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【#Real Voice 2024】 「軸」 1年・三輪一晴

皆さんは自身の心の中に軸を持っていますか?


軸といっても人によって思い浮かべることが異なるのでしょうが、簡単に言うと、自分を持っていることや自分が生きていく中での指針、ポリシーなどのようにとらえていただければ十分だと思います。


意識的に理解していなくとも、無意識のうちに存在しているのではないでしょうか。


私はこの心の中の「軸」を大切にして生きています。しかし、「軸」は今回このブログを書くタイミングで、自分の人生を振り返ってこの言葉に辿り着きました。




はじめまして。
今回、ブログを書かせていただく1年学生トレーナー、三輪一晴です。
愛知県名古屋市の出身で、大学入学まではずっと名古屋市で育ちました。高校は中高一貫の名古屋高校に入学し、中学から6年間男子校での生活を送りました。現在は、一般受験で合格し、スポーツ科学部で勉強しています。簡単な自己紹介でした。


本ブログでは
①自分の「軸」について
②ア式に入部して感じたこと、現状何を考えるか
③未来の展望


大まかにこれらのトピックに沿って話していきたいと思います。
最後までお読みいただければ幸いです。




自分の中でも様々な軸がある。なぜなら、時期によって何を目標に、何を自分の中心に生きるか変わるからだ。


ただ、私が言いたいことは、自分の軸を持っていれば生きている過程の決断や行動がおおよそ決まりやすくなると思う。逆に、一時の決断や決定によって軸がぶれるのであれば、決めたことに対しての熱量や意志が弱いということになるだろう。


例えば高校時代。私は様々なスポーツをテレビや実際に観戦したことや、サッカーに小学校から触れてきたことを通じて、将来はサッカーに限らず、スポーツに関わる仕事をしたいと決めた。


そのために、高校1年生から大学はスポーツ関連の学部以外受験する気はなかったし、早稲田大学スポーツ科学部を第一志望から外したことはなかった。
また、スポーツに関わっていく中で海外を視野に入れることは欠かせないことだと感じ、英語学習に力を入れて、高校2年生時にはオーストラリアへの短期留学を経験した。まだまだ未熟な英語力であるが、これからも学習を継続して、最終的には海外でも仕事がしたいと考えている。



一例として、高校時代のことを紹介したが、いつになっても変わらない軸がある。


             「やるからには全力で」


1つのモットーのようなものだが、私の人生においてこの軸に変わりはない。自分の目標や決めたことに対して、妥協し、あきらめることが嫌いだ。ア式の学生トレーナーとして4年間過ごそうと決めたからには全力でやり遂げると、これからも心の中に持ち続けて精進していこうと思う。



このように、1本自分にとって大きな軸があることによって、枝分かれのように必要な要素が分かってきて、自分が今やるべきこと、様々な行動が軸に沿ったものになるように決定しやすくなると思う。皆さんも私の考えに共感できる部分があれば、「軸」を意識して生活してみてはいかがでしょうか。





話は変わるが、簡単に私がア式の学生トレーナーになろうと思った経緯を説明する。


先述にもある通り、私は小学校高学年からサッカーを続けていたが、クラブチームに所属した経験はないし、高校でトップチームに絡むような選手でもなかったし、大学でサッカーを続ける気もなかった。


しかし、スポーツに何らかの形で関わっていたい意志があったために、早稲田スポ科を志望していたが、特にその先は考えていなかった。早稲田のア式が強くて、学生スタッフが在籍していることは知っていたが、それだけだった。


ところが高校3年生の冬、自分の高校が創部以来初の全国高校サッカー選手権の出場を決めた。私は夏に引退していたので応援として見守るしかなかったが、テレビ越しで同期が全国の舞台で活躍する姿に、自分の試合でもないのに人生でサッカーを観戦していて1番興奮している自分がいた。その際に、自分はまだサッカーが好きで、大学でア式に入ってサッカーに関わっていたいと強く思った。


そして、選手時代に複数のトレーナーさんにお世話になったこと。小さな怪我が多く、サッカーができないもどかしい時間を体験していたため、そのような時間を次はサポートする側になり、選手の力に少しでもなればと思い、トレーナーとして入部することを決めた。




そのような経緯で早稲田の合格が決まった後に応募し、仮入部期間を経て、何とかア式の一員になることができた。
はじめは毎日が新しいことだらけで刺激的な日々を送っていた。今まで見たことのないハイレベルなトレーニングと選手達、1年生の70分前集合、大学サッカーの規模、メディカル側からの視点。つらいなと感じることもあったが、ここに来て間違いはなかったと感じたし、この環境で4年間頑張ることができると思うと毎日ワクワクしながら練習に向かうことができた。



