どのくらい変化があったかは未知数だけれども、去年よりは自分としても組織内での立ち位置としての曖昧さを解消し、架け橋として、歯車の1つとしてしっかり機能出来るようになったと思います。
100を200に出来るように全力で日々を送ろうという言葉に対しては向き合えていたように思いますが、これから迎えるのは創部100周年という節目の年。
もっともっとやること、やれることがある。
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そして、女子マネとして3年生の段階で最上級生だったこともあり
4年生になるということ、上級生としての振る舞いについて考え続けていました。
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2週間前から本当に最上級生になったということで今までの行動より更に自分を律していかなければならないと感じ、行動するしかない状況に責任と自覚を持たざるを得ない状況に向き合わなければならないと強く思います。
上級生になると、より周りを見なければいけない立場になる。
どんなに自分にベクトルを向けることが大切だとしても、U字の矢印を自分から出すことで人を人が巻き込んで成長していくのだ。
自主性という名に任せてしてしまうと、組織は成長しないことが多い。
多少のリスクは背負ってでも、目標達成のために、私たちが目指すところに到達するに覚悟はできている。
さあ、行こう。
インサイド
私は普段、感情を全面的に表に出すことは少ないです。
ネガティブな言動、行動がチームに与えてしまう影響がほんの少しでもあるのならば
場を乱すような行動があるのならば
絶対にそれは避けなければならないと思い、気をつけることを徹底していました。
思考量はかなり多い自信があるのですが
考えすぎてぼーっとしてるように見えるのか
何も考えてない、感じてないと捉えられてしまうことが度々あります。
最近は少しずつ感情をあえて出すのを試験中です。
とはいえ、考えてばかりではやはり周囲へ影響を与えることは難しくて、自分の課題点であることは事実。
その理由の1つとして自分を信じることができていないためなのではないかと感じる。
色々な面から物事を見ることができるようになると、視野が広がるのと同時にもっと他の面があるのではないかと思うにようになって
自分が見えているものにも懐疑的になってしまう。
正確に判断、処理ができていないだけなのかもしれないけれど、他の場合が存在する可能性に不安を感じて
自分の捉え方を、考え方を信じ切ることができていない。
今年の年初め、オフ期間中に弟が書いた「猪突猛進」の書き初めの「猛」の字の下に攻という字を書き加えて猛攻を掲げた1年
よく試合を見ながら攻めるとはなんなのかについて考えている中で
俗に言う攻撃というよりは
自分が起点となった行動を起こす起点であるという意味なのではないかと考えてみたり。
受け身でいるのではなくて、自分で考え続けて行動を選択し実行し続けること。
それが「攻」と言い、これを強化することが猛攻の体現となるのだろうと
少しマネージャーっぽくはないけどそんなことについて考えたり。
これからは
自分から人を信じ、人を知ろう、理解しよう、関わり合おう、高め合おうと積極的に猛烈に攻勢を仕掛けよう。
自分の心に正直に。
心の向かう方へ突き進む。
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最後に
いつも言わないことをここのブログで記しましたが、自分で読んでみてもまとまりが無いのでわかりにくかったらすみません。
まとまらないで、色々な思考が飛び出てくるのが今の私の状態で
実際、部活、就活、授業、どんどん色々なものがやってきて1つのことに集中するのが大変になってきた。
1つのことに深く考えるというよりは様々な事柄が渦巻いては新しい渦が出てきてを繰り返している私の脳内。
ある意味このバラバラ感が私のリアルなのだろう。
ただその中でも目指すところに向かい続けることは変わらない。
1年後の今日、
日本一を取る舞台を前に
君と一緒にア式で活動していることを願って
最大限の「今」をここに捧げます。
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◇中山夏妃(なかやまなつき)◇
学年:3年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:桐光学園高校