見出し画像

【#Real Voice 2022】 「胸が熱くなる瞬間」 2年・石谷光基

今年はこれといった書くことがない。何を書こうかと考えても思い浮かばない。何も書くことがないのは何も考えずに日々を過ごしていたのか、話すほどではない薄っぺらな思いしかないのか分からないがそんな自分に少し落胆した。来年はこれを書きたいとか、これを伝えたいとか何か発信したいことが見つかっているといいが。そんなことはさておき、今年は今の気持ちを掘り起こして話していくことにする。
 

 
最近はワールドカップの影響か分からないが
 
「こんなサッカーがしたい」
 
「自分ももっと上手くなりたい」
 
「この人のプレーを分析しよう」
 
とサッカーをしてない時もサッカーについて考えるようになった。オフの時にサッカーのことを考えるのが少ない自分にとっては何か気持ちの変化があったような気がする。
 
今年のワールドカップを見て
「自分もあそこの舞台に立ちたい」
という感情を再認識できたと同時に日本代表の選手たちが口にしている
「このために4年間頑張ってきた」とか
本気で
「優勝するよ」って世間に発している一言一言がかっこいいと思った。
 
ただこの言葉を選手が発しているだけではこの感情にはならないが、同じサッカーをしている人間だから分かるのか、選手たちの影での努力がひしひしと伝わってきた。また、4年に一度というワールドカップにどれだけの思いを込めて練習してきたのかが選手本人から伝わり胸が熱くなった。
 
ワールドカップは惜しくもクロアチアに負けてしまったが、最高の瞬間を届けてくれた日本代表を改めて尊敬した。
 
何が言いたいかというと、
 
絶対プロになるしかないとか、
サッカーはやっぱり素晴らしいとか、
別にそういうのではなくて、
これから先
 
胸が熱くなれる瞬間はどれくらい訪れるのか、
 
が疑問に思った。
そして自分が熱くなれる瞬間はサッカーだけなのかもしれないと思い少し先が怖くなった。
 
胸が熱くなる瞬間は自分の大学サッカーの中にあるのか?
 
 
 
今シーズンはインディペンデンスリーグの全試合に出場した。全国に出場することが目標だったが、終わってみれば結果は3位。惜しくも全国に出ることは出来なかった。
 
だが、
久々に胸が少し熱くなった瞬間があった。
 
それはゴールを決めたときだ。


 
とにかくインディペンデンスリーグのチームはたくさん点を取れるチームではなかったから、一点一点が貴重で自分が点を決めた時は少しチームに貢献できたと思い嬉しくなった。その他にも拮抗した試合で勝利をものにした時や味方がファインプレーをした時に少し胸が熱くなった。
 
胸が熱くなった瞬間は過去にも沢山あったが、
ここ数年では久々だった。
 
その要因となったのは間違いなく周りの選手たちのおかげだ。
 
一生懸命頑張る後輩。
 
一緒にプレーすると楽しい同期。
 
明るすぎる先輩。
 
こうした人たちがいてこの1年間は与えられた立ち位置で頑張ろうと決心することが出来た。また、周りが頑張るから今年はいつもよりサッカーに熱中していた期間がここ数年で明らかに長かった。こうした気持ちの変化が今に繋がっているのだと感じた。そしてだんだんと誰かのために頑張ろうとする気持ちも芽生えた。
だから、
 
胸が熱くなった
 
と私は思う。
 
「誰かのために」や「何かに熱中する」というのは簡単なことではないが、胸が熱くなる瞬間は誰しも好きなはずだ。どれだけその瞬間を作り出せるかは周りの環境が大きく左右すると思う。しかし最後は何事も自分次第で決まる。それがサッカーでもサッカーでなくても。これから先自分がその瞬間に出会うためにもその時その時を精一杯頑張ることを忘れず大切にしたい。
 
 
最後に
インディペンデンスリーグにいた4年生には沢山お世話になったし、先輩としての姿を沢山見せてくれた。だから自分も一緒に頑張ろうと思えたし、楽しくサッカーができた。
自分もそんな人間に近づけるように頑張ります。楽しい一年間ありがとうございました。
 


◇石谷光基◇
学年:2年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:名古屋グランパスU-18

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?