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【#Real Voice 2024】 「これから先大切にしたいこと」 4年・光田脩人



まず提出が投稿当日になってしまい、朋恵さん本当に迷惑かけました。
(色々あってめちゃくちゃ忙しかった言い訳だけさせて笑) 


最後の部員ブログ、何を書こうか迷っていましたが、辛いことの方が多かった大学生活の中で得た
これから先大切したい
『揺るぎない軸』『仲間』『家族』の3点について綴ります。






『揺るぎない自分だけの軸を持つこと』 



ただ体裁を気にして受けただけの大手企業なのか
規模自体は小さいが、本当にやりたい企業なのか?

住む場所は田舎かそれとも都会か?

昔からの大きな夢でもあったプロサッカー選手なのか、はたまた毎朝満員電車に揺られながら働くサラリーマンなのか?

これだけの選択を、あなたは何の後悔もする事なく決断できますか?



小学生の頃、大好きだった水泳を辞める時も、高校や大学選びも、ただ自分の中にサッカーしかなかったので「プロサッカー選手になる為の最適解」の中から、すぐに選ぶことができた。
それが何より幸せなことであったか。

これまでは、人生の分岐点とも言われる決断を迷うことなくできていた。

ただ性格的に楽観的なだけなのか?
どこに行こうが成功する自信があったからこそ、環境に拘っていなかっただけなのか?



今になって気づいたことだが、自分の中に圧倒的な軸があった。太くて誰にも折ることの出来ないサッカーという軸が。

水泳を辞める時もそう。習っていた曜日が重なりサッカーを選んだ。

高校へ進学する時も、親や先生から市内で1番賢い高校を勧められたが、サッカーで進学することを選んだ。

大学へ進学する時も、数ある中から関東リーグ歴代最多優勝、全日本大学サッカー選手権最多優勝を誇る、伝統ある早稲田を選んだ。


自分はこう見えて楽観的な性格ではなく、とても考える性格だと最近よく思わせられる。

これまで、周りから「大きな決断でも迷わずに後悔なさそうだね」と言われることも多くあったが、ただ揺るぎない軸があったからこそ、そう見えていただけだ。

だからこそ、この軸の形成は性格をも変えてしまうものすごいパワーを持っていると思う。

その軸は、「大金持ちになって美味しいものを好きなだけ食べたい」や「幸せな家庭を築きたい」など人それぞれでいいが、
重要なのは、それが心から湧き出てくるものかということである。


今の自分には人生においての圧倒的な軸がない。
だからこそ、現時点で決断できない大きな悩みがある。(ここには記載しないが)

そんなときに、たまたま見ていたテレビで大谷翔平の特集が流れてきた。気がつけば釘付けになっていた。
その中で『今を生きる』『その先に結果は待っている』という言葉が今の自分に大きく刺さった。

今を全力で生きることしか未来が変わることはないし、その過程が自分の新たな軸の形成にも繋がると思った。
軸は作ろうと思って作れるものではない。意図的に作った軸なんて弱くて脆い。
何かを全力で取り組んだ先に、得られる宝物だとまで最近は感じる。

その日から毎日を全力で生きる中で、少しずつなりたい自分がわかるようになってきた感覚もある。
まだ決断までに少し時間はあるからこそ、後悔のないように日々を大切に過ごし、より強く太い自分だけの軸を持てるようになる。







『仲間』


人生ってそう甘くはないんだよな。
今思えば
大学の半分以上が怪我でサッカーが出来ない日々が続いたり
どんなにきつい努力を重ねようとも中々治らない怪我があったり
もうサッカーなんて辞めたいと思う日々が続いたり
これまで何度描いていた理想に現実を突きつけられただろう。

それでも辛い事だけだった大学生活ではない。
多くの学びもあった。


もうサッカーなんて辞めたいと思っていた、もうすぐ4年生が卒業する頃、つまり自分たちがもうすぐ最上級生となる大学3年冬。

久しぶりに心から湧き出てきた感覚は今でも覚えている。
いつも通り「またサッカーかあ」と思いながらグラウンドに向かい、メンバー表を確認すると真っ赤なマグネット(自分たちの学年の色)がスタメンの半分以上を占めていた。