そんな学生トレーナーとしての生活がスタートして半年ほどたったが、現状はあまり満足できていない。もちろんポジティブな成長はあるが、自分的にはもっとできる、やらなければいけないと思っている。初めの頃に比べれば、ウォームアップでの声は出るようになったし、徐々にテーピングも巻けるようになってきて、コーチ陣とコミュニケーションをとるようになった。
しかし、トレーナーとしての立ち振る舞いや考え方、身体についての知識、テーピングスキルなど、まだまだ未熟で知らないことばかりだ。今はよく自分に知識や経験がないことにより、選手の要求に上手く応えられず、悔しくて、ふがいなさを感じることが多い。素人は素人なりにもっと勉強しないといけないし、もっと見て聞いて、いろんなことを感じ、学びにつなげなければならない。



先日、東伏見周辺のカフェに訪れた際にお話しさせていただいた女性の言葉が心に残っている。その女性はバリスタでないにも関わらず、自宅でおいしいコーヒーを入れたいがために、そのカフェのマスターにコーヒーやラテのレシピを聞いていて、メモを取っていた。
コーヒーの話はかなり詳しい内容になっていて、同じカウンター席越しに聞いていてすごく勉強になった。それよりも女性の知識量は圧巻だった。何度も試行錯誤繰り返していたことが会話から理解できたし、一時的ではなく、長い期間の積み重ねがあるのだと感じた。コーヒーの話はほとんど聞いているだけであったが、その後自分がサッカー部に所属している早稲田の大学生だとマスターに紹介していただき、その女性とは、サッカーのことやスポーツと社会の関わりなどについて話し、興味深いことをたくさん聞くことができた。そんな会話が繰り広げられる中、ある言葉をその女性が発した、

「人生って学ぶものだと思うから」

人生経験豊富な人のその言葉には、納得せざるを得なかったし、その言葉が自然と出てくる生き方が素敵だと思った。このことを聞いて、自分の日々への認識を再確認することができた。


毎日、毎練習が学ぶチャンスで、より多くのことを吸収するという気持ちで過ごすこと。点滴穿石、成長を止めてはいけないこと。





最後に、現状から自分が描く展望を述べようと思う。この先心変わりする可能性は大いにあるが、今のところ自分が思う未来の姿を、今シーズンの終わりまで、大学4年間、その先の3つに分けて紹介する。


まず今シーズン。主に現在はIリーグ(インディペンデンスリーグ)に帯同することは多いのだが、公式戦では怪我人の応急処置やテーピング技術が未熟なために先輩トレーナーと一緒にベンチに入るようになっている。そこで、トレーナーとして必要な基礎的なスキルを身に付けていき、来シーズンまでには1カテゴリーを自分一人で任せてもらえるように成長したい。


次に大学4年間。ア式に来てから強く思うようになったことがある。日本一を経験したい。これまでサッカーに関わる中で自分のチームが日本一のチャンスがあると思ったことなどまずなかった。しかし、ア式では実現できるのではないかと感じた。その時に自分は日本一の瞬間にベンチにいて、全員で喜びを共有したい。選手たちがそのステージにつれていってくれると信じている。あとは自分が日本一にふさわしいレベルまで辿り着くことだ。


そしてその先、まだざっくりとしか考えることができないが、いつかはプロチームのトレーナーとして働きたい意志がある。今はサッカーに限定するつもりはない。なぜなら、競技を限定してしまえば、可能性が狭まれてしまう気がするから。
在学中にJクラブなど外部チームの見学やインターンも経験して、将来もトレーナーとして働いていたい。





ここまでいろいろと自分の思いを綴ってきましたが、改めて、大学受験含めここまでたくさん支えてくれたお父さん、お母さんありがとう。そして、何もわからない自分を温かく迎えて下った大晴君(3年・中根大晴)、いちかさん(2年・天野いちか)をはじめとする先輩方、社会人トレーナーの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。これからもよろしくお願いします。




長くなってしまいましたが、ここまでのご精読ありがとうございました。
最後に、母校がキリスト教系の学校だったこともあり、私のお気に入りの聖句をもってこのブログを締めたいと思います。
再度になりますが、最後までご付き合いいただきありがとうございました。



「そればかりではなく苦難をも誇りとします。私たちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを」

ローマへの信徒への手紙5章3節~4節



次のブログを担当してくれるのは泉新之助(1年・県立藤枝東高等学校)です。
主にFCカテゴリーでDFとしてプレーしている泉。試合では、冷静な判断と正確なキックで全体に良いリズムを作り出してくれます。同じ寮外生として、そして人間科学部に所属していることから、所沢キャンパスでも共に過ごす時間が長いのですが、まだまだ彼には謎が多いです。
そんな彼が何をブログに綴るのかすごく気になります。ぜひ読んでみてください!


◇三輪一晴(みわいっせい)◇
学年:1年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:名古屋高等学校

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