![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172944503/rectangle_large_type_2_eeddb11f1afbcf9fc1f4796ab9a32842.jpg?width=1200)
【早稲田カップ2025 epilogue】 「ぜひ皆さん気仙沼へ!!」 R7卒・光田脩人
早稲田カップに2年間参加させて貰ったが、これ以上ない幸福感とともに無力感も感じる。
この早稲田カップには本当に上手な子達が沢山いたし、私が担当した大谷FCにも本当にいい選手が揃っていた。
それだけでなく、心からサッカーを楽しむ子供たちの姿に勇気を貰ったし自分の無邪気に楽しんでいた小学生を思い出し、スポーツはやっぱり最高だと思わせてくれた。
来年度から社会人になる。
サッカーを続けるか迷っていたが、どこかしらでサッカーを続けたいと思う。
これまでサッカーを通じて多くの人と出会いその度に新たな発見があり、私自身の成長に繋がっていると身に染みて感じる。
気仙沼の方々も本当に暖かい方々で溢れていて、この大会もサッカーの恩恵を十分に受けた素晴らしい出会いとここに書ききれないくらい沢山の気付きを与えてくれた。これが冒頭にも記載した幸福感である。
では無力感とは何か、
中学校に上がるタイミングで、中学校にサッカーを続けられる環境がないと悩んでいた現地の保護者の方と話す機会があった。
その時、私は何も言えなかった。
自分にはどうすることもできない無力感と二日間しか関わっただけの自分が、親もとを離れてでもサッカーを続けて欲しいなどと安易にも聞こてしまう発言を、保護者の方の前では余計言えなかった。
ただ近くに純粋にサッカーを楽しめる環境があれば良いのに、そう思った。
帰りの新幹線でも1日に何試合もしてるのに、休むはずの休憩時間に楽しそうにサッカーボールを蹴る子供たちの姿が浮かんだ。
自分はこれまで決断をする時には、常に複数の選択肢があった。
どの道に進んでも後悔のないように自分なりに悩んで決断してきたつもりだが、(例えば中学や高校、大学などの進学時には数あるサッカーチームからどれが最適か選んだ)それがどれだけ贅沢な悩みだと思わされた。
当たり前が当たり前じゃない。本当にその通りで悔しい。
今の現状をこの2日間で解決できると思わない。
だからこそ無限の可能性があるこれからの早稲田カップに期待したい。
2日間子供たちとサッカーを一緒にする事は本当に自分自身も楽しくて素晴らしい機会であるが、もっと出来る幅を広げて意図を持った大会にして欲しいなと思う。
ここからは本当に個人の意見ではあるが、サッカーチームが少ない理由の一つに、気仙沼市の人口減少があるという事も知った。
ただこの大会を開催するだけでなく、気仙沼市、県全体を巻き込むことでサッカーという大きなエネルギーを持つスポーツを多くの方々に発信するとともに、もっとこの気仙沼市自体の街の魅力を発信する事も手段の一つとしていいと思う。
本当に海鮮丼も新鮮で美味しかったし、空気も澄んで星も綺麗で素晴らしい街であった。
その積み重ねが、街にとってサッカーというスポーツの必要性であったり、気仙沼という街自体の発展に少なからず繋がると私は思う。
私自身はもう、来年度から早稲田カップに参加する事は出来ないが、これからも早稲田カップが継続され、発展していく事を願います。
本当に気仙沼の皆さん、かけがえのない出会いをありがとうございました。
また気仙沼という素晴らしい街に遊びにいきます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172944564/picture_pc_aa26eb98a3f5ae443859ff82814bf4d2.png?width=1200)
◇光田脩人(みつだしゅうと)◇
学年:R7卒
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:名古屋グランパス U-18