【早稲田カップ2024 #epilogue】「繋がり」4年・夏目歩実(ア式蹴球部女子)
こんにちは。
ア式蹴球部女子4年の夏目歩実です。
今回、私は早稲田カップの幹部として携わらせていただきました。
開催前の運営から終了までを振り返って、感じたこと・想いを綴らせていただきます。
このnoteを見て少しでも何かを感じていただけると幸いです。
私は、ア式蹴球部女子(通称:ア女)で社会貢献を担当している。
去年も早稲田カップに参加させていただいたこともあり、今年度は幹部としてこの大会に携わらせていただいた。
東日本大震災から約13年経つ今も、震災をきっかけに交流を続けている貴重な大会である。
コロナの影響で中断期間もあったが、今回で第9回目となる。
早稲田カップを通じて、私達が何を伝えていくか。
この大会の意義を問うことから始まった。
早稲田大学ア式蹴球部OBの加藤久さんからのお話をはじめ、部員同士コミュニケーションを取りながら進めてきた。
その中で去年は行われていない新たな試みである「お楽しみ企画」を実施することにした。
サッカーを通じて交流すること、そして、私達がサッカーをする姿から伝わることがあるのではないかという想いから生まれた。
また、学年関係なくサッカーを楽しんでもらう、サッカーに夢中になってもらうことを目的とした。
私たちの想いが届くよう早稲田カップ当日に臨んだ。
私は1週目の陸前高田での早稲田カップに参加した。
会場は上長部グラウンド。
被災地で初めての芝のグラウンドである。
完成するまで、のべ2万人もの方々が携わった。
また、加藤久さんが中心となり整備されたグラウンドでもある。
被災地と早稲田大学を繋ぐグラウンドである。
チーム関係者の方々にグラウンド設営もしていただいた。
素晴らしい環境とご支援の中、2日間開催した。
例年通り、各部員がそれぞれのチームに付き交流をした。
私は去年に引き続き「和賀FC」の皆さんと2日間活動させていただいた。
2日間を通して、小学2〜5年生の子ども達と交流をした。
結果としては第8位だったが、2日目の初勝利を含め、どの試合もどの得点も素晴らしいものであった。
そして何よりサッカーの本質を改めて感じる機会だった。
それは「楽しむ」ことである。
試合に負けても、何失点しても、チーム全員が試合に向き合い、楽しもうとする姿。
仲間だけでなく、相手も褒めたたえるフェアプレーの精神。
試合後に笑顔でハイタッチをしようとベンチに駆けてくる子ども達を見て、
忘れかけていた想いを思い出すことができた。
本当にありがとう。
これからもみんなにはサッカーを楽しんでほしいなと思う。
来年以降この早稲田カップに参加することはできないが、この2日間共に活動したはるくん(1年・増川暖)とあやかちゃん(2年・永戸彩花)に託したいと思う。
ともち(4年・小林朋睦)、2年間ありがとう!!
2日目のお楽しみ企画の1つである各ブースでのサッカー教室では女子サッカー教室を開いた。
多くの女の子達が参加してくれた。
30分という短い時間で何か教えられた手応えはないが、一緒にボールを蹴ることで何か感じてもらえることがあれば1つの収穫ではないだろうか。
そして、どのブースも充実した内容で子ども達がイキイキとサッカーをしている姿を見て、企画を入れて良かったと心から思った。
チームも学年も性別もバラバラだが、全ての壁を取っ払ってサッカーに夢中になれる。
サッカーが持つ力を改めて感じた瞬間だった。
早稲田カップ終了後は高田高校と大船渡高校の男子サッカー部の方々と
交流試合を行った。
小学生だけでなく、高校生との交流の機会をいただいたこと、そして同じピッチでプレーを共有できる時間をいただいたことに感謝したい。
また来年もこの機会があれば幸いです。
早稲田カップの全日程終了後は「すがとよ酒店」さんで震災のご講和をいただいた。
震災時の話や映像を拝聴した。
年明けの1月1日には能登半島地震が起こった。
東日本大震災を経験した菅原さん(すがとよ酒店女将)は当時の自分と重ね合わせて今回の震災をみていた。
どちらの災害も理解はしているが実際に被災した経験はない。
菅原さんのお話で心に残った言葉がある。
「頑張れ」という言葉が苦しいときがある。
この言葉から言葉の難しさを感じた。
言葉だけでは、文字だけでは、伝わりきらないこの想い。
改めて私達に、私に、できることは何だろうと考えた。
微力ではあるが、サッカーを通じて発信できる機会があること。
私が抱えている想いをサッカーを通じて届けることができるのではないかと思った。
このような機会があることに感謝し、これから先のサッカー人生を通じて発信できる人になりたい。
最後にはなりますが、
早稲田カップを開催するにあたってご尽力くださった全ての皆様、
この場を借りて改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
来年度以降も早稲田カップが紡がれていくことを願っております。