その瞬間、もう一度大好きだったサッカーで、自分もこの同期とピッチに立って心から喜びたいと、本当に仲の良い同期と一緒に試合に出て勝ちたいなって思った。

特にTOPにいる4年生は寮生が多くて、日々生活を共にする皆と、心の底からもう一度試合に出たいと思った。

常に熱くてチームを引っ張る努力家な直哉

前十字靱帯断裂で今年サッカーが出来なくて苦しい中でも、リハビリも頑張ってさらに自分の人生に向かって日々努力し続ける伊勢

ほぼ毎日昼飯を食べに行き、週に1回はお決まりのコースで遊びにいく神橋や

用がなくても行きたくなる石川しん君部屋(ヒル君もいます)や

最近は彼女ばっかで遊んでくれなくなったヒル君や

水平思考苦手な真生也や

ブロスタバカ下手な公平がいます。

そして何より、もう努力なんてしたくないと思っていた日でも、ほぼ毎日筋トレに誘ってくれて「一緒に試合出ようぜ」って言い続けてくれた廉くんのおかげです。
普段はあんまり言わないし喧嘩もよくするけど、一生の友です。



仲が良くて尊敬できる同期がいて、本当に幸せ者です。



そこから久しぶりに目標に向かって努力し始めた。これまでとは違う「皆と試合に出る」という小さな目標だったが。

なんか懐かしい感覚というか、きつい努力すら楽しく感じた。
大嫌いだった週末も今では待ち遠しいくらい楽しみだ。

これまでの大学での努力は
目標であり夢だったプロサッカー選手が成し遂げなきゃいけない義務となっていた。
度重なる怪我によりサッカーが出来ないという焦りからくる
現実を見ない自分のプライド、過去の理想像に縋りつく、固定概念に囚われた半強制的な努力だった。

やっぱり
なりたい自分や目標を叶えるための努力を心から楽しいと感じる
この感覚は無敵だと思った。小さな目標でいいから、一歩一歩進む事が大切だと感じた。

挫折だらけの大学生活で培った、なりたい自分に向かって、努力をも心から楽しいと感じるこの感覚に従えば、どの道を選んでも成功すると思う。

このきっかけを作ってくれた同期、仲間には本当に感謝しかない。
最後に俺らには関東一部昇格という大きな使命があるから、後輩のためにも一緒に死ぬ気で掴み取ろう。
ラスト頑張りましょう。







『家族』


そして最後に、どんな辛い時でも自分の味方でいてくれた家族へ、簡単に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

いざ文章にしようと思うと難しいけれど、自分がどんな状況でも変わらず4年間見守ってくれたことに一番感謝しています。

高校までは一度も思うはずもなかったサッカーを辞めたいと思っていた時期も、自分からは言わなかったけど親だから気づいてたよね?
高校までは、毎週末サッカーのことを聞いてきたけど、大学では体調の心配だったり好きな食べ物を送ってくれたり、プレッシャーになると思って途中からサッカーに関わる話を減らしてくれていた時期もあったよね。

帰省した時にどんな脩人でも親だから応援してるって言われた時は、この家族に生まれて本当に幸せだと思ったよ。
あんまり感謝の気持ちとか伝えるの好きじゃないんでこれくらいにしときますね。

あとこうし(弟)の将来をいつも電話で心配してくるけど、あいつは俺がなんとかします。
その為に、自分もビックな人間になるのでこれからの自分の大きな選択をいつも通り見守ってください。
仕事も頑張ってください。



最後までご精読いただきありがとうございました。


次は軸といったらこの人と言っていいくらい自分を持っている清井さんです。
今シーズン10ゴールという圧倒的な得点力を誇るストライカーです。
とてもとても楽しみにしています。



◇光田脩人(みつだしゅうと)◇
学年:4年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:名古屋グランパスU-18


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