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再読しよう!というお話

 おはようございます。
 さて今日は「再読」の良さについてのお話です。「再読」は言葉通りに、一度読んだ・見たものをもう一度振り返ってみよう。というものです。なぜするのか?意味はあるのか?について話していきます。


なぜ再読?

 再読をする理由はひとえに「再発見できる」からです。記憶というのは単なる情報の記録ではありません。情報のみを直接脳にインプットというのは不可能です。読んでいるときの周囲の環境、または自分の置かれている状況も含んで「読んでいる」のだと思います。特に「自分の置かれている状況」については記憶に大きい影響を与えます。読み方が変わるんですよね。最近起きた具体例をお話します。

印象が真逆に

 ちょっと映画の話にはなってしまうのですが、つい先日「JOKER」を再び観たんですよね。驚いたことに、1回目ではあんなにカッコよく見えていたジョーカーが、2回目では全くの真逆、弱々しいという印象を受けたんですよね。1回目ではきっと、社会に押しつぶされそうなジョーカーに共感しながら観て、2回目はこの映画を理解するぞ、という客観的に観たことが理由だと思います。1回目を観たのはたしか3~4年ほど前ですかね。その時と今では心持も映画に対する構え方も違うわけですから、感想や見えてくるものが変わってくるのは当然ですよね。
 本も同様に、その時の状況によって「何を拾い上げるのか」の部分が大きく変化します。言い換えるなら「熱」とかですかね。それに加えて、わくわく感が2回目では少なくなります。なんせ展開すべて知っていますからね。そういった意味でも、冷静に情報を拾いあげることができるのです。

おわりに

 つまり再読は、1回目に読むときの「熱」を取っ払い、客観的に見るために行います。客観的に見ることができれば、描写1つ1つの見落としを減らすことができます。その本が何を伝えたいのか、について正しく受け取ることができると思います。松岡正剛さんも「千夜千冊」において、ほとんどの本を読み直したうえで書いていると語っています。再読をして、その本の見落としを減らし、魅力を再発見してみてください!

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