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【#Real Voice 2023】 「変えられるもの変えられないもの」 2年・北村磨央

10月14日でアイリーグの全日程が終了した。

アウェーでの最終戦。
4年生と戦う最後の公式戦であったが、一体となって勝利することができて本当に良かった。

4年生にはたくさん支えてもらっていたと思う。

特に大橋くん(4年・大橋優貴 / 早稲田実業学校高等部)はとても心の支えになっていた。
練習でもサブ組で同じチームになったり、試合のベンチで一緒だった時も声をかけてくれた。
だからこそスタメンで一緒に試合に出られた時は嬉しかった。

4年生に感謝するとともに、あと2年後には自分がその立場になるという不安や焦りも感じた。

誰よりも体を張る姿
誰よりも声を出し続ける姿
ア式の中で誰よりも個人よりもチームを優先する姿を見せてくれたこんな4年生になれるのだろうか。

でもなるしかない。それが役目であるから。


ただ、最終節のあの試合、個人的にはハーフタイムで交代と今シーズン最悪の試合だった。
あれで負けでもしていたらなんて想像もしたくない。



あと2年もしたら4年生になるという現実、
最悪の試合をしてしまったという現実はもう変えられない。

時間の流れや過去は変えられないかもしれないけど自分自身はいつでも変わることができる。

今はまだ、チームのためになる行動ができていないとしてもこれからの自分の気持ち次第ではできるようになる。
あの試合で見えた課題を無くしていけばもっといいプレーができるようになる。
全ては自分の行動次第で変えることができると思っている。


今シーズンは序盤こそ試合に出続けられていたが、中盤には途中出場や全く試合に出られない時期があった。

その時自分は
「なんで出れないんだよ」
「俺を使えよ」
と試合に出られない要因を他者に向けていた。


試合に出られないのはなぜなのか。
普通に考えればわかることだった。

それは他でもない自分自身。
他人の評価のせいではない。

でも評価が変わらなければ試合には出られない。
他人の評価を変えるためにはなにが必要か。

自分が変わること。

そうすること以外にない。

今までのプレーを振り返り、なにができて何ができていないのか。
自分のストロングはなんなのか。
そういったことを客観的な視点を持って考えることが大切だと思う。
でも正しく自分を客観的に見るのはかなり難しいことでもあると思う。

今までの自分の当たり前を疑う必要があるし、自分自身を一度、否定しなければならないこともあるだろう。ただ、こういったことに背を向けては成長はない。



受験勉強とは違う難しさを実感している。

受験勉強ではなにができてなにができないかはテストの点数、丸かバツかで判断ができる。
じゃあそのできていないところを復習したり、新たな知識をつけたりすることでできるようになる。
これだけではないが、こうしたことの繰り返しである程度は学力が上がると思っている。

でも自分は数学が全くといっていいほどできない。嫌いだからなのかセンスがないからなのか理由はわからない。無理なのである。中学の時からできないのを感じ始めて、できるだけ数学から避けてきた。もちろん受験でも数学は使わない選択をした。受験で数学を使うとなれば多大な労力と時間がかかる。そして、できるようになるとは思わなかったから。

数学で受験をしていたら早稲田は受かっていないだろう。

数学ができないこと。
これは自分の中で変えることができないこと。

さっきは自分自身はいつでも変わることができると書いたが、自分の中でも変えられないものやことは少なからずあるとも思っている。

身長が低いことはもう変えられないこと。
これに嘆くのではなく、低いからこそできることを見出したり、他の何かでカバーできないかを探したりすることで自分に変化を加える。

全てを完璧にできるようになるのは難しい。
だからこそ、変えられるもの、変えられないものを判断することが大事なのかなと思う。

ここまでいろんなことを言葉にしたが結局やらなきゃ意味がない。行動しなければならない。
気づけば残りシーズンも2ヶ月くらいで終わろうとしている。ここまでたしかに積み上がっているものはある。ただ、もっとやらなければ、やり続けなければ目標としているところに届かない。
大学サッカーが残り2年しかないことは変えられないけどその過程で自分自身はいくらでも変われる。

もっと上手く、賢く、強くなる。
自分を信じてやり続けよう。

◇北村磨央(きたむらまお)◇
学年:2年
学部:社会科学部
前所属チーム:関東第一高校


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