見出し画像

【#Real Voice 2024】 「追求」 1年・林奏太朗

はじめまして。ア式蹴球部1年 林奏太朗です。


ア式に入部して半年以上が経ち、今の心境やこれからのことについて書きました。ぜひ読んでいただけるとありがたいです。



僕には兄2人がいて、2人は小学校の頃からサッカーをしており、その練習の端っこでいつもボールを蹴っていた。そこから僕のサッカー人生はスタートした。



僕が小学校2年生の時、兄2人がサガン鳥栖のジュニアユースに入るために、故郷の嬉野にお父さんだけを残し、お母さん、兄2人、僕で鳥栖市へ引越しをした。
まだ小学2年生になりたてだったので、幼少期に過ごした場所を離れる事、小学校での友達との別れなど苦渋の決断だったが、その苦渋の決断があったからこそ今の僕があると言える。



小学校3年時にサガン鳥栖のジュニアチームに入団することが決まり、そこから10年間の高校3年までサガン鳥栖のアカデミーでプレーさせてもらった。
兄2人も高校までサガン鳥栖のアカデミーでプレーさせてくれて、僕までプレーさせてくれる両親には本当に偉大な存在であり、感謝しても、しきれないくらいである。
ありがとう。



土日、僕の小学校、中学校時代では自分の試合か、兄の試合を見に行くかの2択だった。
周りの同級生などは友達と遊んだり、家族と旅行、テーマパークに行くなど楽しそうなことばかりしていた。
もちろん正直羨ましかった。



小学、中学時代、自分のプレーをすることに楽しさ、おもしろさがありサッカーをもっと好きになれた。だけど、それ以上に好きだったのが両親と兄の試合を観戦しに行くことだった。小学校の時には良くお父さんのカメラを奪って兄たちを撮影したり、ハーフタイムに一緒にボールを蹴ったり、車やホテルに前泊して旅行気分な時もあった。そういう日々がすごく楽しく、充実していた。
試合を観戦したことで、僕のサッカー感が広がったり、サッカーIQが知らぬ間に上がったのかもしれない。


幼い頃から、両親のおかげで中学と高校で最高峰のチームとリーグの試合を見ることができ、非常にレベルの高いプレースピードや強度を間近で拝見できた。どのYouTubeのプレー映像より断然に良い。その経験があってからこその今の僕だ。




高校に入り、サガン鳥栖ユースの寮で生活することになった。地元ではあるものの親元は離れてサッカーの日々を過ごした。
日本でも数少ないであろう素晴らしい環境でサッカーと向き合うことができ、プロになれるかは自分次第だった。


環境の事で文句は言えない3年間、僕は後悔しかない。


『みんながやっているから、僕もやろう。』


この言葉、行動が3年間を無駄にした。
ひとつ屋根の下でチームメイトと一緒に暮らしていく日々がある。それはチームスポーツにおいてはいいことかもしれない、しかし、一歩間違えればぬるま湯のような組織になってしまう。
自分自身を追求できなかった僕が圧倒的な力でプロになれなかったのはそこの甘さがあったからだろう。


高校2年時にプレミアリーグファイナル、いわゆる全国大会で優勝ができた。それを達成できたのは3年生のおかげであり、メンバーには入れたものの何も貢献できなかった。3年生の背中についていっているだけだった。


高校3年時、1、2年の時の甘さゆえに人生で初めて挫折した。
チームでは試合に勝てない。降格争いをする。
個人としても調子が出ない。チームを引っ張るどころか足を引っ張ってしまっていた。なんとか残留はできたものの苦しいシーズンだった。
あいにくトップ昇格もせず大学に進み、もう一度自分自身と見つめ合うことを決めた。


『どうせプロになれるだろう』


そんな甘ったるい言葉を高校2年間思っていた。だから3年になり苦しくなった。
本当に自分自身を『追求』出来ていたのか、プロになるための期間はあと4年間しかない。
相当な覚悟をもって大学生活をスタートした。





ア式蹴球部に入部できてから、半年以上が経つ。
これまでJユースで揉まれてきたが、部活動は初めてだった。
Jユースではもちろん人としての事も言われてくるがそれよりもサッカーの事で要求がされる。
しかし部活は人としての事の方が上と言ってもいいほど要求された。
幼い頃からアカデミーだった僕は苦戦した。しかし、自分自身を見つめ直せた。
ア式のためにどういった行動をしたらいいのか、それも自発的に。自分で考え、どう行動するか、それが何を生みだしているのか。それをここまでの半年の中でも多く学ばせて貰えた。
それはメンタル向上にもつながり、プレーも安定させることが出来た。


大学に入り、また寮生活の日々、高校と同じ過ちを繰り返さないために常に未来の自分から逆算した行動をしている。
常に自分自身を『追求』することが成長するために必要な事だと感じている。


大学での試合経験、代表での経験、誰しもができる訳では無い経験をさせてもらった。でも、まだ僕が求めている理想像には程遠い。現状に満足したらそこで終わり。なんのために大学進学を選んだのか。


関東リーグ後期の山梨学院大学戦、補助学として観戦していた。先輩方がプレーしている姿に感激した。
その試合を見ていた観客全員に間違えなく良い影響を与えさせてくれた試合だった。
1つ1つプレーに気持ちが籠っていて勇気を貰えた。
僕も見ている人に影響を与えれるようなプレーをしたいと強く思えた。


両親にも、周りでサポートしてくださる方々にも感謝の気持ちを忘れずに。期待を裏切らないように、そして、最高の恩返しができるように。自分自身を『追求』し続けます。



長々と申し訳ありません。しかし、皆さんにお伝えできて良かったです。




ご精読ありがとうございました。



そして、次のブログは4年生の梅林頌英くんです!
試合はもちろん、日々の練習でも先頭に立ち全員を引っ張ってプレーをしてくれる、リーダーシップに溢れた人です!
そんな頌英くんのブログを是非見てください!


◇林奏太朗(はやしそうたろう)◇
学年:1年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:サガン鳥栖 U-18

【過去の記事はコチラ↓】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?