韓国の非常戒厳に対する2日目の北朝鮮の反応
北朝鮮は昨日に続き、今日も韓国の戒厳令とその後に展開されている抗議運動について伝えた。
西側メディアでは、北朝鮮が1週間にわたって沈黙していたことに対し、「韓国では国のトップを国民の力で引きずり下ろすことができるという事実を伝えるのが負担なのではないか」というような分析も出ていたが、昨日、今日の反応を見るとそういうわけではなさそうなことがわかる。韓国における国民の抗議運動に重点を置いて詳細に伝えていることがわかるであろう。
では、北朝鮮が言いたいことはなんだろうか。
韓国では国のトップが国民の要求に応えることができず、強烈な反発を受けて権力の座から追われるが、北朝鮮では人民のための政治、すなわち「人民大衆第一主義」の政治を行なっているため、北朝鮮のほうが韓国より優越している、という主張がこうした記事が暗に人民に伝えたい核心なのではなかろうか。
それにしても、党庁舎に「凶器を送りつける」という行為が抗議行動として行われている韓国もどうなのか。対立する陣営には何をしてもいい、という国内の深い対立が垣間見える部分である。
「傀儡韓国で尹錫悦弾劾を要求する闘争が連日高潮、政治的混乱一層深化」(「労働新聞」2024.12.12)
傀儡韓国で非常戒厳事態の真相が次第に明らかになり、尹錫悦傀儡の弾劾を要求する抗議の声が連日高潮しており、政治的混乱が一層深化している。
尹錫悦政権退陣運動本部の主催で10日、国会前でキャンドル集会が再び開かれた。
「内乱の首魁・尹錫悦を即時弾劾!」「内乱同調・国民の力解体!」「内乱首魁・同調者ら即刻逮捕せよ!」などの宣伝物とキャンドルを持って数多くの大衆が闘争に立ち上がった。
また、全国30余りの大学の学生代表が尹錫悦退陣のための全国大学生時局会議を結成し、時局宣言運動と大型壁新聞活動を展開しており、慶尚南道の10の市、郡をはじめとする各地で尹錫悦弾劾案推進、内乱犯罪者処罰などを要求してキャンドル闘争が続いている。
労働・市民社会団体は11日、尹錫悦傀儡退陣運動を展開した連帯団体である「尹錫悦即刻退陣社会大改革非常活動」を結成した。
全国民主労働組合総連盟、民主社会のための弁護士会、参与連帯を含む1549の団体はこの日、「尹錫悦即刻退陣社会大改革非常行動」結成に関する記者会見を開いた。
彼らは内乱首魁・尹錫悦の即刻退陣と、内乱同調者の逮捕と処罰などを目標にして「尹錫悦をたった1日でも大統領職に置いておけない。『秩序ある退陣』は不処罰を容認する憲政破壊行為だ。国民の力が再び内乱首魁・尹錫悦の擁護を選択するなら、国民主権を全面否定するのと同じだ」と糾弾した。
抗議行動参加者らは「内乱犯・尹錫悦を即刻逮捕せよ!」「内乱同調・国民の力解体せよ!」などのスローガンを叫んだ。
同日、尹錫悦弾劾を要求するキャンドルが再び傀儡国会議事堂前を埋めた。
夕18時に尹錫悦政権退陣運動本部の主催で開催された「弾劾訴追案国会通催促」集会現場は数多くの市民でいっぱいになった。
尹錫悦弾劾案表決以後、「国民の力」に対する糾弾闘争も引き続き行われている。
各階層の市民がソウルをはじめとする各地で「国民の力」庁舎に赴いて「内乱同調、内乱加担者」「国民は絶対に忘れない」と述べ、腐った卵の洗礼とごみを投げつけ、凶器を送るなど議員らに対する抗議が降り注いでいる。
民心の憤怒が次第に強くなる中、政治的混乱と与野間の対立は一層深化している。
傀儡国会本会議では10日、非常戒厳令を宣布して内乱を総指揮した首謀者と共謀者を捜査するという内容の「内乱罪常設特検捜査要求案」が通過した。
また「内乱犯罪嫌疑者の身柄逮捕要求決議案」も議決され、決議案には尹錫悦、金龍顕 前国防部長官、李祥敏前行政安全部長官、朴安洙陸軍参謀総長、呂寅兄前国軍防諜司令官、趙志鎬警察庁長など、8人が記されている。
尹錫悦傀儡が戒厳解除をした後、対国民談話なるもので「野党に警告を与えるための目的の戒厳宣布」だと主張したが、事実は事前に緻密に謀議された陰謀だという内部の暴露が相次いで提起されている。
傀儡メディアによると、非常戒厳準備命令が戒厳令宣布2日前の1日にすでに下達されており、非常戒厳当時、尹錫悦傀儡が戒厳司令部に直接赴いてまるで戒厳司令官のように兵力の追加投入まで指示し、失敗したにもかかわらず戒厳をもう一度やればよい、早く(国会の)門を壊して入り、中にいる議員らをつまみ出せ、議事定足数を満たせないように妨害せよ、といい、軍部ごろつきらを積極的に煽ったという。
現在、内乱罪の首謀者と見られている尹錫悦は、被疑者として立件され、出国が禁止された。
10日、非常戒厳事態の主動分子の1人と烙印を押された前国防部長官が拘束されたのに続き、11日明け方には警察庁長とソウル地方警察庁長が緊急逮捕された。
傀儡国務総理をはじめとする非常戒厳関連国務会議参席者11人に対する調査が深化される一方、11日午前から傀儡大統領室と合同参謀本部、特戦司令部、警察庁、ソウル地方警察庁などに対する押収捜索が行われた。
諸外信は「12.3非常戒厳事態」で出国が禁止された尹錫悦が「植物大統領」になった、と評価しつつ「非常戒厳によってうずまく余波が広がっている。韓国の政治的機能障害が深化している」と報道した。 (終)