前置き1〜後悔ある若き人生へ〜
芸歴だけがすくすく育つそんな素人芸人を務めてます。
カンシャク玉のモトキと申します。
この度は企業活動の記録をnoteさんを使いどんな奴が書いているのかを知っていただければなと思い第一の記録として自己紹介に当てたいと思います。
素人芸人の活動の動機は相方の生死を彷徨う事故からなるものです。当時、鳶職という危険と隣合わせな職種で働いていた相方。僕も同じ会社に勤めていました。
話は少しさかのぼりますが
彼とは10代からの付き合いで、昔から
楽しい事、面白いことがしたい。(自分が)
という思想を持っていて、他人がやってる楽しそうな事が自分でも出来ればいい。結局自分が楽しくなれればいい。という真に自分勝手な自己中心的考えを持っていたが、周りもついてこさせるだけのカリスマな才を持ち合わせていた。
そんな彼がお笑い芸人になりたい。といった夢を持ち、上京を考え住む場所とアルバイト先を決めてお笑いの養成所入所まで決めた時、彼自身の過去が自分の夢を諦める方向へと誘った。
自分の家庭を持たなくてはいけなくなった彼は僕が入社し一緒に働く事になり、その後事故が起きるまでも鳶職を続けた。
生死を彷徨うほどの事故という経験を機に「いつまた何か起きてしまう前に悔いを残さない様にやりたかった事を実現させたい」という彼の要望で、僕個人としてもあまり周りが経験したことのない事を経験できるのは楽しそうだ。と思い。素人でも参加できるM-1グランプリに出場するべくコンビを結成したのである。
2016年8月22日「カンシャク玉」結成
これが、素人芸人1年目にして初めての大舞台への挑戦。ネタを打ち合わせたり、近くの公園までいき練習するなど。それなりに活動をしていた。
ネタの構成はほぼ相方の頭で出来たもの。それをアレンジしていく話し合い。掛け合いや、スピード感(間)などは実際にやってから決めていく方針
そんな具合でM-1予選用の2分のネタが完成した。
結果からいうと「予選敗退」
結果が発表されるまでは、かなりいい手ごたえで予選通過は勿論のことで何なら今日1番面白かったナイスアマチュア賞まで取れるのではないか?と自信満々だったのである。
面白いものを作り上げたはずなのに、本番ではお客さんは笑っていたのに、楽屋では誰よりも大きな声で本番前のリハーサルをやってムードを変えたのに、等の様々な悔しい感情が沸いてきた。
現実の厳しさをここで知ったのである。上には上がいるのはもちろんそうだが、自分たちが思う面白いが他人にどこまで評価されるか?ということだ。
それが僕の芸人としての社会人1年目である。
その後、転職をした僕と相方の時間の兼ね合いが悪くネタは書くが合わせられない。何度か合わせようとしても何かと都合を付けては会わない。そんなこんなで芸歴だけ重ねて今に至るまでそれ以降の舞台を設けれていないのである。
という、何ともだらしない性格の僕が無駄に過ごしてきているこの20代も後半に差し掛かる時に転機が訪れたのである。
その転機についてはこの記事とは別でまた話そうと思う。が、一つ言えるのはきっかけは大事ではあるが、肝心なのは自分だ。ということ。
あの芸人としての社会人1年目の自分がもっと早く今の僕の頭にある発想に行き着くことが出来ていれば、おそらく予選敗退ではなく3次通過までいけた実力を付けることが出来たと言える。なぜなら、今の僕は考える事、教養に惜しみなく時間を使えているのだから。
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