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【#Real Voice 2024】 「メンタル」 4年・東廉

ア式ではうまくいかないことの連続だった。

2年。
残留争い真っ只中の試合に4試合くらいスタメンで出た。

結果は1勝3敗で降格。

自分自身も不甲斐ないプレーで情けなかった。

3年。
昇格をかけたラスト4試合にスタメンで出た。

結果は2勝2分で昇格ならず。

ここでもいいプレーができず、なんなら自分のせいで勝ち点をこぼした。

今年の前期。

ほとんどスタメンで出たが、結果は勝ち点15

昇格圏内に入れなかった。

正直かなり苦しかった。部には100人くらいいて、しかも毎回応援に駆けつけてくれる。

なのに勝てない。

本当に自分が不甲斐なかったし、情けなかったし、みんなには申し訳ない気持ちしかなかった。自分が出て勝てないから、出なくていいんじゃないかと思うこともあった。

中学高校とほとんどの試合で勝っていたので、こんなに勝てないのは初めてだった。


(技術+身体)✖︎メンタル=サッカーのパフォーマンス

たまたまTikTokで流れてきた、堂安律選手と板倉滉選手の対談で堂安選手が提唱したサッカーのパフォーマンスを求める式がこれだった。

だから堂安選手はメンタルが1番大事だと言っていた。

今の自分になら言える。これは間違いない。

よく、「早稲田はいい選手が多いのになんで勝てないんだろう」

という声を耳にする。確かに早稲田にはいい選手が多くて他の大学に比べても、かなり質がよく、(技術+身体)の部分は大きいと思う。

だけど勝てないのは、この掛け算の部分のメンタルを大きくできていないから。

これは、絶対勝てるっていう思いとか、自分は絶対にいいプレーができるっていう思いが小さくなってしまっているということ。

そんな状態でチームが勝っていくのは難しい。




この世は、思った通りになるのだそうで、思った通りにならないよと思っている人が思った通りにならなかった場合、思った通りになっているので、やっぱりそれは思った通りになっているのだそうで。 


これは尾田栄一郎先生の言葉。

やっぱり、思ったことは現実になるってことを言っているけど、前期までの早稲田はまさにこれだった。試合に出ている選手も見ている人も、薄々なんか最後には負けるんじゃないかなって思っているから、ポロって失点したり、全然ゴールが入らなかったりする。

これが俗にいう負け癖ってやつだと思う。早稲田は完全にそれになっていた。

みんなプレーが消極的だったし、のびのびやれていなかった。



でも今、チームは4連勝してノリに乗っている。

夏を超えてこのチームは確実に変わった。

自分が1番変わったと思うのは練習への熱量だ。

練習でやってきたことは必ず試合に出る。そのことを全員が共通認識できたからこそ、一人一人が熱量を持って一つ一つのプレーやセッションにこだわることができるようになった。

この練習への取り組み方は、試合中の自信につながっている。苦しい時こそ練習でやっている体を張る部分だとか、最後の質の部分だとかがチームの大きな力になっている。

練習で隙がないからこそ、試合中に勝利を信じて疑わないことができる。

練習が試合を支える大きな土台となっている。


自分は今試合に出られていない。

でも、練習に手を抜いたことはないし、いつ試合に出てもいいように最善の準備をしている。

出ていないことが悔しくないわけじゃない。

でも今は全員が勝利を信じて疑わないことが必要だ。

練習の取り組みはスタメンだけが良ければいいわけじゃない。

だからこそ、部員一人一人がチームを勝たせるという思いを持って、熱量を持って練習をしよう。

そしてラスト4試合全部勝って昇格しましょう。


次は、爆速でサイドを駆け上がる変態ドリブラーの光田くんです。
意外と仲間思いなところもある彼なので、どんな文章を描いてくれるかとても楽しみです。
怪我がちで、色々な思いのあった4年間だったと思うので、僕もとてもワクワクしています。



◇東廉(ひがしれん)◇
学年:4年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:清水エスパルスユース


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