#9【活動報告】「1次試験知識×プレゼン」の相乗効果で受注しました
みなさん、こんにちは。
中小企業診断士の岩瀬敦智(いわせあつとも)です。
このコラムのテーマは「経験がない診断士が、企業研修講師としてキャリアアップして、安定して稼ぐためのヒント集」です。
速修テキスト撮影動画からeラーニング講座の受注に
現在、資格講座の老舗企業にて、法人向けeラーニング講座の共同開発をおこなっています。
私が手掛けるテーマは、マーケティングシリーズです。先方の講座コンテンツ開発責任者の方と協議し、マーケティング基礎編、マーケティング実践編、マーケティング顧客視点編の3シリーズとしてリリースすることになりました。
マーケティングの基礎を教えられて、かつeラーニング向け、つまり画面越しにプレゼンテーションできる講師は、それほどレッドオーシャンではないようで、私に白羽の矢が立ちました。
今回の受託に至った直接的なきっかけは、早稲田出版で撮影した講義動画です。講義動画を見て、この人ならばいけるのではないかと確信を持ってもらえたようです。
さて、プロモーションのために講義動画を撮影し、YouTubeにアップする。これは誰でも、やろうと思えばできることかもしれません。ただ、お察しの通り全ての人が仕事に繋がるわけではありません(少なくとも、登録当初の私では仕事につながらなかったと思います)。
それでは、なぜ、今回は受注につながったのでしょうか。
客観的に見て今回受注につながった大きな要因は、出版社というパブリックな会社がバックについている印象を持ってもらえたことでしょう。
そしてもう一つ、診断士の難しい知識について分かりやすく講義できていたことだと思います。実際に分かりやすいかはともかく、そう思っていただいたと考えても問題ないでしょう。
この事象を概念的に捉えるならば、「診断士1次試験の知識」×「プレゼンテーション」の相乗効果が案件につながったといえます。
実はこの相乗効果が受注につながるのは今回に限ったことではありません。
例えば、全くつながりがない企業の人事担当者からマーケティング研修の依頼がきたこともありました。お声掛けをいただいた理由を尋ねると、やはり、早稲田出版の講義動画を見てマーケティングを分かりやすく説明してもらえそうだと思ったそうです。
この相乗効果が発揮されるようになったことが、研修講師の経験がなく話下手だった私がコンスタントに企業研修に登壇するようになったコア・コンピタンスといえます。
相乗効果が発揮されるようになった背景に、私が企業研修講師として活動し始めてから現在に至るまで意識している企業研修講師としての活動領域があります。
今回は、活動報告に加えてご参考までにその領域をご紹介します。まずは、研修講師のタイプをポジショニングマップで可視化し、どの領域を意識したかを説明します。
企業研修講師のポジショニング分類と私が意識した領域
1.個人の経験値v.s.体系的な知識
1つめの軸は、自分の経験に基づく知識をもとに研修を組み立てるか、一般的で体系的な知識をもとに研修を組み立てるかの違いです。キャリアの中で代名詞というべき実績を有している企業研修講師は、自らの経験や経験に基づく知識を伝えることで、評価を得ているケースが多く見受けられます。一方で、体系的な知識とは、もちろん診断士の一次試験の知識のことです。
2.プレゼンテーションv.s.エモーション
2つめの軸は、相手の感情に訴えかけること(エモーション)を重視するか、相手に分かりやすく伝えること(プレゼンテーション)を重視するかです。相手の感情を揺さぶったり、情熱を掻き立てるように伝えることが上手い講師が前者、一方で難しいことを分かりやすく説明することがうまい講師が後者と考えてください。
3.どの領域を意識したか
どのゾーンが正解・不正解ということはありませんし、優れた講師はTPOに合わせて、すべてのゾーンを使い分けています。
ただ、私は「体系的な知識」×「プレゼンテーション」領域でレベルを高めることを意識しました。そして結果的には、それが相乗効果を発揮し、現在のように受注を呼び込むことに繋がっていると実感しています。
もちろん全ての人にこの領域でのレベルアップがお勧めなわけではありません。この領域に向いている方の条件は下記のとおりです。
登録直後の私は、まさに上記の①~③のすべて該当していました。
私と同じように上記の条件に当てはまる方は、「体系的な知識」×「プレゼンテーション」領域でレベルを高めることがお勧めです。
なぜ、お勧めなのか。その理由については次回、詳しく説明します。併せて、①~③の条件に当てはまらない人にお勧めな領域についても触れてみたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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