なぜ雌雄があるのか 〜クロモジ、ハイイヌガヤ、ハナイカダ〜
先日行った山は、クロモジの木がたくさんある。
早春、それはそれは美しい。
まだ新緑が出始めたばかりの森に、いち早く淡黄緑色の花が咲かせ、光を浴びてキラキラしている。
小さい花で、私のスマホではアップをうまく撮れたことがありません💦
それが7月にきたら実をつけ始めています。
なお、クロモジは雌雄異株。
実をつけているのは雌株ということですね☺
雄株クロモジの花粉が雌株クロモジの雌しべに受粉して実を成します、風媒花とのこと。
雌雄異株な木は他にも。
こちらはハイイヌガヤ。
また、ハナイカダも雌雄異株。
なぜに雌雄異株なんでしょうね。
雌雄同株の方が一見便利そうです。確実に受粉させられそうですが、間違って自家受粉をしてしまいがちなデメリットはありますが……。
また、単純に増えることだけ考えれば、無性生殖の方が効率が良い。太古側の生物はむしろこちら。自らを分裂させたり卵を生んだりして増やせます。いわゆるクローン増殖。
でも、変異が無い分、環境が不安定だと適応できずに絶滅しかねない。
環境変化に対抗するための生物の戦略が有性生殖で、これにより遺伝子の多様性が高まり、それぞれの生物の子孫を残す確率が上がったと言われます。
また、まだ異なる遺伝子同士のつながりからさらにオスとメスへ性が分化していきます。
栄養を蓄えるために数少ない卵側と、小さくて運動する大量の精子側の2つへ…。
最近は、性の多様化がいろいろ話題になってきました。
どうもこの話題、ネット上では感情的な論争によく発展したりしますが。
多様化するのは生物のなんらかの戦略かもしれません。そういう視点からの論説を見てみたいです。
ちゃんと見たら良かったんだけど。
多分花が多い方が雄株でしょう。(いいかげん!!)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?