ネタバレだらけの『ConneXion』考察③〈赤社悠琉〉


【A10TION!】

当記事はdTVで配信中のドラマ『ConneXion』について、ネタバレしかしていない考察記事になります。未視聴の方はドラマを見てから閲覧してください。また、一度見た方でも読んでいても良く分からない可能性があります。時間と心に余裕があればこのまま進んでください。


また、先に真治・将の考察を読んでいただけると、より分かりやすくなります。関連リンクは真治の記事にありますので是非!



先に言っておきます。この記事、すごく長いです。




〈赤社悠琉〉


悠琉に関しては、もはや考察する余地しかない。真治もなかなかに考察しがいのあるキャラクターであるが、彼はその上をいく。ドラマ本編では正直なところ真治と将に重きが置かれているが、決して悠琉はサブキャラクターではない。むしろ、『ConneXion』の根幹を担っていると言っても過言ではない。


テレビ誌の取材にて、悠琉は《ストーリーテラー》的な立ち位置であると明言されている。そのため、説明セリフが多いと演者である千賀健永本人からも言及されている。ストーリーテラー、すなわち物語の語り手。ドラマ上での主人公である真治。原曲を一番再現しているであろう将。そして彼らの物語を見届けるのが悠琉の立場なのである。その代わり、彼自身の物語はほとんど本編では描写されていない。

ここでまず、赤社悠琉というキャラクターについて分かっていることを簡単にまとめてみる。学歴や恋愛遍歴については1話のプロフィールをチェックされたし。


・真治とは家が近く、生まれながらの幼馴染。(note小説3.5章「30年間ずっとだ」の一文より推測)
なお将との出会いは不明。

・20年前、真治の父から《約束》を託される。

・東堂大学現代文化学部に進学し、そこで独学でゲームのプログラミングを始める。2012-2015年度全国プログラミング選手権参加。(ハッカーとしての技術の基礎はここで身につけたのであろう)

・優柔不断な真治のために進路、就職先を提案。(Kicky Seek Myriad Inc.もそのうちの一つである)

・2020年、実家の町工場がコロナの影響で潰れる。その際に発覚した問題を記事にし、そのまま政府関連のゴシップ記者兼ハッカーとなる。(アパレルショップはいつから勤めているのか不明)

・2024年、『ConneXion』に目をつけて潜入調査を始める。

・2026年、《特定婚姻法》が施行され真治、将もAI婚活の対象となる。そこで真治のトラウマの件を思い出す。そして真治の父との約束を果たすべく『ConneXion』をハッキング。真治のマッチングを全て彼が行う。

・ハッキングがバレて『ConneXion』強制退会。しばらく身を隠す。自分の正体を動画で真治に明かす。

・2026年10月4日時点で真治達の元に戻ってくる。ネットから足を洗い、ネジの製作をしていると判明。


……と、最後の2項目の間がまるっと描かれていないため、悠琉を追いかけている視聴者にとっては何が起こったの!?と混乱しかねないのである。現に私がそうなった。どうやって彼は表舞台に戻ってこられたのか?これはもう、考察して補完するしかないのである。上のまとめを元に少しずつ進めていく。


まずは話を戻して、悠琉がストーリーテラーである件について。実は、真治の考察で用いた《信頼できない語り手》が彼に当てはまるのである。理由としては、真治のマッチングを全て彼が行っていたことが、5話まで伏せられていたからである。いくつかのセリフは、このように捉えることが出来る。


☆「どんな奴と出会いたい?」「は?なんか見た目とか?性格とか?仕事とか?なんか好みないのかよ」(1話)

「俺がマッチングするから具体例を教えてくれ!」

☆「大丈夫だよ。AIがマッチングしたんだから。どっか共通点があるんだろ」「チャンスだぞ!こんな出会い待ってたんだろ?これが運命の出会いってやつだ!」(1話)

「俺が、お前が好きだった子から好みを推測してマッチングしたんだから上手くいくはずだ!」

☆「最初のデートが映画か?無難っちゃ無難だな」(映画館が初デートの場所、静香が茶道の家元であることに対して)「偶然だろ偶然」(2話)

「お前の初デートから導き出した答えなんだからそりゃそうなる!」


……語り手としては信頼できないけど、キャラクターとしてはめちゃくちゃ可愛いな…。張り切ってハッキングして静香のデータ見つけたんだろうな…。


と、つい私の本音まで漏れ出てしまったが。真治、将のセリフは(会話の流れですぐにバレるウソや冗談もあるものの)基本的には本音である。対して悠琉は完全に巻き込まれた一般人を装いながら、真治の恋をAIの代わりにバックアップしている。


