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令和6年度「財務・会計」の復習ポイント

みなさん、こんにちは。
TBC受験研究会講師の香川遼太郎です。

8月3・4日に行われた令和6年度の中小企業診断士第1次試験から約2週間が経ち、多くの方が平常運転に戻ったのではないかと思います。

自己採点の結果が振るわなかった方もいらっしゃるかと思います。
少し休んで心が落ち着いたら、「来年度は1次・2次並行学習で一気に合格できるチャンス!」と切り替えて、また頑張っていきましょう!

自己採点で手ごたえがあった方は、早速2次試験の勉強に集中しましょう!私の実感では、今から2次試験までの2か月ちょっとは、本当に一瞬で過ぎ去ります。時間を無駄にしないように取り組んでいきましょう。

今回は、今年度の「財務・会計」の問題のポイントを振り返りつつ、来年度の1次試験に向けて模擬試験などを活用した復習ポイントをご紹介したいと思います。



2024年度「財務・会計」のポイント

アカウンテイング(会計・原価計算・経営分析)

アカウンティング部分は、会計基準や会計規則に関する問題が増して、より細かい専門知識が求められるようになっていきていると思います。

診断士で出題される会計は、会計の体系の中のほんの一部なので、細かいところを出そうと思えばいくらでも可能であり、受験する側としてはどこまで突っ込んで勉強するか悩ましいところなんですよね。

ですから、科目合格などされており、ある程度お時間に余裕があって、アカウンティングに苦手意識を持たれている方は、簿記3級(2級はそこそこ時間もかかるので余力との相談です)を勉強して体系的に習得するのもよいかもしれません。

とはいえ、今年度の問題も、本質的なところまで掘り下げて学習されていた方は、取れた問題も多かったのではないでしょうか?

ファイナンス

ここ最近の傾向通り、ファイナンスの方が比較的対策しやすい問題が多かったのではないかと思います。一部ひねった問題もありましたが、目新しいテーマはなく、基本的には過去問などを解いていれば、対応できる問題が多かったように思います。

やはり、今後も「ファイナンスで稼いで、アカウンティングは手堅く」という傾向は続いていくものと思います。

Point1 貸倒引当金の処理

第1問で貸倒引当金繰入額の計算問題、第2問や第6問でも選択肢に貸倒引当金に関する内容がありました。

第1問は条件が複雑で、貸倒引当金の対象となる金銭債権の金額の算出に手間取った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、第2問や第6問では、金銭債権の分類と貸倒見積高の算定方法貸倒引当金の表示方法など、細かい知識が出題されています。那覇地区再試験でも貸倒引当金の似たようなテーマの問題が出題されていたので、学習されていた方は得点できたかもしれませんね。

現在作成中の令和6年度過去問題集や、2025年版速修テキストではこのあたりの内容を追加する予定ですので、ぜひ確認してみてください!

Point2 中小企業の会計に関する指針、法人税

第8問では、2023年5月に改正のあった「中小企業の会計に関する指針」から出題がありました。問題自体は、内容を知らなくても、選択肢をよく読めばあたりがつけられたのではないかと思いますが、会計基準や会計規則に関する問題が増していることが顕著に表れています

また、第9問はコテコテの税務の問題が出題されました。令和4年度、令和5年度と税務の問題が必ず1問出題されています。税務の分野は範囲が広いわりに出ても1問なので、苦手な方は捨て問でもいいかもしれません。

Point3 個別原価計算

第10問では、個別原価計算の問題が出題されました。今までにないタイプの問題でしたが、勘定連絡図で各勘定の流れをイメージできているかがポイントになります。

Point4 ポートフォリオ理論、投資家の選好

第19問では、ポートフォリオ理論の問題が出題されました。今までにないタイプの問題で、無差別曲線が絡んでいましたね。「無差別曲線と資本市場線の接点が、投資家の保有するポートフォリオになる」という点がポイントになります。

第20問では、久々に投資家の選好が出題されました。こちらも、今までにないタイプの問題でしたが、「リスク中立的=リスクの大小を考慮せずに意思決定をする」ことを理解できていれば、正解を選べるのではないかと思います。

2024年版 速修1次模擬試験の復習ポイント

来年度の1次試験に向けてすでに学習に取り組まれている方は、ぜひ「2024年版 速修1次模擬試験」を活用してみましょう。財務・会計については法改正の影響もほとんどないので、昨年度の模試であっても問題演習に最適です。

「2024年版速修1次模擬試験」の復習ポイントを、以下に掲載いたしますので、ご参考にしてみてください!

早稲田出版では、皆さんが良い学習環境を整えられるように、来年度の1次試験に向けて「速修テキスト」「過去問題集」の作成を進めています。これらと講義動画を活用して、効率的に学習を進めましょう!

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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