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【#Real Voice 2023】 「成長に貪欲に」 1年・武沢健伸

はじめまして。
この度、部員ブログを書かせていただきます、1年の武沢健伸です。
1年生の締めということで少しプレッシャーもありますが、このあとは素晴らしい先輩たちがいるので自分は気楽に素直な気持ちを書いていきたいと思います。
長い文章ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。


まず初めに自己紹介から。
私は生まれてからずっと茨城県で育った生粋の田舎者です。高校では地元のつくばを離れて、鹿嶋で寮生活をしながらサッカーに打ち込みました。普通の高校生では考えられないほど遊びとは無縁の生活で、高校3年間で遊んだのは最後にみんなでカラオケに行ったくらい(笑)

ほんとに東京なんてよくわかりません。最近やっと自信を持って電車の乗り換えをできるようになりました。


では本題へ

私は父や兄の影響もあり、3歳ごろ頃からサッカーを始めた。小学4年生からは鹿島アントラーズの下部組織に所属し、小、中、高と鹿島アントラーズ一筋でサッカーをしてきた。

小学6年生で初めて全国大会を経験し、中学3年で全国ベスト8、高校では全国3位。結果だけ見たらまぁまぁだけど、まだ日本一をとったことは1度もないし、個人としても何か飛び抜けた実績があるわけでもない。

そんな自分がどのようにしてここまできたか。
何を学んで、ここで何を成し遂げたいか。そんなことを書けたらと思う。


私のこれまでのサッカー人生は苦しいことの連続だった。調子が良く、上手くいく時期は本当に短く感じる。けど人生そんなもんだと最近は思ってきた。ずっと上手くいっていたら今の自分は無いと思うし、思い通りに行かない時期に試行錯誤してきたことが確実に成長に繋がっている。


振り返ってみると、小、中、高と最初の自分の序列はいつも1番下からのスタートだった。

同じポジションには自分より上手い選手がたくさんいる。そんな始まりばっか。

けど、最終的には必ずスタメンを奪って試合に出てきた。序列をひっくり返してきた。

中学から高校への昇格でも最初に伝えられたのは保留だったが、最後の最後に1人の枠に滑り込んだ。
中3、高2、高3とスタメンを勝ち取ったのは、リーグ開幕戦の1、2週間前。

こんなギリギリのところで生き残ってきたおかげで学んだこと、気づいたことがたくさんある。

まずは、自分の強みに気づくことができた。
それは、「他人から学び取って、それを自分のものにすること。」
あまりライバルたちを褒めるのは好きではないけど、素直に上手い、あのプレーしてみたいと思うと先輩、同期、後輩関係なくつい聞いてしまう。「今のどうやってんの?何意識してるの?」そこにプライドはあんまりない。
けど、それを自分なりに解釈して、真似できる器用さは自分の強みであると思う。

毎日の練習や試合から学ぶことがたくさんある。コーチの一言、仲間との会話、仲間のプレー、相手のプレー、サッカーは観ているだけで無数に学びが得られる本当に深いスポーツだと思う。
そうやって毎日少しずつ成長してきて、今の自分がいる。
これからも上手くなるために貪欲にいろんなことを吸収していきたい。




次に、自分に足りない考え方を学んだ。

それは、「ミスを恐れず、チャレンジし続けることの大切さ。そして周りからの評価は一瞬で変わる。」ということ。

これは当たり前のことかもしれないけれど、実践するのは本当に難しい。

人は誰しもが、すぐに評価を上げたい。すぐに試合に出たい。そう考えると思う。

もちろんなるべく早く試合に出て活躍できることに越したことはない。
けど、練習からコーチなど周りの人の目の色を伺って、その一瞬の評価を上げる、その週の試合に出るための、その場しのぎのプレーをしていたら一向に成長しないことに気づいた。


