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(第1回)普通の会社員が独立診断士を目指したワケ~リスクをとらないことこそが最大のリスク

みなさん、はじめまして!
早稲田出版・講師香川遼太郎です。
現在35歳で、独立診断士として受験指導や講師業、執筆業などを中心に活動しています。
今回は、普通の会社員だった私が、なぜ中小企業診断士を目指したのかなぜ会社を辞めて独立したのか現在はどのようなキャリアを歩んでいるのか、といったことをお伝えしていきたいと思います。
みなさんのキャリアアップのご参考になれば幸いです。

ちなみに、サブタイトルの「リスクをとらないことこそが最大のリスク」は、ご存じの方も多いと思いますが、某携帯電話会社のCMで使われているワンフレーズです。
CMを見ていて心に響くものがありましたし、今回のお話にも通じるところがあったので、引用させて頂きました。


普通の会社員だった私が中小企業診断士を目指すまで

まずは、中小企業診断士を取得する前の私の状況についてご紹介させてください。

これと言ったスキルはありませんでした

入社後間もなく5年間の工場勤務

私は2010年に新卒で、大手鉄鋼メーカーに入社しました。
入社後はすぐに広島県の呉市にある工場に配属になり(これを書くと会社がバレるかもしれませんが…)、そこで経理チームとして5年間働いていました。
入社当時は新しい社会人生活に胸を躍らせていた私ですが、3年も経つ頃には環境にも慣れ、自己研鑽に励むこともなく、日々の業務を淡々とこなし、唯一の楽しみは帰宅後のオンラインゲームというダメな社員になっていました。

本社に異動!そして中小企業診断士に出会う

その後、東京の本社に異動となり、グループ会社関連の企画・管理を行う部署に配属になりました。会社がグループ会社政策に力を入れていたこともあり、経営の中枢に近いところで仕事ができたことで、私の仕事に対するモチベーションも高まっていきました。中小企業診断士の資格に出会ったのはそんな時でした。
あるグループ会社の社長から、「お前の部署には中小企業診断士くらい持ってる奴はおらんのか」と言われ、恥ずかしながら私は中小企業診断士の存在を初めて知ることになります。
グループ会社の経営に対して有用なアドバイスができず、行き詰まりを感じていた私は、中小企業診断士を取得することを決意し、2019年度の試験でストレート合格を果たすことができました。

念願の中小企業診断士に!でも…

講師への憧れ

合格後はすぐに実務従事を終え、念願の中小企業診断士になることができたのですが、とはいえ資格を取得したからと言って、すぐに何かが新しくできる様になったわけでもなく、何をしたらよいかもわからず、「この資格をどう活かしていったらいいんだろう。」と漠然と考えながら、変わらない日々を過ごしていました。
そんな時、たまたま山口先生とお話しさせていただく機会があり、プレゼン実践会というプレゼンを練習・発表する場へのお誘いを頂きました。早稲田出版の動画と書籍で勉強していた私は、当時から、山口先生をはじめ講義をされている先生方の動画を見て、「こんな風に人前で話す仕事ができたら楽しいだろうな~。」と感じており、こんな良いお話はないと、このお誘いに喜んで飛びつきました。

強くなる想いと実力不足

プレゼン実践会に定期的に参加させて頂く中で、山口先生や現在研修講師としてご活躍されている岩瀬講師のお話を聞くうちに、「講師」という職業への想いはどんどん強くなっていきました。「自分も続けていればいつかは講師になれる!」そう思っていました。
しかし、元々あがり症でプレゼンも「ド」がつくほど下手だった私は、一向にプレゼンが上達する気配がありません。
「このままでは、講師になれるまで何年かかるかわからない。その間に転勤になったら、練習の機会もなくなってしうまう。」
そう考えた私は、自分のスキルを高めることだけに集中できる環境を作るにはどうしたらよいか考えました。そして、辿り着いた答えが「独立」です。

「独立」という答え。そして決断の時

当時の私は結婚2年目の妻と共働きの2人暮らし。会社生活は、昇進も順調で権限も増えて仕事も順調、正直すごく居心地が良い環境でした。
ですが、定年まで決められたレールの上を歩き、給与水準や生活水準の上限がある程度見えている人生と、会社に縛られず、自分の力でお客さんを掴んで生きていく人生、どちらを歩みたいか立ち止まって考えてみたとき、自分は後者を選びたいとはっきりと思うようになりました。
これは私が鈍感だからできた決断かもしれません。だけどせっかく1度きりの人生なのだから、自分がやりたい方向に行ってみようという想いが、一番大きかったです。

そして、山口先生にも相談に乗ってもらった上で、私は会社員人生にピリオドを打つことを決めました。妻を説得するのが一番大変でしたが、それはまた別の機会に!笑

独立後のキャリアの現在地

最後に、独立してから現在までの取り組みについてご紹介させて頂きます。

講師・執筆を中心に取り組んでいます

これまでの取り組み

私がこの記事を書いている時点で、独立して1年7か月になります。その間に山口先生を始め色々な方にお世話になりながら、日々自分のスキルを高めるべく精進しています。

プレゼンでは、早稲田出版の動画の収録や、金融機関での中小企業診断士関連の研修講師、大学での講演、近代セールス社様との執筆連動企画の講師など、人前で話す機会をたくさん頂いています。

執筆では、早稲田出版の資格関係テキストを中心に、近代セールスの連載企画に3回ほど寄稿させて頂きました。

また、山口先生の企業へのコンサルに何度か同行させて頂き、コンサル技術についても現場で学ばせて頂きました。つい先日もコンサルに同行させて頂き、グループワークのファシリテーションを担当させて頂いたのですが、核心をつくことが何も言えず、自分の未熟さを思い知らされました。
山口先生の言葉を借りるならば、「60点の知識じゃダメ」なのです。勉強した知識を「使える知識」にしていくためには、まだまだ習熟が必要だなと肌で実感することができました。

このように数多くのチャンスを頂けているのも、独立して時間に融通が利くという部分が大きく、自分の決断は間違っていなかったと実感しています。
今後は自分でお客さんを掴んで、実感を確信に変えていきたいと考えています。

以上が私の現在までのキャリアになります。
中小企業診断士を目指している方、既に合格されてキャリアに悩んでいる方にとって、何かのきっかけとなれば嬉しいです。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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