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【#Real Voice 2024】 「未来の過程」 2年・伊藤猛志
こんにちは。今回部員ブログを書かせていただくスポーツ科学部2年 伊藤猛志です。今年もまとまりのない文章になっていますが最後まで読んでいただけると幸いです。
世界最高のストライカー
クリスティアーノ・ロナウド
ジュビロ磐田時代の前田遼一
ア式の先輩、こまくん(4年・駒沢直哉)
テレビ・スマホ越しに、スタジアムで、そして目の前で、自分がフォワードとして憧れる選手を見てきた。
大舞台であればあるほど結果を残す姿
チームが上位にいなくても、負けていたとしてもゴールを量産する姿
たとえベンチスタートになったとしても結果で見返す姿
そんな姿を見て自分もこんなフォワード、ストライカーになりたいと強く思った。
遼一さんには点を取るためには攻撃だけではないことをユース時代に教わり、こまくんからは自分の実力不足で多くの時間は一緒にプレーできなかったが、見て聞いて多くを学んだ。
メッシのように観客を魅了するプレーを常にするわけではないし、ロドリのように攻守にわたってチームの心臓になるわけでもない。
ごっつぁんゴールばかりだと言われることもある、点を決めること以外何もできないと言われることもある。
それでも1つのゴールでチームを勝たせるストライカーに私はなりたい。
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「猛志が決めれば勝てる」
去年のブログに書いたように私はこの言葉が好きだ。
12勝1分
3勝1分5敗
上が今シーズン自分が途中出場を含めて公式戦でゴールを決めた試合の戦績であり、下がゴールを決めていない試合の戦績である。
初めて振り返って数値化してみたけれでもこんなに明確になるとは思ってもいなかった。
負けた5試合のうち2試合はリーグ戦上位2チームとの試合、その他3試合のうち2試合は1発勝負のトーナメント。
本当に自分の実力不足だった。
去年と打って変わっていいメンタリティでシーズンインすることができた今シーズン、もちろんトップチームで試合に出たい気持ちは山々だったが今ある場所でしっかり結果を残そうとポジティブにFCで1日1日を取り組むことができた。
おざさん(小澤雄希コーチ)、こしくん(4年・舩越嶺)、頌英くん(4年・梅林頌英)をはじめ、FCメンバーには本当に支えられて去年のように自分の役割を見失うこと、シュートを打つことが怖いことは全くなかった。
チームメイトに頼れるメンバーがいて、対戦相手を考えたら得点王をとれたことは当然の結果だったと思う。雨野(1年・雨野颯真)が言ってきたように30点とってもおかしくないくらいたくさんのチャンスをもらった。
だからこそ、新人戦明治大戦・関東プレーオフ流通経大戦、自分がゴールを決めて勝ちたかった。
どちらもスコアは0-1。
新人戦明治大戦のたしか2日前、寮の風呂場でけんしょうくん(3年・増田健昇)とだいちくん(3年・森田大智)に「猛志がゴール決めて勝ったらみんなの勝利だけど負けたら猛志のせいだねー」と談笑していたことを覚えている。
2人の言葉が本心でなかったとしても本当にその通りだと思った。それは上記の今年のデータを見れば一目瞭然である。
チームメイトは自分のところまでボールを運んでくれるし、ゴール前で体を張って守ってくれる仲間もいる。
自分はビルドアップにうまく参加できるほど上手くないし、全てのボールをキープするほどのポストプレーもまだまだ未熟である。相手から多くのボールを奪い取ることもなければ、常にゴール前でシュートブロックをできるわけでもない。
自分ができることとしたら前線でサボらずに守備をすること、味方を鼓舞する声を出すこと、スペースを作るために走ること。そして、ゴールを決めること。
負けた5試合でもし自分がゴールを決めていればチームの目標を達成できていたかもしれないし、トップチームに上がるチャンスを掴むことができたかもしれない。
この現状が今の自分の弱さである。
「結果がすべて」
泉くん(4年・泉颯)が今年のブログに書いていたように結果がすべてか、過程の方が大事なのか
私も結果がすべてだと20年生きてきた今答える。
14年のサッカー人生でフォワードというポジションをやってきた今まで結果が全てだと感じることが数多くある。
中学時代、10試合15ゴール決めて世代別代表に呼ばれたこと、
高校時代、10試合9ゴール決めてプロのトップチームデビューしたこと
これらは結果が出たことを示すものである。しかし結果には過程が必ずついてくるものである。
中学2年時、点が入らなくてボランチをしていたこと。フォワードに戻って中学3年時、開幕から8試合2ゴールしか決められなかったこと
高校1年時、前十字靭帯断裂の怪我をして高校2年時の1年間ほとんどサッカーができなかったこと
人々は結果を見て、過程を判断する。
と、練習後に兵藤さん(兵藤慎剛監督)が仰っていた。結果だけが求められるサッカー界で長年やられてきたからこそ、この言葉から実感が湧くし、今まで考えていたことがより胸に刻まれる様な気がした。
早稲田がこの2年、勝ち点2差で1部に上がれなかったこと、
自分自身がトップチームに絡むことができなかったこと
これらは現在の結果である。しかし、これらは未来の過程でもある。
大学サッカーも残り2年、人生の大きな分岐点まであと2年。
自分が目指すストライカーへ
現在の結果を未来の過程へ
「今」を全力に、大切に。
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次回のブログ担当者はとうあ(2年・岡井陶歩)です!
ギャグセンス高くおもしろい彼はピッチ外ではいつもふざけていますが、今年はIリーグの主力としてピッチ内では顔が変わることが印象的です。高校時代の旧友が世界へ飛び立ち、彼はいま何を考え、語ってくれるのか楽しみです
◇伊藤猛志(いとうたけし)◇
学年:2年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:ジュビロ磐田 U-18
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