高校1年生のとき、おそらく私のサッカー人生の中で最も苦しかった。

Bチームでも試合に出られない。試合に出てもミスばかり。自信はなくなる一方。
ボールを受けたくない。そう思ってしまうことさえあった。

しかし、高校1年生の1年間は1番成長した年でもある。

「1年のうちはミスしまくれ。失うものもないし、チャレンジしなきゃ成長しない。」

兄からもらったこの言葉がきっかけで考えが変わった。

この意識1つでミスの質が変わった。積極的なミス(ゴールを目指した前へのプレー)は、次に繋がる。プロの試合、自分の試合を何回も見てどうしたらうまくいくかを分析する。そして、練習や試合で試す。それを繰り返すうちにできるプレーが増えていった。

年末のオフも一日も休まずサッカーをして、サッカーのことを考えた。怪我したら意味ないし、これが良いことだとは思わないけど、その準備のおかげもあって、シーズン最初の紅白戦でアピールに成功した。この1回の練習で序列が完全に逆転した。

1年生ではBチームでも試合に出られなかった自分が、2年生でレギュラーを勝ち取り、その年はほとんどの試合にスタメンで出場することができた。

評価は一瞬で変わる。身を持って経験した。
だから焦る必要はないし、良ければ見てくれている人が必ずいる。
成功するのは半年後、1年後かもしれないけど、ミスを恐れずにチャレンジして毎日、地道に成長することが大事だということを学んだ。


しかし、逆に高校2年生は自分の成長が止まっていた気がする。
スタメンで出続けたい。そんな思いから練習での自分のプレーは次第にアンパイなプレー選択になっていた。

決して試合に出ている自分に満足していたわけではない。けど自分の頭の中は、今持っている力をチームに全て還元して勝利に貢献する。これだけになっていた。
実際、これといった結果を残すことはできなかったし、試合で特別目立った活躍をすることも出来なかった。


もしそこで自分のできないプレーにもっとチャレンジしていたら。もっと成長に貪欲になっていたら。

スタメンを外されていたかもしれない。

けど、今の立ち位置はもっと良い方に変わっていたと思う。

その場しのぎのプレーをしていても何の意味もない。積極的なチャレンジをたくさんして、失敗と成功を繰り返した先に新しい成長した自分がいることを改めて強く感じた。

なぜ、1年生のときに学んだことを2年生で活かせなかったのだろう。その1年にすごく悔いが残っている。
中学の時点では大して差がなかった奴は、今プロや海外の舞台で活躍してる。

1、2年でこんなに差が開くのか。
そう思ったと同時に逆に1、2年でその成長は取り返せる。いや逆転できる。


早稲田大学に来た意味。もちろん、将来のためにサッカー以外の知識や教養を身に付けること、社会に出て活かせる人生経験をたくさんすることも大事になる。
けどやはり1番はプロになるため。プロで活躍できる実力をつけるためである。

失敗を気にせず、自分に落ち着いて向き合える大学生という期間を誰よりも濃いものにするために


「成功するためには半年後、1年後を見越して成長する必要がある。ミスを恐れず、次に繋がる積極的なチャレンジをし続けることで、最終的にレベルアップすることができる。」


この言葉をもう一度心に刻んで、大学4年間サッカーに取り組みたい。


そして、『4年後必ずプロサッカー選手になる!』
最後には俺が勝つ!


終わりに。
この伝統ある早稲田大学ア式蹴球部に所属できていることに誇りと責任を持ち、このチームで必ず日本一をとる。
そのために、ピッチ内外で自分がチームを引っ張っていける存在でありたいと強く思う。
周りの人を巻き込むためには、まずは自分が誰よりも熱量を持って、行動、プレーで示すこと。
人として、サッカー選手として認められる人間に成長します。


拙く長い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました。
今後ともア式蹴球部へのご支援、応援のほどよろしくお願い致します。

武沢健伸



武沢健伸(たけざわけんしん)
学年:1年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:鹿島アントラーズユース


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