だが、視聴者はわりと序盤で悠琉に違和感や疑問を抱く。それは、彼自身にはAI婚活の描写が一切無いからである。答えは簡単だ。恐らく悠琉にはマッチング相手など最初から存在していない。2年間潜入調査をする中で、ハッキングをして自分はAI婚活をしていると見せかけることが出来る様になったのではないだろうか。もしくは、仮にマッチングしていても相手も同業者であるか。
将のように、最初から誰とも恋愛しない、というスタンスでいるのかもしれないが、それだと逆に怪しまれそうだ。でも恋愛偏差値はBだから、デートはするだけしておいて、交際は断っていたのかもしれない…。

ちなみに、さすがに1回のマッチングで真治が上手くいくわけはないだろうと思っているのか、2話で静香とのデート直前に、『ConneXion』をハッキングをしているであろう悠琉のシーンが挿入されている。この時点でもう恵梨香のデータを探しているのだろう。そこまで真剣に色々考えているのなら、真治にデート中に腕相撲を挑ませたり、豚肉を探させている場合ではない気もするが、アドリブシーンにいるのはもはや赤社悠琉ではなく千賀健永なので、この際気にしないことにする。


では何故、悠琉が真治のマッチングに関与していたのかといえば、5話で本人が語った通りである。note小説2.5章と本編4話で触れられた、真治の父との《約束》を守るため。「いつもありがとう。これからも真治をよろしくね」。その言葉を悠琉は20年間守り続け、そして『ConneXion』のハッキングに至った。

えっ、たったそれだけの言葉で?と思う視聴者も少なからずいるかもしれない。だが、これは悠琉にとって非常に大切なものであるのは間違いないのだ。では、どうしてなのか?少ない描写からではあるが、推測していこう。


①「でも、守らなくっちゃいけないんだ。」(note小説2.5章)
②「お父さんとの思い出ひとつしかない」「お父さん、僕が小さい頃に亡くなったでしょ?」と言う真治を見る悠琉の表情(4話)
③「お前が自転車で転びそうになった時、慌てて抑えたんだ」「そんなことあったっけ?」「あったよ」(4話)
④「それからすぐだった。おじさんの事故。それが最後だった。それが最後の言葉だった」(4話)

①で、真治の父の言葉は悠琉にとって《守らなくてはいけない》と明確に表現されている。そして②では、途中から発言している真治ではなく悠琉の単独アップになり、意味深なカットとなっている。さらに③では、真治よりも悠琉のほうが、真治の父について覚えていることが多いことが明言されている。これぞ幼馴染あるある。女ヒロインだったら報われずに終わりそうなポジションなので、悠琉が男で本当に良かった(?)。


で、④。ここが問題である。あまり湿っぽくなるのもよくないので本編ではサラッとしていたが、ここを深掘りすると、とある仮説が浮かび上がる。ずばり、真治の父が事故に遭う場面を、悠琉は目撃していたのではないだろうか?

「それが最後だった。それが最後の言葉だった」。これが、悠琉にとって真治の父との最後の会話だった、という意味合いなのか、本当に真治の父にとって最後の言葉…即ち今際の言葉だったのかで、捉え方は大きく変わってくる。真治の父の死因は事故死。そして悠琉がこの言葉を言われたのは、真治が自転車に乗っていて倒れそうになったのを支えたとき。屋外にいたのは間違いない。


……しかし、これ以上の描写は無いため、推測の域を出ない。ただ、どのタイミングで真治の父が事故死したとしても、幼い悠琉には身近で仲良くしてくれたおじさんが亡くなったことは相当なショックであっただろう。そして彼が遺した言葉を、《約束》として捉えた。もしかすると悠琉は、それからずっと《真治の父親代わり》として、彼の面倒を見続けているのかもしれない。正直、同い年なのに進路も就職先も勧めてくれる幼馴染ってなかなかに凄いと思うし…。

とにもかくにも、悠琉は『ConneXion』をハッキングしてでも真治を良い相手とマッチングさせたいという強い気持ちがあった。それは、《約束》を守るため。即ち、真治のトラウマを克服させるため。トラウマ…つまり将とマリちゃんの件である。


念のためおさらい。真治が小6の頃片思いしていたマリちゃんは将に好意を寄せており、真治はそのことに気づいていたので告白出来ず、そのまま彼女は将と付き合った。そしてそれを後に知った悠琉が将にそのことを打ち明ける。


