副業診断士1年目のお仕事
こんにちは。早稲田出版講師の櫻野景子(さくらのけいこ)です。
今回は、副業診断士1年目の私がどういったお仕事をしてきたのか、経営教育総合研究所からオファーをいただいたお仕事のひとつをご紹介します。
市販テキストの執筆のお仕事
特訓問題集〈1〉 中小企業経営・政策 中小企業白書(2023年度版TBC中小企業診断士試験シリーズ)
経営教育総合研究所からオファーをいただいたお仕事は、なんと受験生時代に実際に使っていた早稲田出版の問題集の執筆です!
こちらの問題集には本当にお世話になりました。
余談ですが、私が受験した令和元年の中小企業経営・政策の科目合格率は約5.6%。直近5年間で最も合格率の低い年でしたが、手堅く63点(60点以上で合格)を得点できたのはこの問題集をやっていたおかげです。
暗記が基本の中小企業経営・政策。
私はこの問題集を繰り返し解いて覚えました。
この問題集の良いところは、
①数百ページもある中小企業白書から厳選された重要論点が箇条書きにまとめられていること、
②穴埋めになっていて暗記がしやすいこと、
③白書から出題されるグラフ問題の演習ができるということ、です。
担当させていただいた問題数は2問。ページ数にして4ページ。
ほんの一部の執筆になりますが、評判の良い問題集の品質を自分が作問することによって下げてはいけない!
そんな想いで作問に取り組みました。
中小企業診断士だからこそできる仕事
資格試験の対策問題を作成するというのはとても難しいことです。
当然間違ったことは書けませんし、その科目やその分野に精通していないとできません。
そして、その資格を保有している人が作成しないと信頼性に欠けます。
私が担当したテーマのひとつは「伴奏支援」。旬なテーマを担当させていただきました。
白書を熟読し、実際に自分が受験勉強をしていた経験を活かしながら、直近の本試験を解いて中小企業経営・政策の試験問題の傾向をつかみます。
そして、試験委員に想いを馳せて「中小企業診断士になったらこういう支援をしてくださいね」というメッセージがある問題を出してくると考え、作問しました。
この問題集は山口先生監修のもと、長年問題集の制作を担当されているベテラン診断士の先生方が取り纏め、ご指導いただきながら制作していきます。
良い問題集を受験生に届けたい、的中率の高い問題集でないと意味がない、という講師陣の熱い想いに直接触れることができ、自分もその作り手の一人として参加できたことは大変貴重な経験でした。
これまでの出題傾向を分析し、現状の中小企業を取り巻く環境や課題を踏まえながら作成する問題集の執筆。
これはまさしく中小企業診断士でないとできないお仕事です。
診断士になったらこんなお仕事をさせてもらえるんだなぁ、がんばってきてよかったなぁ、と自分が使っていた問題集を読み返しながら、感慨深いものがありました。
受験生の方で中小企業経営・政策の勉強をどう進めたらいいか迷われている方は、ぜひこちらの山口先生の講義動画をチェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。