【#Real Voice 2022】 「2022-2023 マネージャー日記」 3年・藤間英吉
2022.Iリーグ
8月、アウェイで行われたIリーグ(インディペンデンスリーグ)の中央大学戦。拮抗した展開で向かえた後半、石谷(2年・石谷光基)のアシストから真生也(2年・成定真生也)が決勝点を挙げて勝利した試合。
接戦をものにできたこと、ピッチ上の選手から伝わってくる勝つ気持ちに心打たれたこと、
色々相まってとても嬉しかったのを覚えています。
試合後、隆二さん(現鹿島アントラーズコーチ・鈴木隆二)がその日帯同していた学生スタッフを集めてこんな言葉をかけていただきました。
「君たちがいたからこの試合は勝てた。選手は自分に夢中で中々伝えてくれないと思うけど君たちはチームにとって間違いなく必要な存在だ」
正確に覚えてないけど、要約するとこんな感じだったと思います。
同じスタッフである隆二さんが、自分達を気にかけ言葉で伝えてくれました。
「ああ、今日も頑張って良かったな」そう思いました。
2022シーズンはトップチームで勝てない試合がほとんどでした。チームを勝たせるマネージャーになろうと意気込んではみたものの、結果が全てです。
プレーする選手にしか結果は変えられない、当たり前のことを痛感しました。
ここまで勝てないと、自分の存在意義を疑いたくもなりました。
ですが、平田陸人主務に、口酸っぱく言われました、運営がチームを変えると。
そして、先輩、同期、後輩のマネージャーが下向くことなく突っ走る姿、IリーグやFC(社会人リーグ)のメンバーが、トップチームのためにと言って戦う姿をみて、存在意義なんて考えている暇なんて無いなって、思わせてくれました。
11月、関東リーグ2部降格が決まりした。
マネージャーを客観的にみても、降格にふさわしかった1年だったと思います。
逆にチームを引っ張ることもあったり、チームに対する影響力も少なかったりと。
隆二さんは言ってくれました、君たちは間違いなくチームに必要な存在だと。
ピッチでプレーする選手にしか結果は変えられない、そう思う事もあります。
それでも、マネージャーの存在が、チームの運営が必ず勝利に繋がると、そう信じて後1年間やっていきます。
マネージャーがいたから優勝できた、そう言われるくらい強いマネージャーを作ります。3人の同期と頼もしい後輩がいるので必ず成し遂げられると思います。
2023.プレ早稲田カップ
1月、3年ぶりに開催された(プレ)早稲田カップに参加させていただきました。
子どもたちが楽しくサッカーする姿を見て、思う事がありました。
大学サッカーは結果が求められることが多いから忘れてしまっていたけど、
子どもたちを目の当たりにして、自分も一緒に混ざって楽しんで思い出しました。
俺にもあんな風にサッカーを楽しんでいた時期があったことを。
だから今日までサッカーをやめずに続けていることを。
それも体育会で、プレイヤーをやめて、マネージャーとして。
子ども達に、なんでプレイヤーやめてマネージャーになったの?と聞かれました。
サッカーが下手だから、サッカーに限界を感じたからなんて、恥ずかしさと情けなさで言える訳がないと思いました。(結局言ってしまったんですが、笑)
このときに、誰もが納得するような理由が言えないようでは、まだまだ未熟です。
別れ際に、担当していたチームの子達からサインをちょうだいと言われました。
なんでマネージャーの俺が、って思いましたが、
「マネージャーだからこそもらうのー!」って、冗談かもしれませんが、言ってくれました。
こんなこと、小学生から言われたら頑張ろうって思わずにはいられないです。
選手に負けないくらい、有名なマネージャーになってやろうって思いました。
マネージャーだって立派なポジションじゃん、改めてそう思いました。
ア式蹴球部でマネージャーを始めて3年が経ちますが、自分の選択に後悔はありません。
「ボール蹴りたくならないの」って良く聞かれます。
そんなにかなって大体は答えますが、そんな訳ありません。本当は蹴りたくてしょうがないときもあります。
ですが、それ以上にマネージャーのポジションに満足しています。
マネージャーだからこそ見えた景色が沢山ありました。
もう1度大学生をやり直せるとしても、ア式のマネージャーになりたいと答えられます。
入部当初と比べて、心境の変化は色々ありましたが、それもマネージャーになったからこそ体験できたことでした。
今は、1年のブログで書いた夢は、全く別のものになっていますが、心の底にサッカーが大好きだという思いがあるので、いつかあの夢を叶えたくなるときが来ると思っています。
寮で同部屋の植村(3年・植村洋斗)がよく言ってきます。
「勝負の世界から逃げたんだろ~笑」って(悪気なく、愛を込めて言ってくれています!)
その通り、プレイヤーからは逃げました。
ただ、マネージャーも色々なことに勝負できるポジションだと思っているので、まだまだ勝負の世界にいるつもりです!
サッカーの楽しさと、マネージャーの誇りを感じさせてくれた、そんなプレ早稲田カップでした。
最後に、目標の話で終わりたいと思います。
同期には高校から一緒の、GKと主務を両立する山田怜於がいます。
練習前後でも常に主務の仕事と趣味のゲームに追われていますが、やはり彼にはピッチ上でも活躍してほしいと思っています。
そんな山田のためにできることは尽くすつもりなので、これからも一緒に頑張って行きましょう。
そして、2023年は必ず、早慶戦と関東リーグのピッチに送り出します。