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コミュニケーションで意識していることありますか?

新型コロナウイルスの影響で家で過ごすことが多くなりましたが、みなさんはどのように過ごしていますか?自分は新人研修の一環として、e-Learningや資格の勉強をしています。さらに、料理の練習や筋トレを始めてみました。

「オススメの本教えて!」

変化する日常の中でこのようなインスタグラムのストーリーをよく見ませんか?こんなとき決まって推薦する本があります。今回はその本について。

『コミュニケーション力』齋藤孝 著

齋藤孝さんは明治大学文学部の教授で、教育学や身体論を研究されている方です。見出しにある『コミュニケーション力』という本を私は友人にお勧めします。理由は大きく分けて二つ。①例え話がわかりやすいから、②会話の仕方を改めて考えられるから。

この他にもいくつか彼の本を読みましたが①例え話がわかりやすいは彼のどの本にも共通していて、一貫性のある文章が味わえます。

コミュニケーションに求められる力

この見出しを見てみなさんは何を思い浮かべますか?一般的に考えると、コミュニケーション力が高いとされる人の特徴は、『明るい、面白い、誰とでも打ち解けられる』などではないでしょうか。

e-Learningを進めていたら、コミュニケーションについての章がありました。そこでのコミュニケーションの定義とは以下の通りです。

誰かに自分の考えを伝えること

私はこれを見てもやっとしました。なぜなら、これでは一方通行だからです。人間の会話って二人以上で行われる、すなわち相手がいないと成立しないのです。齋藤さんの定義は以下の通りです。

本当に求められている能力は。相手の言いたいことを適確につかむ能力である。要約力と言ってもいい。出来得れば、相手がすべて言葉で表現し切れていない事柄までも、想像力や推測力でつかみ取り、「おっしゃりたいのは……ということではないでしょうか」と提案する力が欲しい。『コミュニケーション力 齋藤孝 p.10』

そもそも観点が異なるのではないでしょうか。前者は自分の意見を伝えるためだけ、後者は会話や議論をより高めることに意識を向けられています

コミュニケーションの本質とは、自分の考えを一方的に伝えることよりも相手の言いたいことを理解してあげること。それにより、「この人はわかってくれる!受け止めてくれた!」と感じ、議論の基礎は固められ次へ進んでいく。齋藤さんのこの考えは自分にとってしっくりくるものでした。

この本を読んでいたからこそ、e-Learningのコミュニケーションはなにか引っかかるものがあったのです。

快い会話をするために

家族や友人とする普段の会話中に意識したいポイントがあります。それは、相手の話を遮らないことです。何気なく「てかさ、…」「そういえばさ、…」という具合に相手の話と別方向に話を転換してしまうことってありませんか?

これは『自分が話したい!』という気持ちが無意識のうちに出ているのです。話したいことだけ話し、相手の話は聞かない。そんなわがまま同士の会話を齋藤さんは『おしゃべり』と表現していました。

そんなおしゃべりが楽しい場面も多くあるのは私もわかっています。現に友人と電話するときなどはおしゃべりが一番気兼ねなく話せます。

ですが、相手の話を受け取り、そこからさらに話を膨らませる。「この人と話しているとなんだか快い」「話していると奥底から引き出されるな」というような感覚を相手に持たせられる、そんな会話を特にビジネスで発揮したい、と思う今日この頃です。

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