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【#Real Voice 2023】 「正解は自分で作れ」 3年・安斎颯馬

生きていくということは、常に決断の連続である。


年齢を重ねていくごとにその決断の重みを感じている。


例えば、どこの学校に進学するか、卒業後はどの道に進むのかによって人生は大きく変化してくる。


自分の夢と大きな希望、そして覚悟を持って道を選択するが、その決断に正解は存在しない。


先の見えない世界の中で、その決断が正解だったかどうかはその後の結果でしかわからない。


今後も訪れ続ける決断の中で不安や恐怖が多く存在する。ただ大事なのは常に自分が後悔しない選択をすること、そしてその選んだ道を自分自身が正解にしていくことだと思う。


今後も自分の夢に向け覚悟を持った決断をし、その決断、覚悟を自分の行動と結果で示していきたい。



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2022年11月5日、関東大学サッカーリーグ2部降格が決まった。


自分はこれまでにない虚無感に襲われた。


楽しいはずのサッカーを全く感じられず、試合をするのが苦痛であった。


また、それと同時に猛烈な危機感を覚えた。


リーグ戦22試合全てに出場し(スタメン20試合)チームで1番ピッチに立っていたが、バラバラになっていくチームに歯止めをかけられず、個人としても結果は1ゴールのみ。重い責任を感じた。


1年間自分なりに積み上げ作業は行ってきたつもりだった。だがこのままではプロになれない、本気でそう感じた。


それでも1年間やり続けた姿勢を評価してもらいFC東京のキャンプに呼んでもらった。


人生で初めてのプロチームへの参加。緊張はあったが自分にはここしかないと人生をかけて挑んだ。


練習参加は5日間の短い期間であったが、後日FC東京から正式なオファーが届いた。


幼い頃から憧れ続けたプロサッカー選手になるという夢が叶った瞬間であり、素直に嬉しかった。またお世話になったクラブに恩返ししたいと強く思っていた。


しかし、答えはすぐに出せなかった。1日でも早くプロの世界を経験したいという想いと本当に決めていいのかという複雑な感情が交錯していた。


大学サッカーで結果を残せていない選手がプロの世界で活躍できるのか。早く決断するにしても加入は2年後のため、入る頃にはチーム状況が大きく変化しているリスクも生まれる。


自分の中では大きな恐怖感もあった。それでも最終的には自分の夢と照らせ合わせ、覚悟を持って3年の4月という早さでFC東京加入という決断をした。


結果論であるがこの決断をして良かったと思っている。


味の素スタジアムでのデビュー戦。J1デビューでの大敗。最終節にしてJ1初勝利。
大学3年生にしてかけがえのない経験をさせてもらった。


ただ満足は当然していない。もっと関わりたかったしそこは自分の力不足だった。


結果は自分の行動で掴み取るもの。そして掴み取った結果は、決断が正しかったと示すことになる。


今後、よりこの決断が正解だったと胸を張れるよう、自分自身で証明していきたい。


そして全ての方々と共に「タイトル」を。










ここまで東京の話がメインになってしまったが、自分は今早稲田の学生であることを忘れてはいけない。今シーズンのほとんどは大学サッカーリーグが主戦場であった。


今シーズンから監督が変わり、新たな早稲田として新シーズンを迎えた。


最大の目標である1年での関東リーグ1部復帰を目指して必死に戦い続けた。


しかしその思いは届かず、関東リーグ2部5位という成績で終わった。


個人として、長期離脱があり苦しい時期に力になれなかったこと、チームを昇格に導くことができなかったことに悔しさが残った。


だけど最終節の試合が終わった後、自分達は昇格に値するチームではなかった、昇格できなかったのは妥当だと感じていた。


その理由は日頃の取り組みに現れていたと思う。


本来シーズン中に伝えたかったが、伝えることを自分は逃げてしまった。
だからこの場を借りて自分の想いを伝えさせてもらいたい。




本当に強いチームとはどのようなチームなのか考えてほしい。




その上で去年の自分は行動できていただろうか。


全体として強いチームの取り組みはできていなかったと感じている。


公式戦当日、会場入り(試合の100分前)してからアップの時間までの数十分間、何人もが携帯でゲームをしていたり大声で笑っているチームが本当に強いチームなのか。


毎回練習のギリギリの時間にグラウンドに来て練習に取り組む姿勢が、日本一を目指す集団なのかだろうか。


スタメン・サブ関係なしに早稲田の代表としてメンバー入りした試合前日の準備はどうだったか。


もう一度、一人一人が自分の胸に手を当てて考えてほしい。


自分はチーム全体として満足できるものでなかったと思う。またそのような緊張感のなさ、隙というものが終盤の守りきれない弱さに繋がっていたと思うし、あと一歩届かなかった要因だと感じた。


今取り組まなかったら終わった時に必ず後悔することになる。

だからこそ強いチームになるための取り組みをしよう。

取り組み続けよう、自分達の目標に向かって。





しんどい時こそ頑張ろう。後悔するよりは辛くない。



◇安斎颯馬(あんざいそうま)◇
学年:3年
学部:社会科学部
前所属チーム:青森山田高校
★FC東京 2025シーズン加入内定

【FC東京加入内定に関する記事(早稲田スポーツ新聞会 企画・編集)はコチラ↓】

【過去の対談記事(早稲田スポーツ新聞会 企画・編集)はコチラ↓】


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