つまり、このマリちゃんの件は失恋した当人である真治、後からその事実を知らされた将、そしてそのとき何も出来なかった悠琉、全員の心に傷を残すことになる。もちろん、マリちゃんは何も悪くない。これはnote小説1.5章でも将が語るように「自分の気持ちを封印し俺には決して話さなかった。話して欲しかった。自己完結しないで欲しかった。」と、真治に非が出てくる話になるのである。

そして4話で、今度は真治が明日海に想いを寄せるも、明日海は将のことを忘れられず…という「これじゃあ昔と一緒だ。マリちゃんの時と一緒」の展開になる。しかも、悠琉はこのことを知らないまま、真治達の前から失踪する。ただ、何もかもが一緒ではない。少なくとも2点異なる。1つは、将が明日海の告白を断った点。もう1つは、悠琉は動画という形ではあるが、真治の後押しが出来た点である。これにより真治は過去の痛みと向き合い、明日海に告白をし、成長したのである。

さて、だいぶ長かったが、正直ここからが本番である。なぜ悠琉は失踪したのか?そしてどうやって戻ってきたのか?考えていきたい。


悠琉は「オヤジの件でハッカーになった」ので、何も今回が初めてのハッキングではない。むしろ、2年前から婚活パーティーに潜入調査はしているため、ドラマ本編以前にも『ConneXion』をハッキングしている可能性はある。ではどうして今回はバレてしまったのか?そこでこの考察に大きく関わってくるのが、《真治が『ConneXion』のメインシステムオペレーターである》ことだ。


note小説4.5章にて、政府が『ConneXion』へのハッキングに対して敏感になっていることが分かる。政界や財界の未婚者のビッグデータの漏洩を恐れたからだ。そしてここで、「プログラムを構築した担当者にセキュリティーの強化を依頼する」という一文が出てくる。恐らくこの担当者が、真治なのであろう。


仮にそうだとすれば、こういう流れになる。

①悠琉が真治のために『ConneXion』をハッキングする。3回目で真治の想いに気づき、明日海とマッチングさせる。
②そうとは知らず、真治は『ConneXion』のセキュリティーを強化する。
③結果、悠琉のハッキングが判明し、強制退会となる。
④悠琉はメッセージ動画を撮影し、失踪する。
⑤真治は悠琉の正体を知る。そして背中を押され、明日海に告白する。


なんと、悠琉は間接的に真治によって強制退会させられる、という皮肉な結果になるのだ。この幼馴染達は、お互いのことを何でも知ってると自負しているが、実はこんなところでとんでもないすれ違いを起こしていたわけだ。


ただ、これは《悠琉が真治の正体を知らない場合》の話だ。もしもだ。もしも悠琉が、真治が『ConneXion』のメインシステムオペレーターだと知っていたら?話は大きく変わってくるのだ。

まず、真治をKicky Seek Myriad Inc.に就職を勧めたのは悠琉だ。とは言っても、真治はnote小説3.5章で内定をいくつかもらい、どの会社にするか悩んでいるため、そこに就職したのは偶然だ。そもそも悠琉の実家の町工場が潰れたのは真治の就職後である。


しかし、真治が『ConneXion』のアプリを完成させたのは3年前、つまり2023年。悠琉が政府関連のゴシップ記者兼ハッカーになった後である。そして2024年、『ConneXion』は政府によって500億円で買収された(note小説序章)。悠琉は5話で『ConneXion』に目をつけた理由は「婚姻率が急激に上がったことに違和感を感じたから」だと話すが、本当にそれだけなのだろうか?大事な幼馴染が作った婚活アプリが政府に買収されただなんて、彼からしたら傷口に塩を塗られたどころでは済まないのではないか?

もちろん、真治が恥ずかしがって自分が『ConneXion』を作ったことを悠琉に隠していた可能性はある。だが、そもそも『ConneXion』がKicky Seek Myriad Inc.製であることはすぐ分かる(著作権者として書かれている)ことなので、悠琉がそこに勤めてる真治に何も聞かないとは考えにくい。


そんなとき、《特定婚姻法》が施行された。図らずも、真治、そして彼のトラウマの原因である将がAI婚活の対象となった。こうなれば、悠琉が取るべき行動は決まったようなものだ。真治を助けながら、『ConneXion』の闇を暴き、政府に一泡吹かせる。そう、これは赤社悠琉の壮大な叛逆の物語だったのではないだろうか?


