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【#Real Voice 2024】 「脱エクスタシー」 4年・清井大輔

家からグラウンドまで7.8キロのサイクリングロードを味わい尽くす


ゴスペラーズ、宇多田ヒカル、Vaundy、ここらへんは常連だが


最近はもっぱら合唱曲メドレーを堪能している


「虹」「言葉にすれば」「証」
ノスタルジーに浸りながらギアをこまめに操作する


「今日からは英会話を聞き流すんだ」
と意識が高い日もあったが三日坊主で終わってしまう
だけどその三日坊主を継続したことで着実に力はついている


「継続は力なり」


いやむしろ


「継続のみ力なり」


こっちの方が真理に近い


ア式での4年間を経てたどり着いた自分なりの「真理」
もっとフランクな言い方をすると「後輩たちに伝えたいこと5選」みたいなブログにしようと思ったが、トップバッターのしょうえい(4年・梅林頌英)がその全てを書いている


久我山産トレーニーの思考は似通うらしい







トレーニーと言えば木原(4年・木原爽汰)を避けては通れない


半年前はオーバーサイズTシャツ韓流マッシュ系男子だった彼だが



今では両肩にメロンを携えている


トレーニングは彼の私生活も激変させた


半年前の練習後即シャンプーからの帰宅なんて彼はもう存在しない
練習後、朝松屋をモバイルオーダーしそそくさとトレーニングルームに向かっていく


ショルダープレス、サイドレイズ、締めのバーベルカール
これが現在のルーティーンらしい


バイト先の牛丼屋の副店長も私の上腕三頭筋に触れた翌日にエニタイムに入会した
危機感を感じたのだろうか


焼肉屋の店長はまだ渋っているが
「清井~、レップ数とセット数ってどんな感じ?」と訪ねてきた


あとワンプッシュだ


「日曜日の夜」、それはすなわち「竜泉寺の湯」あるいは「おふろの王様」


整える日であると同時に戦いの日でもある


更衣室に到着し一枚ずつ衣をはがしていく


入り口付近でさりげなく己の鎧をチェックし戦場へと踏み入れる


無論力は入れてはいけない、ありのままの自分で勝負する


まずは室内風呂から







「勝利」


いい入りだ


そして露天風呂へ









「負けた」


間接視野でちらっと確認


胸板が厚すぎる


大胸筋上部の発達は日々限界まで追い込んでいる何よりの証拠だ




当たり前だが上には上がいる
金髪ネックレスに負けると余計悔しい


だがその悔しさが成長の原動力になる


「成功にとらわれるな、成長にとらわれろ」


皆さんご存じ本田圭佑選手の言葉である


ア式での4年間はこの言葉が軸となっていた


試合に負けても、点が取れなくても
同じ失敗をしないように、次は成功できるように
プレーを見返して、練習して、チャレンジする


ビジネスの世界でいうところのPDCAサイクル


いつしかこのPDCAサイクルにエクスタシーを感じる自分がいた


「成長にエクスタシーを感じます」
1年目の新入社員がこんな自己紹介をしたらどうだろう
上司は気に入ってくれるに違いない








だけどやっぱり拭えない違和感





強烈な違和感



Real Voiceを通じて言語化を試みる







「成長に対する依存という建前の逃避」



自分自身の絶対的な成長に対する依存は
試合の勝敗、スタメン争い、自分が置かれているカテゴリーに対する貪欲さを失わせてしまった


という建前


実際は成長を隠れ蓑に、勝負の世界から逃げていた
自分より上手いやつより上手くなるためには
そいつの成長速度を超えなければならない
当たり前の真理から目を背けていた



インディペンデンスリーグが終わり



引退まで1か月を切った




あえて新品のスパイクを買ってみる



限界まで追い込もう


それしかない



大谷翔平のデッドリフトは225キロ
横川尚隆は肩だけで705rep
クリロナは朝6時からジムにいるらしい




林総監督(林義規総監督)がよく仰っている



「お前らの年代はなー、いつでも変われるんだ」



この言葉を脳内で響き渡らせながら



隣の部屋へ向かう



「FITPLACEいくぞ」



死の淵から帰還したこいつと一緒に



復活の狼煙をあげにいく


次は両利きテクニシャンのもりけん(4年・三田学園高等学校)です。
味一大好き、彼女も大好き、プレーだけでなく会話でも俺らを盛り上げてくれます。
いつもおちゃらけてるけど、意外にストイックな一面も!
期待してるよもりけん



◇清井大輔(きよいだいすけ)◇
学年:4年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:國學院久我山高等学校

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