【#Real Voice 2023】 「前へ進む」 2年・森田大智
今回部員ブログを書くにあたって、テーマを決めるのにかなりの時間が掛かった。
「前へ進む」
私は何故このタイトルにしたのか。その理由は主に2つある。
1つ目は、前へのプレーを増やしていきたいから。現状、私のプレーには物足りなさを感じる。その1番の理由は怖さが足りていないからだと思う。安牌なプレーの選択が多いことやターンが出来る場面で後ろを向いてしまうことなど欠点が多々ある。これまでのサッカー人生において「上手い選手は他にも沢山いる」と何度言われたかは分からない。
「ゴール」
とにかくこれに尽きる。ゴールが奪える選手になりたい。0からゴールを生み出せる選手になりたい。今年に入り、今後はトップ下で勝負をしていきたいという意志が強くなった。
私は高校まで主にボランチでプレーをしていたが、ボランチで上を目指すには限界があると感じていた。近年、サッカー界ではフィジカル的な要素が重視されつつある。私のように小柄で能力が低い選手の需要は減っているように感じる。そんな選手が唯一生き残っていけるのがトップ下やインサイドハーフなのではないだろうか。正直これまで足の速さは人並みだと思っていたが、今年3度行った30m走で2度も峻(2年・谷村峻/FC東京U-18)と100分の1秒まで同タイムであったことから初めて足が遅いことに気がついた。(※佐久間〔2年・佐久間真寛/静岡県立藤枝東高校〕よりは速い)
トップ下で活躍していくためには、確実に「ゴール」が必要になってくる。コーチ達からは「欲がない」と言われたが、もちろん沢山ゴールを決めたいと思っている。観ている人にも伝わるくらい貪欲にゴールを目指していきたい。暖(2年・瀧澤暖/コンサドーレ札幌U-18)や武沢(1年・武沢健伸/鹿島アントラーズユース)までとはいかずとも、少しはエゴを出していきたいと思う。あとは「上手い選手は他にも沢山いる」という言葉に「こんなに上手い選手は他に誰もいない」と反論できるぐらい上手くなりたいと思う。
2つ目は、成長速度を上げていきたいから。サッカーを続けていく中で、自分自身の成長を感じることはとても大切なことだと感じる。昨年は試合に絡めていないことより、一切成長が感じられなかったことが苦しかった。その点、今年はまだ結果を出せてはいないが、成長を実感することが出来ていることは嬉しく思う。シーズン序盤、トップチームで試合に出られていた時期は日々成長を実感することが出来た。トップチームに上がりたての頃は、全くといっていいほどに自分のやりたいプレーをすることが出来なかった。受けて繋ぐことで精一杯。だけど、(様々な所に目を向けると課題だらけであったことは間違いないが)だんだん積極的にボールを受けたり、特長を発揮できるようになっていたと思う。特にアントラーズとの練習試合や天皇杯などは最高に楽しかった。アントラーズとの試合では、自分らしい形でアシストをすることが出来た。たかが練習試合での1つのアシストにすぎないと思う人もいるかもしれないが、自分にとっては大きな自信に繋がった。天皇杯ではチャンスがありながらも決め切ることが出来ずに悔しかったが、これからもっと成長出来るという希望に満ち溢れていた。そう思うほどの、成長をすることが出来ていたと感じている。良い感触があったからこそ、怪我で0からになってしまったことは悔しく思う。
逆にFC(社会人リーグ)でプレーしている現在は、成長速度が緩やかになっているように感じる。大学生との試合に比べ、社会人相手となると強度はかなり落ちる。だからこそ、ミスをした際には過度に自分を否定したくなる。その環境に慣れてしまっているのではないかと思う。それはFCに所属している選手たち、皆が思っているのではないだろうか。相手に合わせずにサッカーをすることは意外と難しい。自分たちで基準を高めることが出来ていたかというと、そうではないと思う。
今のままの成長速度では自分が目指している場所には到底届かない。これは十分理解している。だからこそ、早くトップチームで試合に出たい。高いレベルでサッカーをしたい。自信を深めたいと思う。そのためには結局「怖い選手」になるしかない。「ゴール」を取るしかないということに辿り着く。
早いもので残り3ヶ月となった2023年。FCも全試合を消化した。だけど、自分の2023シーズンはこれからだと思っている。
・関東リーグで得点をする
・新人戦日本一
この2つを今年中の目標としたい。
特に同期と出場する新人戦には、より力が入る。だけど、今は難しい状況にある。4連勝した後の2連敗。負けた原因は点が取れていない前線にあると思う。だからこそ、自分の得点やアシストでチームを勝たせたい。そして、絶対に日本一を獲る。
それが自分の未来を切り拓くと信じている。
後ろは見ない。
前に、前に進んでいきたい。
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