note小説5.5章の「あるハッカーの書き込み」は悠琉の仕業であると考えられる。つまり悠琉は、政府が真治に『ConneXion』のセキュリティー強化を指示することを見込んでハッキングをし続け、政府がボロを出すのを今か今かと待ち構えていたと思われる。なんなら、強制退会となって失踪したのも、彼が描いていたシナリオの一つに過ぎないかもしれない。身を隠す場所を事前に用意していたなら、動画を撮る余裕もある。SDカードをあの場所に貼るのはかなり大胆な賭けには思えるが、そこはフィクションならではだ。

そして、真治は悠琉の正体を知る。普通なら「お前何やってんだよ!?」と混乱しそうであるが、やけに真治は落ち着いており、合点が言った様子だ。AIが自分の過去を詳しく知っていたこと、悠琉がハッキングして強制退会となったことの謎が解けたからであろう。あとは知っての通りだ。真治は自分の過去を乗り越え、そのうえ将の背中も押したのである。


ようやく、ここで悠琉が表舞台に戻ってこられた件に触れられる。今作で随一と言っていいほど、この件については描写が無い。あるのは6話ラストの3人の会話だけだ。だから、これまでのことを踏まえて答えを推測するしかない。そしてこの仮説が浮かんだ。

もしも彼が強制退会になった一因が真治であるなら、逆のことも可能なのではないだろうか?つまり、真治の権限で《悠琉がハッキングした事実を無かったことにする》のだ。あるいは、無罪放免となるように仕向けたのではなかろうか?


note小説終章で、政府はハッキング対策のためにファイヤーウォールの構築を急ぎ、Kicky Seek Myriad Inc.にも要請をする。しかしここで、メインシステムオペレーターである真治は協力をしなかったのである。自分が作った『ConneXion』を政略マッチングのための駒として使われては、彼も良い気はしないだろう。そして、悠琉のことを思えば当然の行為である。


ハッカーからのサイバー攻撃は続き、情報漏洩を恐れた政府はついに音を上げる。《特定婚姻法》を廃止し、『ConneXion』の完全停止を決定。2026年10月末日に真治の手によって、全てのデータが削除された。だが、悠琉は10月4日時点(明日海の投稿動画の日付で確認出来る)で真治達の前に姿を現している。これはどういうことだろうか?

6話のラストのカフェのシーン。将は悠琉がいることに驚き、戻ってきた理由を尋ねる。真治は「あれ」と指差す。それは、5話で真治が貼った青いテープ。なぜか千切れている。そして将は「あーなるほど」と答える。視聴者のほとんどが、首を傾げたと思われる。あれってどれ?あーなるほど、ってならないならない!と。私自身も6話でこの青いテープの伏線回収はあると思い込んでいたので、この展開には面食らった。だからこそ、ここまで長い考察をするに至ったのである。


私の出した結論はこうだ。真治は、悠琉と同じことをした。つまり、SDカードに動画を残したのだ。内容としては、明日海に告白して過去の自分を乗り越えたこと、そして自分には『ConneXion』のデータを全て削除出来る権限があること、だから戻ってきてほしいこと。推測でしかないが、こうであってほしい。

正直なところ、やはり悠琉は強制退会になり失踪することは、あらかじめプランとして練っていたと思う。彼が強制退会となったのは(2週間ごとの婚活パーティーのスケジュールを考えると)8月上旬、そこから2ヶ月ほど身を隠していたはずだが、すでにネットから足を洗って工場で働いてるのだ。わりと近場に潜伏していたのではないだろうか。将が美麗と結ばれたのが8月末日〜9月上旬だと考えると、その辺りで真治が残したSDカードを確認し、それならまぁいいか、とひょっこりと戻ってきたのでは?だとしたら、とんだお騒がせ野郎である。だがそこが良い。


かくして、赤社悠琉は真治にトラウマを乗り越えさせ、政府への復讐も果たしたのである。しかも、真治のおかげで将も美麗と結ばれて救われたのだから、彼としては申し分ない結果だ。実家の町工場もネジ作りから少しずつ活気が戻っていくことを祈る。あとは、今度こそ真治が運命の人と出会えば、真治の父との約束も果たせるであろう。この功績はもはや、悠琉が裏の主人公であると言っても差し支えない。……なお、全て私個人の妄想に近い考察でしかないのだが。

ここまで書いておいて、じゃあなぜ将は「あーなるほど」と答えたのかが分かってないが、たぶん真治から事情を聞いていたとかだと思う。急に雑になって申し訳ない。これ以外にも、ちょこちょこ真相が不明な点はあるのだが、それはまた何度でも見て新たな考察をしていけばいい。何はともあれ、おかえり、赤社悠琉!


