【探しています】 「死んでください」という動画
15年ほど前、小学生だった私はかなりのビビリであった。
そんなビビリな性格を弄ぶように、歳の離れた兄によくホラーコンテンツを見せられたものだ。
「笑うソノコちゃん」、「ウォーリーを探さないで」、「ジングルベル逆再生」、「K-FeeのCM」などのいわゆるジャンプスケアと呼ばれるものから、「階段から降りてくる伽椰子」や「自殺サークルの電車の場面」などの映画のショッキングなシーンまで、多様な怖がらせ方をしてくる兄だった。
今ではどのホラー映像たちも「怖い」というよりは「懐かしい」という感情で見ることができるので、たまに検索して見返したりしている。
ただ1つだけ、検索してもヒットせず見つけられない動画がある。
それが 「死んでください」 というタイトルの動画だ。
確か、まだ広告収入などが導入されていない頃のYoutubeで見た動画で、
大学の映像研究サークルが作ったような、あきらかに低予算のショートホラー動画だった。
断片的ではあるが、覚えているストーリーは以下の通りだ。
①カップルである男女が暮らす部屋のワンシチュエーションもの
②カップルの関係は冷え切っており、特に女性側は男性に冷たい
③部屋で怪奇現象が起きたり幽霊も出るが、それは男性にしか見えていない
④男性は怪奇現象が起きるたび、過剰に驚いて彼女に迷惑をかける(これが3,4回繰り返される)
⑤ラストはカットが切り替わり、女性が血のついた包丁を洗っているシーンでエンド
④で起きる怪奇現象で唯一覚えている内容は、「すりガラス製のテーブルで食事をしていると、すりガラスの下側から女性が浮かび上がってくる(ここめっちゃ怖い)」 → 「男性は驚いて、手に持っていたグラスの飲み物(確か牛乳)を女性の顔にかけてしまう」 → 「女性はそれを嫌がらせだと思い、怒る」という内容。
その他の怪奇現象の詳細は覚えていないが、男性は意図せず女性に迷惑をかけてしまい、それが繰り返されることによって我慢の限界がきた女性が男性を殺してしまう。という心霊×ヒトコワみたいな感じストーリーで、タイトルの「死んでください」の意味がラストシーンで分かった時、当時の私には衝撃だった覚えがある。
あと覚えているのは、部屋の照明は常に暗く青っぽい照明(映画:感染の雰囲気)の中ストーリーが進んでいくということ。
冒頭でも書いた通り、大学の映像研究サークルが作ったような作品なので、有名な俳優やホラー作品常連の俳優が出ている訳でもない。
それが逆にリアルで覚えているのかもしれない。
ここ数年ホラーを追憶する度に必ず思い出してしまい探してみるが、手がかりさえ見つけられず完全に行方不明なままなのだ。
もしこの動画の詳細を知っている方、動画を見つけた方がいれば、是非コメント等で教えてください。
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