「現状維持は退化」 1年・小倉陽太
平素よりお世話になっております。
今回部員ブログを担当させていただく、スポーツ科学部1年小倉陽太です。
普段あまりブログというものを書くことをしないので、変な文章だとは思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。今回は私の高校時代の話をさせていただきます。
高校受験が終わって、私は中学を卒業する前からユースの練習に参加していた。私はせっかくユースに昇格したので、何か目標を立ててシーズンを迎えようと思い、1年間の目標を立てた。それは、「Aチームでスタメンで試合に出場する」というものだった。結果から言えば、1試合しか出場することができなかった。その時の私は、「なんで出してくれないんだよ」「絶対に試合に出たら俺の方ができるのに」と常にベンチで思っていた。だけど、いざ試合に出てみると何もできなかった。しかも、当時の私は、試合で何もできなかったにも関わらず、「今日は調子が悪かった」「まあ、また次試合に出たら頑張ればいいや」と開き直って自分の下手さを全く認めようとしていなかった。
そんなことが半年間続いたころに私は、とうとうBチームですら試合に出ることができなくなった。Bチームに落とされたときは、「は? なんであいつより下の立場? 意味わかんない」「監督腹立つ」などと、他人にベクトルが向いていた
そんなときBチームのコーチに呼び出されときに言われた言葉がある。
それが、「現状維持は退化」。
この言葉は今でも私の中で常に自分自身に対して投げかけている言葉だ。Bチームのコーチに、今まで自分がしてきたことを全部否定しているんじゃないかってくらいボロカスに言われた。本当に悔しかった。自分は今まで何をしていたのだろう。もう一度自分を見つめ直した。絶対にもっとうまくなってプロになってやる。そう決心した。
そこから、初めて努力というものをした。どんなにきつい練習でも自分の限界を超えるくらいまで自分を追い込んだ。同期や同じポジションの選手には絶対に負けないという強い思いをもって練習内の各メニューに取り組んだ。練習が終わって家に帰り、寝る前はほとんど毎日足がつっていた。本当に毎日辛かった。何度もやめたいと思った。だけど、そのたびに、思い出す。
「現状維持は退化」
私は止まっていられない。プロになるために、私は日々変化し続けなければいけない。この思いを心に秘めて残りの高校生活を過ごした。結果的に高卒でプロになることはできなかった。だけど、高校での3年間で学んだものや得られたものは私をものすごく成長させてくれたし、今の私を形作っていると思っている。
そして現在、早稲田大学ア式蹴球部という長い歴史と伝統を持った部に私は所属している。高卒でプロになるという目標がかなわなかった。だけど私は諦めていない。必ず夢を叶えるために、これからも「現状維持は退化」という言葉のもと変化し続けていきたい。
◇小倉陽太(おぐらひなた)◇
学年:1年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:横浜FCユース
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