あやたか!「XyHATTE[GRV]について」

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(注)当記事に特定の譜面(あるいはそのコンポーザや作曲者)を非難する意図はないです。XyHTTE[GRV]、最高ーー!!(拳を一斉に掲げる)

早速だがみなさんは19をどのくらいプレーしているだろうか?19はインペになるために不可欠で、かつ曲数も17や18と比べて多くないため、多くの人はほとんどプレーしているのではないだろうか。昨今の19は斬新な配置が多く、驚かされることも多いが(Fαtα∠ Ent∠mEntのラストほんとに何?)、皆さんはお気づきだろうか

こいつがやばすぎるということに

いや、あるいはみんなこの譜面のおかしさに薄々気づきつつも何も言ってないだけなのかもしれない。こちらの譜面、「昔のボルテだね〜」で済まないくらい終わっている配置が多くなっている。僕はこの機会にこいつに一石投じさせていただきたい。では早速順を追って見ていこう。

① なんかずれているトリル

「久しぶりにサイハテ重やるか〜」からのここでニア出て萎えるのを何回やったことだろうか。4回に一回くらいここでニア出る。でも音通りなので許せる。これ何分?

(ここはまあ、普通か)

② 両手トリル

サイハテ重の代名詞と言っても過言じゃない配置。これ、全然CLAMAREよりやばくないか?比較をまとめてみた

上図より、サイハテ重の二重トリルが以下に難しいかが見て取れると思う(見て取れるよね?)。なんと言っても直前まで16分をたたかされている点が難易度を引き上げており、タイミングが揃わずに32分を鳴らしてしまうこともしばしば、、(逆ディレイマスター

(サイハテ重は難所以外噛み終わったガムのように単調な配置が目立つ)

③ 想定運指何?

目を疑うような配置、やっていることはHeaveN’s Rainと同じである(下図)。なんなら実質BPM的にはこちらの方がひどく、非利き手ということも相まって意識すれば意識するほど無事には通過できない配置となっている。単に難しいとかではなく、どうやって取ればいい中わからない点も譜面の不快感に貢献している。

(参考:HeaveN's Rain)

そして、、、

なんとおかわりである

先ほどの奇妙な配置がダメ押しのように続けて右手側にくるのである。こちらは親指をBに出せばなんとかなるが、その後にも鍵盤が続くので決して押しやすくない。悪行のかぎりを尽くしている。

(これ描いてる時多分時給出てない)
(サイレント8分移行)
(この譜面を作った人は多分左利き地帯)

④ 渾身のバグスクリプト地帯

なんで??????????????

本当に理解不能でやばい、バグスクリプトでさえ一本ずつ降ってくるのに、というか24分の置き方もTrill auf Gみたいなのがあるのになぜこれ???左手始動から右手始動になってるし、切り替わりの移動距離もやばいし。本当になぜこのような配置になったのかわからないので、その理由を考えてみた。

説1:なんかしらのバグで49小節目の途中でミラーがかかってしまった
そうでもしないと説明つかないでしょ、マジで

説2:昔のボルテは二人プレーがデフォルトだった
最有力説。僕が始めたのボルテVなんですけど、昔のボルテってポップンみたいに複数人プレーを想定されていました?

理由はなんであれ、本当にやばいです、ここ、最強の理解不能配置、実質バグスクリプトだし(なぜならバグスクリプトは24分以外譜面ないので)

(ここらへんの同時押しのバリエーションの少なさに“古”を感じる、ちなみに味ない)
(この見た目と密度で8分移行とone hand備えてることあるんだ)
(昔流行ってた配置の詰め合わせ、初めて見た時から癖がついている)
(ここもなんか変だけど、この譜面では日常茶飯事なので取り上げません(音ゲーマーの滝沢ガレソ))
(ここも(ry )
(味ガム)
(どっちも左手なんかーーーーーい!!!!!)

⑤ 斬新な配置

この配置に限らず、サイハテ重は難易度を上げるために当時では斬新な配置(なんなら酷すぎて現代でもなお新鮮である)をたくさん設置している様子が見受けられ、いわばパシフィスタのような譜面なのではないだろうか。終盤に配置されたこれもなかなか目新しいもので驚かされるが、こちらは人体構造も考慮できており、比較的良配置と言えるのではないだろうか。とはいえBPM222で降ってくる中でこれを光らせるのは非常に難しく、なかなかに酷な配置である。

(当然のようにもう一回降ってくる、江戸時代並みの通行料)

⑥ なぜか押せない

なぜか押せない、本当になぜか押せない、難しくないはずなのに(邦楽の歌詞?)。最初の配置にゴミがついただけでこうも難しくなるものだろうか。なんでこんなに押しにくいんだろうと思って他の譜面見てたらなんと、、、

黒ペンと似てた(同じではない)(似てるだけ)(大発見だと思ったのによく見たら全然違った)

(これ信じられないくらい難しい)

結言

今回はSDVX激ヤバ譜面としてサイハテ重を紹介させていただいた。軽い気持ちで取り上げたのだが、当時の発展途上な様子や、高難度化の不器用さが伺えるなかなかにお茶目な譜面で本記事を書きながら愛着さえ湧いてくるほどであった。かなり初期の譜面であることから今やなかなか話題に上がらない当譜面だが、この記事を通じて難所(と癖)を共有しつつ、皆さんの譜面談義のつまみ(ボルテだけに)になれば幸いである。ではまた次回、Bad Elixir編でお会いしましょう。