【#Real Voice 2024】 「大器晩成」 2年・青柳龍次郎
去年のブログで「チームを勝たせる選手になる」と書いた。
あれから1年経った今、そのような選手になれているか。
答えは明白、全くなれていない。
去年の10月頃から今年の5月半ばまで、怪我の連続で思うようにサッカーをすることができなかった。
そんな中、新人戦や関東リーグで活躍する同期を見て、自分は怪我をしてばかりで何をしているのだろうと悔しい気持ちや情けない気持ちになることがよくあった。
5月半ばに復帰し、久しぶりにサッカーをすることができた。
サッカーってこんなに楽しいものなのかと改めて思うことができた。上手くいく、いかないではなく純粋にサッカーを楽しめていた。ボールは足につかないし身体は全然動かない。そんな中でも上手くいくように味方とのコミュニケーションを意識したし、チームがより良い方向に向くような声掛けも意識的に出していた。
復帰して2試合目の社会人リーグからはスタメンで使ってもらい、もしかしたらトップチームにすぐ上がれるかと思っていた。
ただ、中々上がることができずに時間が過ぎトップチームまで程遠いことを感じた。
「なんで?俺の方がうまいでしょ。」これは、おそらく今年で一番使った言葉であろう。
このような自己中心的な考えを持ちながらプレーすると起きることがある。
それは、ボールを持ちすぎることと守備をしなくなることだ。
外にベクトルを向け、FCカテゴリーで試合に出るのは当然だと大きい態度を取り、練習でも声を出さずに自分のしたいプレーばかりするようになっていた。
そのようなことを続けているうちにスタメンを外された。
ただ、スタメンを外されても何も感じ取らずに不貞腐れ「自分が出てない試合なんて負けてしまえ」と思っていた。ベンチでも声を出さずに試合を見ているだけ。
ある日の社会人リーグの公式戦のあと、ミーティングで名指しで怒られた。
このままじゃトップなんて上がれないぞと。
トップはおろかFCでも試合に出れないと言われた。
次の週の練習からは練習に対する姿勢をもう一度見直した。
問題はここからだ。
関東社会人リーグの参入戦が終わり、FCカテゴリーは解散した。
FCカテゴリーで試合に出ていたほとんどの人はトップチームの練習にトレーニングパートナーとして帯同していた。
その中に自分の名前はなく、悔しさや怒り、プロに行かなければいけないのにまだBチームにいて大丈夫なのか、など様々な感情が溢れ出してきた。
ただ、その中でも「なんで?」という気持ちが強くあった。
その気持ちや姿勢がその後の練習にも出ていたのだろう。FCカテゴリーでしてしまった過ちをまた繰り返してしまった。
何が良くないのだろうかと動画を見て振り返るが、振り返るのはボールを持っているときの判断だけ。
ボールを持っているときに違いを生み出せばいいのではないかと思う人もいるだろう。
しかし、自分の強みは周りとの関係性であるのに自分のタイミングだけでサッカーをしてるということは実質1対11でサッカーをしているようなものである。
メッシだったらもしかしたらいけるかもしれない。
恥ずかしながら、私は上手くいかない時期は自分のことをメッシだと思ってサッカーをしていた。
けど、私はメッシではない。自分の強みの活かし方も理解できていない人が良いプレーをできるわけがない。
それに気づいたのはこのブログを書く少し前。
なぜだろう。自分がメッシではないと自覚した途端いいプレーがたくさんでるようになった。
ふざけるのはここまでにしておいて、今年はとても大きなことを学ぶことができた。
それは、早稲田大学ア式蹴球部員なら持っていなければならない謙虚さと愚直さである。
これまで大きな挫折をあまりしたことがなく、これらに気づくことができなかった。
おそらく今までの中でこれに気づくことはできただろう。
それでも、今まで気づけなったのは自分がまだまだ未熟だからだと思う。
「人間性なくしては選手として一流になることができない」
これは前橋育英の時に山田監督(前橋育英高校サッカー部監督・山田耕介氏)に言われたことだ。
今更ながら、この言葉をしっかりと理解することができた。
今後の人生を通して人としての器を大きく出来るように頑張りたいと思う。
今は天皇杯のメンバー登録もされていないが、必ず出場機会を掴み、今年こそは自分がチームを1部に導けるように日々精進します。
応援よろしくお願いします。
次は、早稲田大学を代表するドリブラー谷岡拓(静岡学園高等学校)です。
何を考えているかよく分からない彼ですが、どのようなことを書くのか非常に楽しみです!
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