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経営法務の学習ポイント

みなさま、こんにちは。
早稲田出版・講師の一氏佑子です。

中小企業診断士1次試験から約1か月が過ぎ、間もなく合格発表ですね!
とはいえ、受験された方はすでに自己採点をして、2次試験に向けて学習されている方もたくさんいらっしゃると思います。
今回は、これから1次試験に挑戦しようと思っている方や、すでに学習を始めているけれど「経営法務」が苦手という方に向けてお伝えしていこうと思います。


近年の科目合格率

中小企業診断士1次試験を受験したことがある方に色々とお話を聞くと、「経営法務」が一番苦手だったという意見がとても多いです。
実際に近年の科目合格率を確認してみると…
平成30年度  5.15%
令和元年度  10.15%
令和2年度    12.02%
令和3年度  12.84%
令和4年度  26.86%
昨年の令和4年度の科目合格率はとても高いですが、それ以前は低いことがわかります。特に平成30年度はかなり低く、得点水準を勘案して受験者の得点に8点が加算されました。
科目合格率からみてもわかるように、「経営法務」は難易度が高い科目といえます。


令和5年度の出題テーマ

それでは、本年度の出題傾向を確認してみましょう。
令和5年度の出題テーマをまとめてみました。

会社法 32点分 第1問~第6問(設問1と2のある問題が2問あります)
独占禁止法   4点分 第7問
民事再生法   4点分 第8問
知的財産法  32点分 第9問~第15問,第20問
外国企業との取引に関する知識  8点分 第16問(設問1と2があります)
民法 12点分 第17問,第21問(設問1と2のある問題が1問あります)
製造物責任法  4点分 第18問
景表法     4点分 第19問

多少違いはあるものの、毎年、会社法と知的財産法から3割程度出題されています。そして民法についても1割から2割程度出題があります。その他の法律については必ずしも毎年出題されているわけではありません。

学習の進め方

それでは、どのように学習をすすめたらよいか、お伝えしたいと思います。
先ほどの出題傾向をみると、会社法と知的財産法に絞って学習をすれば、とりあえず合格点である60点は取れそうですね。
ただ、その学習法だと「経営法務」という科目が大嫌いになってしまうかもしれません。なぜなら、専門用語・専門知識ばかりで全く理解できない状況に陥る可能性があるからです。
早稲田出版のテキストを用いた学習の進め方は、まずは法律の基礎となる民法から学習を始めます。ここで法律の基本用語や基礎知識を学習することで、会社法や知的財産法の学習が抵抗なく進められ、理解がしやすくなります。
みなさまも、ぜひ一緒に民法から学習を進めていきましょう!
早稲田出版ではテキストに準拠した動画を無料で公開しております。

民法・物権法・共有についてのスライドです

こちらは1次試験終了後、撮影に使用したスライドです。
令和5年度の第20問は共有についての問題で、民法と知的財産法の複合問題でした。やはり民法の知識は大切ですね。

テキストの著者や我々講師陣は、すでに令和6年度の1次試験に向けて活動しています。
経営法務のテキストは、弁護士や弁理士が中心となって執筆しており、非常に完成度の高いテキストとなっております。本年度の試験傾向と、法改正を盛り込みつつ、昨年よりも早く出版する予定ですので楽しみにお待ちいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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