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【#Real Voice 2022】 「脱『中途半端』」 1年・笹木大史

こんにちは。今回ブログを担当させていただく商学部1年の笹木大史です。

拙い文章ですが、自分の正直な思いを書いたので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。


2022年1月23日


私は高校入学時から目標にしていたア式蹴球部に入部すべく、ア式蹴球部の門を叩いた。

当初から大学トップレベルの選手達と一緒にプレーできるのが楽しみで、期待に胸を膨らませていたのを今でも鮮明に覚えている。

ア式蹴球部への入部条件はこうだ。


ランテストに合格した人のみが2~3か月間の仮入部を経て、最終的に合否が下される。


私は走りには自信があったため、初日のランテストには見事合格。

あとは仮入部期間でアピールするだけか。そう思っていた。

しかし現実は甘くはなかった。


毎朝6時過ぎに部室に到着してグラウンド周辺の掃除、練習の準備、Aチームの練習のサポート。そのあとにようやく自分たちの練習。それ以外にも先輩たちとコミュニケーションを取り、仕事に対して献身性を見せなければならない。帰るころには夜になっていて、風呂に入って、夕飯を食べて寝る。毎日がその繰り返しだった。

本当に苦しかった。

大好きなサッカーの練習に行きたくなかった。

自分は何のためにこの組織に入ろうと思っているのか何度も自問自答した。


でもそんな私の考えをも覆したのはア式蹴球部の人間だった。

サッカー自体のレベルの高さはもちろん、選手やスタッフ1人1人の人間性、考え方、社交性…

正直圧倒された。

マイナスのマインドになっていた自分に「全ての行動の裏に主体性、感謝、協調性など様々な要素が組み込まれていること」を気づかせてくれた。それと同時に自分に対してこう思った。


俺ってほんとに『中途半端』な人間だな。


ア式蹴球部には全国制覇や世代別代表などを経験した先輩や同期が数多くいる中、自分はサッカーでまだ何も成し遂げてない。選手として誰にも負けないと自信を持って言える武器は1つもない。じゃあ何で勝つのか。自分の武器は何なのか。どうやってこの組織で生き抜いていくのか。


そうしてたどり着いた自分の武器、それは


「自分自身のことを誰よりも理解していること」


だった。小学校、中学校、高校で試合に出れない時に必死で自分と向き合った結果なのだろうか。これなら誰にも負けないという自負はある。


面倒くさいことを後回しにすること、思い付きでよく考えず行動すること、集中力が足りないこと…

これは自分の弱み。

時々言われたことをすぐに忘れてしまうから、1部の同期から「記憶力が魚」と言われる。これも多少は自覚している(笑)。


私は誰よりも諦めが悪いし、結果が付いてこない時でも絶対に腐らない。これは自分の強み。だからこそ、「自分はこんなもんじゃない、もっとできる、何かを成し遂げられる」とか思ったりもする。このテスト前日に湧いてくるような根拠のない自信を信じることができるのも自分の強み。

小学5年生の時毎日必死にドリブル練習をして、半年後にその成果が出た。中学3年生の時毎日必死にヘディング練習をして、半年後にようやくその成果が出た。ってことは必死こいて練習した半年後に結果は出るから、今試合に出れていないのは半年前にさぼっていた自分が原因なのか。

そんな謎理論を信じて自分を奮い立たせられるのも自分の強み。


あとはこの自分の弱みと強みをどう自分のプレーに繋げていくか。正直なところ、まだ自分の中で答えにたどり着けていない部分がある。

でもこれだけは言える。


好きなことに対して全力で向き合うことができないのはダサい。

好きなことで何も成し遂げられないのなら、社会に出ても何も成し遂げることは出来ない。


ア式蹴球部に正式に入部することができ、4年間上を目指してチャレンジできるチャンスを貰った。そしてそのうちの1年がもう終わろうとしている。時の流れは恐ろしいほど早い。

もしかしたら、この大学生時代が何かを成し遂げるためのラストチャンスかもしれない。

そんな危機感と覚悟をもって毎日を生きていきたい。


『今 僕のいる場所が 探してたのと違っても 間違いじゃない きっと答えは1つじゃない』


今の自分は理想の自分とは程遠いし、試合にも中々絡めない苦しい時期が続いているけれど、大学を卒業する頃には、今までお世話になった人や先輩に

「あいつがここまで来たか、あいつやるな」

そう思わせられるようになりたい。

今まで何も成し遂げられなかった自分を変えたいし、お世話になった人へ恩返しをしたい。どん底からの下剋上もしてやりたい。そう考えると自分の成長が楽しみだ。

Impossible is nothing!

笹木大史
学年:1年
学部:商学部
前所属チーム:早稲田大学高等学院

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