『「仮面浪人説話集」(生方聖己とされる)』 第2章
⚫ 心無し
12月16日22時。ブログを書こうと、wordを開くも全く何も思いつかず。せっかくのセンタープレ1周年記念が台無しだ。
⚫ ラ・ロシェフコー
眠い。それもかなり。12月17日、午前2時18分。 今日こそは、と思い開くも、眠気 には勝てない。そもそもなぜ戦わなくてはいけないのか、いつから戦うことを強いられていたのだろうか。
ロシェフコー「人間は、もしお互いに騙されあっていなければ、とうてい長い間社会をつくって生き続けられないであろう。」
地球人A「当たり前だ。」
地球人B「」
A:B=1:9
面白い。
⚫ Strange person
12月19日。2018年の。自分は何をしていたのだろうか。
2018年1月19日に開催されるセンター試験1ヶ月を切った去年の今日、自分は何をしていたのだろうか。何をしていたのだろうか。何をしていたのだろうか・・・。何を・・・?
3日前のプレ模試の酷い(そこまでひどくもないが、この時期に初めて点を落とすのはいかがなものか、という点から“酷い”という言葉を導いた)結果に大焦りを感じ、さらにギアを上げて(*1)受験のための勉強に取り組んでいただろうか?
もしくはその結果を経て、焦りを超えて大絶望を感じ、何においても手付かずの状態になり、受験が、周りの懐疑的な思いをはね除けて親という名の2人の“人間”に強制的に味方をさせても、午後練の出現により思うように勉強時間を確保できなくなっても、寝坊を3回して部停になっても、出場したIリーグでミスりまくって落ち込んで青葉餃子に行っても、イナズマイレブンGOにのめり込んでも、“ある実験によれば、ある程度の睡眠不足は人間の精神機能には影響を及ぼすが、身体機能に対しては大きな影響が見られなかった”という記事をどこかで見て、ならばと思い自分を被験者に仕立て、1時間半睡眠(ノンレム睡眠オンリー)で次の日の練習に挑み、 午後練の走りで、足がもげるのではなかろうか?と思わされる程の強烈な痛みを伴う両足の攣りを経験した後、今度は逆に恐ろしいほどに健康的な睡眠を摂って、勉強時間を失い自分の下した決断を酷く責めようとも、自分ならまあなんだかんだ受かるだろうと強き思いを持ち続けて挑んできた受験が、最悪の結果に終わった場合のことをひたすら思っていたのだろうか?(確か前回の模試と比べ、全体で30点くらい下がったので、よく考えたら“酷い”という言葉は導かれて然るべきであるな)
(*1)受験のための勉強・・・受験勉強は所詮受験勉強でしかないという事を強調するため。受験勉強というものがどれだけちっぽけなものかを作者が非常によく理解していることが解る。ただそれと同時に得意不得意の存在もよく理解している。 そこを考慮に入れずに指摘する者は、所謂ナンセンスである。
違う。絶対に違う。去年の今日、何をしていたかなど事細かく覚えている訳ではないが、絶対に違う。予想だが、まず第一に自分はその時、1日の全ての時間を勉強に当てられることに何とも言えない感動を覚えていた。1日ってこんなに長いのか、と思っていたに違いない。
部活もなければ、洗濯もしなくていい。ましてや、ご飯も出てくる。なんてこった。 そしてまた、ここにたどり着くまでの約1年間を追想していた。自分は、“浪人”という立場に身を移してから常日頃、「本当に1年後は来るのだろうか?」と思っていた。確かに今まで18年間何事もなく、毎年毎年新年を迎えていた。だがこの1年間は、当たり前のことを言って申し訳ないけれど、余りにも長く感じていた。
ただ、本当に来たのである!!!わーい。
この、“本当に1年後が来た!”ということに対しても、とてつもない感動を覚えていたであろう。
模試に関しても特に気にしてはいなかった。よく巷で言われる「センタープレは少しだけ難しく作られている。なのでいつもより低くても何ら気にすることはない」という伝説(わりかし事実)が理由で気にしなかったのでは全くない。というのも、その模試を受け始めてすぐにセンターとだいたい同じレベルだということは理解したし、何しろ、夏休みくらいから本腰を入れて勉強を始めた現役生ならまだしも、1年間という有り余る猶予をもらい、センターよりはるかに難易度の高い一般試験を迎える多くの浪人生にとって、そんな戯言が通用してはならないということも重々理解していた。
自分が気にしなかった理由。それは、1ヶ月後のセンター試験で3教科全てにおいて過去最高点を取り、センター利用で滑り止めを全て押さえて、最悪のパターンである“全落ち二浪”を回避し、2月14日にある早稲田大学スポーツ科学部一般入試センター併用方式(センターの日本史+一般の英語・国語)だけに集中して、日本史では100点を取り、より心の余裕を持ちながら最終調整に移っている自分が、その道筋が、はっきりとした形で予想できたからだ。そのことについて詳しく 知りたい人は、後ほど【詳細と計画】に書いておくので、知りたかったら見てほしい。
ただ唯一1つだけ、自分の成功を贅沢なまでにイメージ出来ていたセンター1ヶ月前の自分にとって、たった1つだけ、これだけははっきりと覚えているのだが、本当の本当に1つだけの懸念材料。悠(田部井)風に言わせてもらうと、“違和感”ってやつがあったのだ。 それは、“受験生特有の、人間を失う瞬間”が未だに訪れていなかったことである。受験生皆が その瞬間が訪れるかは自分には知り得る事は不可能なのでやっぱり訂正させてもらうと、 “モード受験生俺”に憑依した際に必ず訪れてきた“モード受験生俺特有の、人間を失う瞬間” が未だに訪れていなかったことである。 【出典】(佐藤雅彦「モードが違う」による)
簡単に説明するとその瞬間とは、“頭が…
第3章へと続く…
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