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【#Real Voice 2024】 「隠花植物」 2年・正垣創太

世の中の大体の花は咲く。彼らは顕花植物といわれる。
最終的にはどの花も最後は枯れるけど、咲かない花も世の中にはある。彼らは隠花植物といわれる。



今回ブログを担当させていただく2年 正垣創太です。
今年は去年の宣言通りベンチ外四天王を脱却し、所属するカテゴリーにおいて怪我以外の理由でベンチを外れることはなく、出場時間も増えました。応援してくださった方々、本当に感謝しています。今回も、最後まで読んで感想を教えてくれたら幸いです。










自分のプレースタイルのせいか、ア式に入ってからこういうことを言われることが多い。


「ポテンシャルはあるな」
「可能性は感じる」
「成長したら~~」




今まではこの言葉がすごく嬉しかった。自分も見ていて楽しいのは、ボールさばきが上手いとか、守備が上手い選手より、ゴールの可能性を感じる選手だったから。


自分は特別上手いわけでもないが、評価されている気がしたし、ある程度は認めてもらったと感じられた。


でも成長したらという条件付き。成長したとしても出られるかどうかなんてもちろんわからない。





そもそも俺この2年で成長したのかな。




確かに成長した部分はもちろんある。
自分にしかない武器も見つけたし、フィジカルも強くなった。
味方とコミュニケーションをとる回数も増えた。






でも変わってないところの方が目立つ。
体力が壊滅的にないのは入部前のランテストに落ちまくっていた時から変わってない。
苦手なポゼッションは今も苦手なまま。
戦術理解度はまあましになったが守備がへたくそで周りから怒られる。
序列の変更や再発する怪我で一喜一憂して練習にやる気が出たり出なかったり。




「でもいつか覚醒してトップで出るから。早慶戦出るから。」




ア式蹴球部に入ったからには高みを目指したいという自分はちゃんといる。
でも覚醒っていつ、どういう時にするのだろう。
今上のチームにいる人は覚醒したのかな。





ていうか覚醒ってなんだろう
そう思って調べてみる
定義には、「目を覚ますこと」と書いてある。
そういうことじゃないんだよなと思って2番目の定義を見ると、


「迷いから覚めること、自分の非に気が付くこと。」
と書いてある。




さすがに笑った。



意味がわかんないし、こんな意図で覚醒という言葉を使ったことがないから。
でも結局、自分とどう向き合うかなんだって。



「向き合う」という言葉はすごく嫌い。



だって自分の弱点、課題、現状を知らなきゃいけないから。
だから今までの人生たくさん逃げてきた。



でも最近よく考える。
4年生が引退してから、自分より上の代がもう1学年しかいない環境での活動が始まり、自分自身、ア式でサッカーできる期間だけでいったらほぼ折り返し地点。






ポテンシャルがあるだけで終わりになってしまうのではないかと思ってきた。





ポテンシャルはあるね。という言葉が、ポテンシャルしかないね。に聞こえてきた。





全部自分次第。
別に結果どうなろうとなんでもいい。だって、つらい、苦しいっていう時ほど生きていることを実感できるし、でもそういう時に楽しめるかどうかで人生ガラッと変わると思うから。




だから、自分と向き合ってみることにした。
隠花植物じゃなくて、顕花植物になれるように。




20歳、人生の節目の歳。
俺のポテンシャルは開花するのか。
楽しみにしててください。




次はトモ(髙橋智裕・早稲田実業学校高等部)です。
今シーズンは怪我に苦労し、なかなか暴れる機会は少なかったですが、出場した時は確実に大暴れするア式の核兵器です。
いつもは明るい笑顔で場を和ませますが、彼の内側に秘めたる思いを見れるのが楽しみです。

◇正垣創太(まさがきそうた)◇
学年:2年
学部:商学部
前所属チーム:早稲田大学高等学院

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