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【#Real Voice 2024】 「挑み続ける」 1年・岩間一希

はじめまして。
この度、部員ブログを担当させていただくことになりました、ア式蹴球部1年岩間一希です。
拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。



昨年の12月28日、国立競技場での試合。熱い声援に包まれながら、長いホイッスルの音と共に私の高校サッカーが幕を閉じた。
早稲田実業学校高等部(以下、早実)サッカー部としては創部以来初、そして自身としても初の東京都大会優勝、さらには国立競技場でのプレー、サッカー人生の区切りとしてこれ以上にない場面であるように思えた。
勿論、早実サッカー部の大半の同期はその満足いく結果からか、大学で本気でサッカーを続けるのを辞めるという選択をした。
そして、正直なところ自分もその道に進むことを考えていた。
しかし、選手権が終わって数日後、ア式蹴球部に挑戦するチャンスがある中、「本当にこのままサッカーを辞めてしまっていいのか。」「ここで辞めたら、将来後悔しないだろうか。」そう自分に問いかけると、そこにはどうしても納得ができない自分がいた。


大好きなサッカーで「もっと挑戦し続けたい」と。


振り返ってみると、私のサッカーに対する挑戦は、小学3年生のときに始まった。
当時の私は、父親の勧めもあって、Jリーグの下部組織のセレクションを受けることにした。川崎フロンターレ、柏レイソル、東京ヴェルディ、横浜F・マリノスなど、強豪チームを次々と受けた。
結果は、全て不合格。
これが、私のサッカー人生で最初の大きな挫折であった。
幼い私は大きなショックを受け、ひどく落ち込んだが、どうしても納得できず、もう1年挑戦を続けることにした。しかし、2年目も結果は変わらず、不合格が続いた。
心が折れそうになる日々が続いたが、それでも私はチャンスがある限り、挑戦をやめなかった。


そして、迎えた2年目の最後のセレクション、三菱養和SC。
これまで何度もセレクションに落ち続けていたせいか、手応えはを感じることなく、ただ合否連絡を待つしかなかった。
結果は、合格。
その瞬間、今までに感じたことのない喜びが胸に溢れた。本当に嬉しかった。「挑戦し続けて良かった」と心の底から思えた。
このセレクションという挑戦は、幾度となく折れかけていた私にとって、挑戦し続けることの大切さを教えてくれた。どれだけ挫折を味わっても、チャンスがある限り挑み続けるーこれが私の信念となった。


そして、小学・中学と挑戦する日々が続き、迎えた高校。


高校時代の目標は、全国大会出場。


高2の選手権予選、私は10番を背負いフォワードとしてプレーしたが、結果はまさかの1回戦敗退。自分の力不足を痛感すると共に、目標が全く手の届かないところにあると感じた。


翌年のインターハイ予選、高3では、「同じ失敗を繰り返してはならない」と強い決意で試合に臨んだ。私はセンターバックとして出場したが、またしても1回戦で敗北。結果が変わらなかったことに加え、前回の選手権後に行ったミーティングから何も変わっていなかったことに強い悔しさを感じた。表面的な改善にとどまり、チームとしても個人としても本質的な変化ができていなかったのだ。


この悔しさを機に、私たちは自ら変わる決意をした。任意だった朝練を毎日行うことにし、毎週のリーグ戦後にはチーム全体で集まり、課題を共有するミーティングを始めた。朝練では個々の課題に向き合い、ミーティングではチームとしての改善点を話し合い、チーム全員が責任感を持って練習に取り組むようにした。


そして、高校生活最後の挑戦である高3の選手権予選を迎えた。私はボランチとして出場した。この時、個人としてもチームとしても課題だった守備が、私たちの大きな強みとなっていた。5試合無失点。選手権の東京予選を制し、ついに目標であった全国大会への出場を果たした。





選手権後、監督は「プロセスが良かったからこそ、結果に繋がった」と話していた。この言葉は、私たちが課題に真摯に向き合い、挑戦し続けた結果が実を結んだことを示していた。この瞬間、私はプロセスの大切さを実感し、挑戦し続けることの意義を改めて学んだ。


そして、冒頭でも述べた通り私は葛藤の末、ア式蹴球部に挑戦することになる。


ア式蹴球部の最初の挑戦は、ランテストだった。
早実サッカー部の中でも特に体力が無い方だった自分はランテスト受けることを伝えただけで、同期や後輩から驚かれた。そこから、自分の苦手とする体力と向き合い、約1ヶ月毎日走り、迎えた1回目のランテスト。


結果は合格ラインに全く届かなかった。
このままの成長速度だと入れないと思い、そこからパーソナルのトレーニングジムに通い徹底的に追い込んだ。そして、約1ヶ月半毎日走り続け、5回目のランテストにしてようやく合格した。
この成功は、ジムで厳しく指導してくださった方々、朝練のグラウンドで一緒に走ってくれた後輩たち、両親の手厚いサポートのおかげです。本当に感謝してます。
そして、その後約1ヶ月半の仮入部を経て、苦しみながらもなんとかア式蹴球部に入部することができた。



改めて高校サッカーが終わったとき、サッカー人生に終止符を打つことに納得できなかったのは何だったのか。それは、まだ挑戦し続けることができるサッカーを辞めてしまうという決断が、自分にとって受け入れ難かったからである。そして何より、ア式蹴球部でさらなる挑戦を続けられるチャンスが目の前にあるのに、それを手放すことはできなかったからである。


私が大学でサッカーを続ける理由、それはサッカーが私にとって大きな挑戦であり続けているからである。私はサッカーが大好きで、まだ挑戦したいことがたくさんある。だからこそ、自分が納得できるまで、挑戦し続けたい。たとえその道が険しくても、挑戦することそのものを楽しみ、その過程で自分を成長させていくことが私の生き方である。


最後に、ア式蹴球部での4年間の目標をここに記したい。まず、トップチームに昇格すること。その上で、関東リーグや早慶戦に出場し、チームの一員として大きな舞台でプレーし、日本一になること。


そして、4年間どんな事があろうと私はこの目標に”挑み続ける”。


長くまとまりのない文章になりましたが、ご精読ありがとうございました。



次のブログの担当者は「谷やん」の愛称で親しまれている、谷川孝幸(1年・静岡学園高等学校)です。
普段は寮外リーダーとして、リーダーシップを発揮し、サッカー中は持ち前のテクニックで魅了してくれます。そんな彼ですが、サッカー以外の時間は麻雀に勤しんでいます。
彼がどんな考えを持っているのか。気になる人はぜひ読んでみてください!


◇岩間一希(いわまかずき)◇
学年:1年
学部:商学部
前所属チーム:早稲田実業学校高等部


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