尾道水道でみた満月を思い出す
8月の振り返りをしなきゃしなきゃ、と思っていたらいつの間にか9月も終わろうとしている。
休職して1年と2ヶ月が経った。
今の私はもうすっかり、自分らしさを取り戻せているような気がしている。
元々の性格からきている不安症みたいなのは悪化していて、時々苦しくなる時があるけれど、それはSNSを見る時間が増えたり、良くも悪くも仕事という大きな悩みから解放された分、悩みの矛先が変わったからだと思っている。
去年の今頃はちょうど尾道に行って、人生の在り方みたいなのを見つめ直していた。
あの頃はまだちょっとしたことでもすぐ動悸がしたり、怖い、自分が全て悪い、がベースになっていたから一人旅はリスクがあるかもしれないと思っていたけれど、尾道はそんな私も快く受け入れてくれたし、そっと包み込んでくれたような気がした。夜、尾道水道からみた満月があまりにも美しくて自然と涙が溢れたあの瞬間は一生忘れないでいたい。
先月あたりから年明けに復職すると決めていた私は、主治医にもその意向を伝えた。
渋い顔をされたが、私の決めた道を応援してくれた。もう気持ちが変わらないように周りの人にもそう伝えた。みんな驚いた顔をするし、「本当に大丈夫?」と言われる。
自分でもこの選択をしたことは驚いている。
休職当時は絶対に復職は考えられないと思っていたし、無職でもいいから退職しようと思っていたからだ。
適応障害の最善の治療法は「時の経過」なのかもしれない。 ※あくまで自分の場合
あれだけ嫌だった感情はもうすっかり消えている。だから戻ろうと思えている。というか、思い出さないようにしているのが正しいのかもしれない。
あとは、転職して新しい環境に身を置くことへのストレスもかなり負担になるだろうし、まずは社会人としてのリハビリを兼ねて戻る方がいいのかもしれないと思ったからだ。
またあの時の自分に戻りそうになったら、その時は辞めればいい。
休職をして、辞めることへの怖さは無くなったし、なにより精神が壊れることの怖さの方が何倍も恐ろしいことを知った。
その気持ちをお守りとして、無理せずにちょっとずつ社会に戻れたらいいなと思う。
そして1年後くらいには前向きな転職ができたらいいなと思っている。