【#Real Voice 2024】 「『今』が『未来』の私を作る」 2年・増川暖
自身の弱い姿を周りに見せるのは苦手ですが、このブログを苦しい時に見返し、自身の成長に繋げられるようにするためにも、何も包み隠さず、ありのままの思いを述べていきます。
俺って本当にプロサッカー選手になれんのかな。
大学にきて何度も考えた。
考えたって答えは出ないのはわかっているが、考えてしまう。そして、不安になる。
本気で叶えたい夢だからこそ、このような現象がよく起きる。
今年こそはトップチームで結果を残すと意気込んでいた2024年も、終わりが近づいてきた。2024シーズンの目標としていたものは叶わずに終わった。
しかし
今年の1年で自分は大きく成長したと感じている。
その中でも特に考え方が大きく変わり、自身の成長するきっかけとなったものについて今回のブログでは述べていく。
遡ること8ヶ月前
ただの打撲だと思っていた膝の腫れが急激にひどくなり、突然の歩行困難。
人生初の入院となった。
リーグ開幕直後の入院で、全く気持ちの整理がつかなかった。
復帰してからはなかなかスタメン復帰ができず、このまま2024シーズンも終わっちゃうのかな。そんなネガティブな気持ちさえ出てしまっている時期もあった。
当時の自分は、毎日を大切にしなければいけないこともわかっていながら、ゲバ(紅白戦)のメンバー表で自分のマグネットが下(サブ組の位置)に貼られているのを見ては、自身に失望し、その感情のまま練習に入ってしまうことがよくあった。
その後、いつものように自主練と筋トレをし、帰宅する。
帰宅してからは、
もったいない。1日1日を無駄にするな。
と自身を責める。
頭では理解できているのに今日1日を無駄にしてしまったかのような感覚に襲われる。
焦りから、未来の私への不安が募り、練習中にそのような感情が出てきてしまうという負のサイクルが完成してしまっていた。
また、試合中のミスを引きずり、その後のプレーにまで影響が及んでしまうということもよくあった。
情けないことに、これが2024シーズン半ばの私である。
「何かを変えなければいけない」
そう感じた私は、たくさんの人と話し、自身の考え方を改めて見つめ直した。この時の気づきが自身を大きく変える。
大学に来てからも毎日、夢を叶えるために、自主練も筋トレも食事も、24時間サッカーを第一に考え、生活していた。
しかし何かが違う。
「今を生きられているか」
兵藤さん(兵藤慎剛監督)も、おざさん(小澤雄希コーチ)も、常日頃からおしゃっているが、「今(この瞬間)にどれだけ全力で取り組めるか。」
理解できているようで、理解できていなかった。
日々競争の世界で、自身の夢から逆算し、焦りを感じる。
どれだけ焦ったって何も変わらない。
その焦りや不安が、今に焦点を合わせようとしている自分を、気付かぬうちに未来の自分の姿に焦点を合わせてしまっていた。
うまく文章で伝えることはできないが、全力で日々過ごす中でも自身の現状の立ち位置からくる焦りや不安といったものが、私の成長スピードを遅らせていたと感じる。
現状の立ち位置とか、試合で何本目に出るとか、試合に出られた、出られなかった、などは関係なくて、同じようにある約1時間半の練習にどれだけこだわれるか、平等に与えられている24時間をどう過ごすか。ここに全てが詰まっている。
当たり前だけど難しい、この「今を生きる」ということ。
このことを、自分なりの正しい解釈をするようになってからは、見える世界が違った。
自分のマグネットが下にあろうと、試合に途中出場だろうと、自分自身と向き合い、1日1日の練習、1つ1つのプレーに今までよりもさらにこだわれるようになった。
試合中にミスをしても、その一瞬に集中することで、ミスも引きずりにくくなった。
また、今に焦点をあて続けることで、ふとチャンスが訪れる。というのも身をもって感じた。
いつチャンスが来るかわからないし、どんな形で来るかもわからない。
その時に自分の持っている力で早稲田を勝たせられるように、日々積み上げをしていくだけ。
未来への不安や焦りは置いておいて、目の前のことに焦点をあて続ける。
大きな学びを得た。
わかっているようでわかっていないこと。
当たり前だけど難しいことだった。
そして、私はこの「今を生きる」ということを大切にし、プロサッカー選手になるという夢を叶える。
ここからは、具体的にどんな選手になりたいのか、20歳になった私の将来のビジョンについて述べさせていただく。
『見ている人に夢と希望を与えるプロサッカー選手になる』
小学校高学年から今もなお変わらない私の夢。
このような夢を描くようになったのは、明確にはいつなのか覚えていない。
しかし、自分の理想の姿の人たちが闘志を燃やして戦う姿を、エコパスタジアムやIAIスタジアム日本平などのスタジアムに父と何度も見に行ったことは鮮明に覚えている。
声を枯らして応援している人たちの姿、地域の人たちが決定機を迎えるたびに立ち上がる姿、試合に負けて涙を流しているファン。
多くの人たちの喜怒哀楽をグラウンドで目にしてきた。
おそらくこれが、私がプロになり、多くの人に夢や希望を与えたいと思ったきっかけだろう。自分が幼い頃にした経験を、ゲートを通りピッチが見えた時に込み上げてくる言葉にはできないあの感情を、自分のプレーで多くの人たちに感じさせたい。
もし自分がプロになったら、自分の人生に関わってくれた多くの人が喜んでくれるだろう。
自分勝手な解釈ではあるが、私の夢は自分のことを応援してくれている人たち全員の夢でもあると思っている。
まずは、プロになったという報告で身近な人たちに些少ではあるかもしれないが、幸せを分け与えたい。
ア式蹴球部には社会貢献活動というものがあり、私はこの活動を通して多くの人と出会い、交流をさせていただいている。
活動をしている中で、ちびっ子が「楽しかった!はるもサッカー頑張って!」といったような言葉をかけてくれることが多々ある。また、「僕もお兄ちゃんのようになりたい!」とさえいってくれる子もいた。
ただがむしゃらに夢を追いかけているだけの大学生の1人に過ぎないが、今の僕でさえ、少しかもしれないが、周りの人たちに活力を与えることができているのか。
そう思わせてくれる出来事だった。
人と関わるのが好きな私は、応援が、仲間の頑張りが、自身のとてつもない活力になること。
誰かの役に立てた時により喜びを感じ、それが自身の活力になることを知っている。
プロになったら
子供達が憧れるような選手になったら
もっと多くの人に応援されるような選手になったら
もっと多くの活力をもっと多くの人たちに与えられる
そう確信した。
2025シーズン
勝負の年が始まる
今年は何度も自身の手でチャンスを逃してきた
しかし、
どれだけ過去を悔やんでも
未来に不安を抱いても
何も変わらない
大切なのは
「今を全力で生きること」
2025シーズンの私の結果が、この先の増川暖の人生を大きく左右する
きっと嬉しいことばかりではなくて、辛いこと、苦しいことがたくさん待っている
そんな時はもう一度このブログを読んで、今を大切に、前に進もう
今後の増川暖に大きく期待していてください
必ず早稲田を勝たせる男になって
夢を叶えます
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次のブログは、スーパーマネージャー久保くん(久保寿輝・早稲田佐賀高等学校)です!
西くん(2年・西凜誓)や、おが(2年・小笠原幹太)と理解不能な民族ノリをしている姿がしばしば見受けられますが、ピッチ内外でア式を支え続ける彼は、チームにとって欠かせません。そんな彼がどんな想いを語るのか。ぜひ、楽しみにしてください。
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