……じゃあこの活躍を本編で描写してよ!という意見もあるとは思うが、仮にこれらを全部やったら尺と話数が倍になるうえに、AI婚活のテーマから大きく離れてしまうため、真治と悠琉の暗躍はnote小説という形で描かれたのだと思う。そして巻き込まれた一般人(社長だが)である将の恋愛に最後重きを置いたのだな、と推測される。それにしても、メイン3人のうち2人の手により、タイトルである『ConneXion』が終焉を迎えているのがまた面白いところである。


・総括


1話を見た後、私はTwitterでこんな感想をつぶやいていた。

《もし「AI作ったのは将」っぽく見せてるのがミスリードで実は赤社悠琉が全て仕組んでました〜なら衝撃超えて感動だわ》

衝撃超えて感動超えて、こんなに長ったらしい考察文を書いている。人生どうなるか分からないものである。


この文章の長さでバレバレだと思うが、私は悠琉推しである。というより、悠琉とは普段呼んでない。《赤社》呼びである。そして今日に至るまでに赤社と250件以上つぶやいていたので、めちゃくちゃ自分に引いている。

当初はここまで好きになるとは思っておらず、なんならネタキャラとしていじってすらいた。しかし、4話放送前の杉本監督の《まさかの展開をお楽しみ下さい!》というツイートを見て、何気なくこんな反応をしてしまったが最後だった。


《まさかの展開ってなんだろ…赤社が失踪するとか?w(困るけど)》


……結果、困った。こんなピンポイントで予想(ですらない)が的中するとは思わず、非常に動揺した。その翌日は仕事しながらも、ずっと赤社のことを考える羽目になった。各媒体で千賀さんが襟足を伸ばした姿を見ては「赤社だ!」となり、襟足を切った姿を見て赤社ロスを引き起こす日々を過ごした。それは最終回を迎えた今でも続いている。お薬増やしておいてください。

ただ、私は単にキャラクターとしての赤社悠琉を好きになったのではなく、《千賀健永が演じる赤社悠琉》だからこそ好きになったのである。序盤の短気キャラアピールのためのキレてる演技からの、5話の長ゼリフのギャップは本当にズルい。そのうえ顔が良すぎる。


ここで突然超個人的・赤社の好きなシーンランキング!

第3位《5話・「だから助けたくなった」》
このセリフに赤社の真治への想いが全て詰まってると思う。その後に続くメッセージも尊い。

第2位《1話・「じゃあ俺が笑ってやるよ」》
こんなこと言われたら依存してしまう。というかすでに真治は依存しているか…。

第1位《3話・海辺にて帰る真治の背中を見つめる姿(19分59秒がベストショット)》
このシーンの赤社のアクスタが販売されたら言い値で買う。究極の美。


他にも語りたいことはたくさんあるが、キリがないので割愛する。とにかく、ポケットに手を入れる癖があるところも、一番最初のセリフである「遅せー!遅すぎる!」以外にも「○○!○○すぎる!」と言ってるので口癖なんだなぁと分かるところも、幼少期含めて私服がオシャレなところも、自転車を「チャリ」と言うところも、いきなり「真治のマブダチ」と自己紹介するところも、意外に博識なところとかも諸々、好きだ!好きすぎる!


なお、千賀さん本人は、今回の演技について「恥ずかしい」と語っていた。ただ、彼が真剣に赤社悠琉と向き合って演じていたのはMaking of ConneXionを見ていてもハッキリと分かる。こんなに考察が必要になるくらい、複雑で繊細で難しいキャラクターを見事に演じ切った。絶対に赤社悠琉は千賀さんにしか演じられない。千賀さんにしか演じてほしくない。

もし、千賀さんの中では納得出来ていない演技だったとしても、私にとっては最高のものであるのだ。いつか、本人に直接会って伝えたい。赤社悠琉を演じてくれてありがとうございます、と。あと、顔が良すぎますね、とも。



……と、ここまで熱く語ってきたが、当方宮田担である。自分でもなぜこんなことになったのかよく分かってない。全部赤社のせいだ!大好き!



最後に。杉本達監督を始め撮影スタッフの皆様、dTV関係者様各位、そして素晴らしい演技をしてくださった俳優陣の方々に感謝と賛辞の言葉を。こんなに何回見ても飽きないドラマは本当に初めてです。これからも何度も何度も見ていきます。本当に素敵な作品を生み出してくださり、ありがとうございます!



ですので、ぜひ次の機会に今回の考察とは全然違って構わないので、《劇場版『ConneXion』叛逆の物語》と題して赤社悠琉のスピンオフを制作していただけたら幸いです。やっぱり映像で見たいです!!!どうか、どうか、後生ですから!!!!!!!



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