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PdMを1年やって感じたチームづくりの難しさと意義

初めまして!Wevoxでカスタマーサクセスをしている岩澤です。
アトラエに新卒で入社し気づけば5年目に突入しております。あっという間です。

「カスタマーサクセスをしている」と平然とした顔で言ってましたが、実はCSを始めたのは今期からで、お客様の抱える多種多様な悩みに一緒に試行錯誤している真っ最中です。ありがたいことです。

ちなみにCSを始める前はエンジニアやPdMとして働いていました。今回はPdMとして働く中で感じた"チームづくりの難しさと意義"について書
こうと思います。

実はチーム志向でない自分

本題に入る前に、少しだけ自分個人の話をすると、僕はアトラエでは珍しく(?)あまりチームへの意識が高い方ではありませんでした。
チームスポーツに本気で打ち込んでいたり、そもそも人が好きで興味があったりする社員が多い中で、僕はどちらかというと自分の頭の中にあるものを形にしたり、作ったものを使ってくれる人がこんな状態になっていたら良いなと考えたりすることに重きが置かれています。
アトラエを選んだ理由も作りたいものの価値観が似ている人が多いと思ったからでした。(社長にはそんなところを見抜かれていたから2回落とされたのかもしれません笑。全然笑い事じゃないです。)

そのため入社して1年目の当時は、よくチームの話や「ベストチーム」ってどんなものだろうという議論が行われる時、正直そんなことより企画進めようよと思っていました。
チームや人にかける言葉や態度の部分で当時の事業部長に何回かDMで怒られたこともあった気がします。(ごめんなさい!)

そんな僕でしたが、2, 3年もアトラエという組織にいると組織について考えることは当然のことになります。みんな人のことが好きだし、組織力を大きな強みとしているためです。
僕も議論には参加するし、流石に周りのことが気になったり、良い状態かそうでない状態かは少しずつわかるようになってきます。
しかしやはりどうしてそんなにそこにこだわる必要があるか本当に意味でわ
かっていなかったんだなと今振り返ると感じられます。

PdMを通じてみえた"チームづくり"


僕がPdMを始めた時チームは僕を含めて5人でした。ほとんどがリモート中心でMTGの際に画面オフの人も多かったため、方針の説明や企画の説明に納得してくれているのか、反対なのかもわかりにくく進めて良いのか自信を持って意思決定できないことも続いていました。僕の出す将来像の細かい部分や実現可能性についての意見が多かったので、反対の人が多いのかな、一緒にやっていきたいのに辛いなという気持ちに陥ることもありました。

そんな中、幸いにもチェックインやチェックアウトの時間があったのでチームメンバーで意見を出し合う機会がありました。ここで「方針が明確でない」という意見や「やるべきこととやらないことをはっきりさせたい」という意見が出ました。
ただ、最初はその意見をすべて僕が背負い込み、自分で対策を考えるばかりで、成果も反応も微妙。その後も方向性を説明するMTGを増やしましたが、議論が活発になるわけでもなく、なんとなく流れていく空気にモヤモヤするばかりでした。特にハレーションが起きたり、致命的な問題が起きているわけではありませんでしたが、なんとなくチームの状態として良いものではない気がしていました。

みんなの強みと対話の機会

「新しい企画に取り組んでるチームだからもっと活気あるチームにしたい!」
といっても何から手をつけて良いのかもよくわからなかった僕は、元々ドメインエキスパートとして入っていただいていた業務委託の方の協力も仰ぎ、まずはストレングスファイダーをチーム全員で受験して、それぞれの強みを相互に理解する時間から取るようにしました。
この過程で、メンバーの過去の話や価値観に触れることができ、普段仕事の話がメインだったメンバーの過去の話やどこに意識が強くて、どういう状況を心地よいと感じるのかを話す良い機会になりました。
また週1回のオフラインデーも設定し、一緒に晩御飯でラーメンを食べる機会などもありプライベートの話からどういったキャリアを歩みたいのかなど様々な話をしました。
(どうしても博多ラーメンを食べたいメンバーがいたのでいつもラーメンで笑)

チームメンバーのストレングス一覧

僕の強みは一番上の「着想」や「未来志向」のところにあり、このプロダクトで作りたい未来やどんなことができそうかを話す傾向にあるのですが、他のメンバーには慎重さや原点思考、分析思考などがあります。
話している中で自分の話に対して反対ばかりしてくるなと感じていたのは、他のメンバーとしてはそのプランで本当に目標が達成できるのかの補強をするための強みが出ていたり、どういった課題が出てきそうかを先回りして考えていてくれていただけなんだという認識に変わった途端とても楽になったのを覚えています。


その当時Wevoxの定量の数値と定性のコメントを掛け合わせてより深い示唆を出す機能を作っていたので、本人たちからの了承を得て、先月と比較してスコアの低かった回答の理由をコメントでもらって、AIで文章化するという実証実験をしていたのですが、そこでのコメントでも「週1のオフラインデーが機能している」、「みんなの強みがわかったことで発言の意図がわかるようになった」など自分が感じていたことと同じことをメンバーも感じていたことがわかり、やって良かったなと感じることができました。
またWevoxのスコア自体にも変化があり、僕としてもWevoxのスコアというものが、変えずらい所与の条件によって出される冷たい数字という捉え方から、実際の動きに呼応して変化するチームメンバーの気持ちを表す温かいものにも見えました。

 振り返ると

今回紹介したのはやってみたことの一部で実際は全然うまくいかなかったことも多かったし、チームとしてはまだまだ登らなきゃいけない山が多かったと思います。実際に「これはチームづくりの第一歩で、一定働きやすくなってきたけどもっと良くできる」という感覚はみんなの中にありました。
タスクが寄ってしまっているという声は依然としてあったし、スケジュールの引き方や働き方についてのずれも感じていました。
原因として、それぞれのメンバーの中にある恐怖心があったし、遠慮もあったのかなと思います。それでも、一歩ずつ対話を重ねる中で、チームの可能性が広がっていくのを実感していました。

そこからの話もまだたくさんあるのですが今回はここまでにして、これらの経験から感じたことをまとめます。

浸透の4STEP
https://get.wevox.io/media/tws240828 より

Wevoxの事例記事でのエンゲージメント活動の浸透の4STEPで見てみると、1年目の僕はチームのことやエンゲージメントについてもちろん認知や理解はしていたけれどまだ自分と近いものとしては認識していませんでした。
社員との議論や全社での話し合いの中で確かに大事・やるべきだという共感まで進み、今回リーダーとしてチームを作る主体となって初めて進めてみることの難しさや変化後の手応えを肌で感じることができたんだなと思っています。
知識として頭でわかってることの②の段階とやってみての③の段階で大きな乖離を感じたとともに、知識と並行して実践を通してこの意識を定着させる④の段階を目指そうという整理をしております。

これからたくさんの企業さんの伴走をしていくと思いますが、伴走して頭でっかちになるのではなく自分自身が組織づくり・チームづくりの体現者として居続ける必要性と難しさと楽しさを感じた良い経験でした。

そんなアトラエでは、採用も積極的に行なっています。年末年始のキャリアの内省をする際に、アトラエの組織と事業へのこだわりやたくらみを是非聞いてみてください!(カジュアルにお話しましょう👀)


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